ヒーリングっど♥プリキュア 第18話を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
相棒ひなたと同じく、自由奔放な魂を持つニャトラン。
そんな彼が惚れ込んだのは、アロマショップの店長・織江。
小さな体から溢れるパッションを、如何に伝えるか。周囲を巻き込んだ恋大冒険が、今始まる!
そんな感じの、ヒーリングアニマル三部作最終編。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
妖精のキャラが普段より濃い目に彫り込まれているのはヒープリの特徴だと思うが、今回もニャトランの人格だけでなく、彼とペアを組むひなたの性格、二人の関係性などに切り込んだエピソードとなった。
可愛げのあるドタバタコメディとしても、切れ味良
ここまでひなたが主役になる話は、彼女が持つ陰りがどうしても写り込んでいたけども、好きな人に堂々顔を見せることも出来ないニャトランの思いを受け止め、アイデアを山盛り出してバンバン活動する今回の彼女は、非常に頼もしいキャラだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
主役だと描けない部分に、相棒を通じてカメラを向ける。
そういうクッションのかかった描き方も、ヒーリングアニマルとのバディ感を大事に進めているヒープリの特色かな、と思ったりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
やっぱなぁ…世間の日陰に隠れ潜むのではなく、『喋る動物』を対等に向かい入れる、先進的な社会じゃねぇとアニマルズに報いられねぇよなぁ…。
本題に入る前に、今回はラテ様が色んな表情を見せて可愛かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
ブラッシングされてご満悦な顔、哺乳瓶であやされるバブちゃん顔…いつにもまして可愛らしい。
この可愛い子犬のチアノーゼが、悪漢来襲のセンサーになってる現状、やっぱ良くねぇな…。
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そこら辺が新キュア登場な次回以降、どう変わるかも楽しみであるけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
今回はニャトランくんの一目惚れ、ひなたとのパートナーシップを、周囲が勝手に吹き上がりつつコミカルにもり立てるエピソードである。
崩し顔の表現力が今回鋭く、コメディとして良く仕上がってた
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ニャトランは偶然見かけた織江さんに一目惚れし、畜生を装ってその柔らかさに触れる。それはひなたに向ける感情とは違う、おそらくは初恋である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
ここで人と獣の恋路自体は特に茶化すことなく、それをどう形にし伝えていくか、ひなたとの相棒関係はどうするかに焦点寄せるのは、非常に今っぽい。
種族違いの恋の困難(と滑稽さ)とかを真ん中に据えると、多分ちょっと古い味わいになっていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
ひなたとのコンビ解消!? というハラハラも横にのけて…というか外野が勝手にハラハラするけど、当人たちはむっちゃ信頼で繋がっている。
恋とは違う繋がり方でも、隣りにいることは出来る。
ひなたとニャトランが無意識に通じ合ってる部分を、ラビリンとペギタンは勝手に心配し、人妻プリキュア爆誕に怯える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
ここの”ズレ”はコミカルであると同時に、お互いどこか噛み合う部分があるから相棒やれてる人と獣の間合いを、上手くあぶり出してきた。
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ひなたはニャトランの慕情が自分には向いていないことも、それが人間に向くことも気にしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
誰かの大事な”好き”を守る力を、自分に与えてくれた相棒が見つけた”好き”を応援するべく、彼女らしく一生懸命走り回る。
そこには、常識にとらわれない軽妙なステップがある。
当たり前に囚われず、誰もやらないことをやる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
それがひなたとニャトランらしさなのだと、ペギタンも期せず言っているけども。
闊達な発想と行動力が響き合ったからこそ、二人は相棒をやっている。
そこに恋は介在してもいいし、しなくてもいい。それだけが、二人を繋ぐわけではない。
そこら辺の風通しの良さが、とても気持ち良いエピソードだと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
ペギ公は何でも知ってる年長者としてちゆにクレイジーだし、ラビリンはシリアスで重い生真面目さ含め、のどかと通じ合っている。
ここまでのお話で、その繋がり方が様々あることは書いてきた。
そしてひなたとニャトランは、今回描かれたような関係性、繋がり方をする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
一番身近な相棒を応援する中でひなたの人格が見え、恋した人に一生懸命なニャトランのパッションも判る。
コミカルだが、そういう魂の色合いはよく滲んだエピソードだ。
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思いつきをすぐ実行に移し、見知らぬ大人とのコミュニケーションの舳先に立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
アロマショップのお手伝いをしつつ(あんま可愛くないガニ股ののどかが”仕事”やってる感満載で良い)、相棒の密かな奮戦に腕まくり。
ひなたの”陽”の強さが、今回は元気だ。歯車噛み合うとつえーなこの子…。
同時にどうしても表に立てない妖精の悲しさが、少し胸をコスる話でもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
堂々姿を晒せる故郷を離れ、楽しいながらも異邦人として影に暮らす妖精たちは、子供として人間として必死にやってて、でもフードの奥、人目につかない場所から思いを届けるしかない。
それは健気で…僕には少し悲しい。
すこやか市の風景描写が、土の匂いのするリアリティにあふれているからこそ、その片隅に不思議な妖精が見え隠れする構図も、ファンタジーとしてバシッとキマる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
のだが、アニマルズが背負った社会性と人格が丁寧に描かれるほどに、彼らが表に立てない寂しさが、勝手に僕の胸をえぐるのだ…。
