ヒーリングっど♥プリキュア 第19話を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
疲労が重なり、体調を崩したラテ。何も出来ない申し訳無さが、刃のように心を苛む。
その苦しみも癒えぬ間に、押し寄せるメガビョーゲン。
病身を押して立ち向かうラテ、子を思う母の思いに地球が応え、新たな戦士が生まれる…ッ!
そんな感じの、新戦士キュアアース爆誕回…であり、何も出来ない子供決死の意地が、血となり涙となって大地に染み込む回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
いやー…辛かった…。
僕はかわいいかわいいラテ様がかなり好きなので、彼女の心苦しい様子、踏みにじられつつも立ち上がる勇姿が、ドカドカ心を殴ってきた。
バテテモーダくんは声も保志総一朗だし、軽いのに怖くてちょっといいな、と思っておったのだが、己の病身と幼さを押して立ち上がる子供を踏みにじったので全面NGです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
反対にキュアアースさんは、ラテ様を大事大事に扱ってくれたので、第一印象オールオッケーです。今後も優しくしてねッ!!
さて、前回ラストの体調不良は悪逆センサーとはあんま関係なく、フツーに疲れてフツーにぶっ倒れただけだった。…大問題じゃんッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
まぁ守ってくれるママはいねぇわ、異郷の地で毎回チアノーゼになるわ、ストレス凄いからなラテ様…。
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『ふにゃ~ってなってるラテ様可愛い…とか言ってる場合じゃねぇ! 私らの祈りがクズの襲撃を止めるッ!!』とばかりに、”念”を込めるおバカ二人と、静かに祈る青チーム。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
全員同じことをしなくても、ラテを思う気持ちは同じ。この情愛が、異邦に置き去りにされた子供唯一の救いであろう。
一方ビョーゲンズ幹部は、てんでバラバラの方向を向いて思いやりとかは特にない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
そういう生命体なのでしょうがないかもしれないが、ご飯食べるだけで褒めてくれる花寺家とは大違いである。いや実際、喰うだけでもキツイ時あるって…。ましてや子供だし。
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のどかが食事をとったラテに『ありがとう』というのは、自分も病身で同じことを言われたんだろうな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
苦痛の記憶が優しさの必要条件だとは思わないけども、のどかは自分の苦しさを優しさに変えて、小さな戦友に分け与えるよう、体験を咀嚼している。
同じ立場だったから、その苦しみも判る
そういう体験をしなかった人もまた、手を差し伸べてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
その優しさが、ラテには…無力な子供には辛い。優しさに報いるだけの強さが自分にはないと、彼女は思い悩む。
もー…ここは非常に辛かった。ラテ様の無力感をのどか…強く抱いてやれッ!
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のどかも病院で、守られるだけの自分を、何も出来ない弱い自分を悔いたのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
それがあるから、プリキュアとして一歩も引かない頑なさ、危ういメサイアコンプレックスを抱え込んでもいる。
しかしこの時、自分と同じく病に苦しみ、己を責める子供を抱きしめる足場は、のどかの過去にこそある。
無論、満ち足りて余裕のある人(例えばちゆ)が、ラテのような弱者を抱擁できない、資格がない、という話ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
のどかは自分の過去をラテの今に重ねつつ、苦しみの記憶を共感の足場に変えて、思いを聞き手を差し伸べる道を選んでいる、ということだ。それは優しくて強い生き方だ。
のどかは既に病気を克服し、自力で未来を掴む一歩目をすこやか市でスタートさせている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
プリキュアとして超常の力を手に入れて、秘密のヒーローとして日常を守ってもいる。
ベッドの上で感じていた無力感を、青春と闘争両面から埋め直している最中といえる。
一方ラテは小さな小さな子供として、病に耐えるくらいしか出来ない弱い存在だ。母から託された使命は重く、それを果たすには身の丈は足りない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
明るく振る舞う日々の中で降り積もった心労も、今回の不調の一因かもしれない。
そこもひっくるめて、かつて弱い存在だったのどかは抱擁する。
今のどかがそう出来ているのは、死なずに病と戦ってくれるだけで、生きようと全力でいてくれるだけで大丈夫なのだと、抱きしめてくれた人達のおかげでもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
のどかがラテに寄り添うのは、自分がそうしてもらったから。当然…という言葉で片付けるには重たい、善因から善果を導く努力の一つだ。
そんな温もりに瞳を閉じて、思うのはもう会えない母の面影である。き、キツすぎる…やっぱアニマルズ周辺の描写は悲壮だな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
いつかは、母のように強く。
そう願った言葉に、帰ってきた厳しくも優しい薫陶。
それを思い返すと、ラテの瞳はまた濡れる。泣くなラテ様ッ!
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子が夢枕に母を思うように、死せる母もかつての盟友に思いを託し、子を想う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
”死”をダイレクトに表現しない作品コードが妙な絡まりを見せて、一種異様な重たさが画面に満ちたりしてるが。
『そらラテ様もベイビーだもんな…ママには会いたいよな…』と、切ない気持ちになった。
このときは自分の弱さに思いが行ってた母の言葉が、後に戦場に立つときは、自分にだけ実現可能な強さを後押し言葉になる変化も、また良いのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
…良くねーよ! 親ぶっ殺して子供を戦場に立たせる、そういう状況作ってんのは腐れビョーゲンズじゃねぇか!
日常ぶっ壊す侵略今すぐやめろッ!!
そういう気持ちにもなる、遠く離れて相想う、親子の肖像であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
ほんっと頑是ない子供が自分の無力を責め、病に苦しみ母を求める描写には弱い。
個人的な脆弱性をゴリゴリ押し込まれ、非常に困った常態で視聴を続けることとなった。年取ったなぁ…。
さて病気でラテセンサーが聞かない中、バテテモーダくんは風を汚染してビョーゲンズを作る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
早期発見に失敗した結果、地球の病根は肥大化し、プリキュアマジで大ピンチ。メガビョーゲンの描写が、完全に『大怪獣すこやか山に現る』である。
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『やっべーなマジで…』と困り果てる戦士たちの顔が、ラテ視線だと瞳のない不安な描かれ方されてるところに、彼