そんな相棒の代理人として、獅子奮迅の大立ち回り、ひなた達は手伝いを頑張る。今回はプリキュアらしい”お仕事体験”の話としても、結構いい感じの仕上がりだったネ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
座ってる老人にチラシ手渡すとき、ひなたがしっかり膝曲げて目線合わせてるの、地味な描写だけど好きよ。
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ニャトランの滾る思いを形にするべく(あとBANDAI様の販促を手伝うべく)、ひなたはビーズ製作に猫の手を借りる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
とにかく明るく、元気よく。いつも笑顔で前向きでいることが、周囲を巻き込み良い結果を連れてくる。
そういうひなたの特質が、今回は元気だ。ひなた主役回、かなり曇るからな…。
ひなたの強みは豊富なアイデアと実行力…だけでなく、他人の思いを自分ごととして本気で引き受けられる、心の柔軟さだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
思い込んだら一直線な資質を、”視る”能力が高いのどかと交流することで横に広げて、持ち前の共感能力をより良く活かせるようになった、というか。
ここら辺はちゆが、怜悧な知性を高い観察力と組み合わせて、他人を繋げる聡明さへと発展させてるのと、同じラインだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
ひなたはニャトランの真摯な思いを”視”て、それを後押ししようと思った。そのために活かせるものを探し、怯えず踏み込んでいった。
そういう風にいい形で、彼女の資質が発露できるようになったのも、ひなた達との出会いと交流、プリキュアとして誰かの”好き”を守る闘いが、彼女に生み出した(あるいは結晶化させた)ものかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
ここら辺、陰りや欠落も結構正面から書いてきた筆致だからこそ、描けるものだと感じるね。
さて、幸福と健康はビョーゲンズには害毒ってんで、バテテモーダくんは蛮行に励む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
バトルマニアの不気味さと、チャラ男の気楽さの両立は、やっぱいいキャラしてんな、と思う。
のどかの瞳に迫る凶影と、戦い終わった妙な風通し…今回、バトルもキレてたな。
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似た者同士に見えて、ニャトランとひなたは違う存在だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
思い込んだら一直線な情熱は、自分にはないもので憧れると、ひなたは相棒へのリスペクトを言葉にする。
袋に詰め込んだ純情は、かけがえのない宝物。体を張って守る価値がある”好き”だから、ひなたはプリキュアになった。
そんな相棒の奮闘と思いやりを、ニャトランもしっかり判っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
アイデアを出し、手を差し伸べて先頭を走り、思いを形にしていく。その前向きさに、彼も惹かれていた。
それは恋ではない。でもお互いに敬意を抱き、背中を預け笑顔を交わす足場には、ちゃんとなってくれる。
そこをしっかり言葉にし態度で表す衒いのなさと、二人独特の”両思い”で繋がった笑顔が、話をまとめるのにとても良い絵だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
敏いちゆが、常識では図りきれない…けどとても尊い二人の関係を、しっかり肯定して微笑んでる所が良い。小さな社会の中で、独自性は堂々肯定されているのだ。
戦いすんで日が暮れて、初恋は哀しく破れていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
コミカルな失恋描写のあとに、ニャトランをシッカリ泣かせ、その隣にひなたのグミジュースを置いたのも良かった。
例えコメディに包まれていても、ニャトランの思いは本物だった。だから強がる。だから泣く。
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そういう”本気”をひなたが受け止め、涙に寄り添ってやる姿をちゃんと書いた…”いい話”としてオチをシッカリ付けたのは、とてもいいことだと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
あしたのジョー風味な燃え尽きネタで一笑い取りつつ、そこで終わらせなかったのも、やっぱヒープリらしい今っぽさかなぁ…この姿勢、結構好き。
そんな二人の絆を信じ、成り行きを見守ってきたのどか。相棒無限の信頼に、ラビリンも笑顔笑顔である。…変則的ながら、かなり”強い”のどラビ回でもあったな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
涙と笑顔が、私達を強くしていく。
そんなほっこりいい話風味に突き刺さる、児童犬のチアノーゼーッ!!!
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新キュア登場の風をまといつつ、いい加減犬の不調をセンサー代わりにするヤダ味を爆破できるのか、待て次回ッ! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
ラテ様が新キュアの相棒になってくとすると、守られるだけの子供、自爆型センサーから”人間”になってく物語が展開すんのかな…そこは期待高まるな…。
というわけで、普通とはちょっと違うけど、だからこそ光り輝く黄色コンビを、コミカルに尊く描くエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
笑いを交えつつも、ニャトランの情熱、ひなたの共感は茶化すことなく生真面目に。そこら辺のバランスが良くて、爽やかな失恋譚となりました。
やっぱ男女ペアだからといって恋には寄せず、しかし強い絆で繋がっていると彫り込む筆が、独自の魅力を生んでたと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
第15話、第17話と合わせて、人と獣それぞれの個性、それぞれの繋がり、それぞれの光と影が立体感を得る、アニマルズ三部作だったんじゃないでしょうか。
かくして良いエピソードで足場を固め、行くぞ新キュア大展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月8日
次回以降、キュアアース加入に軸足が移ると思うわけですが、彼女の人格と同時に、彼女と出会い手をつなぐことでラテ様がどう変わるかも気になります。ヒープリ、獣かなり大事に書いてるからな…。
次回も楽しみです。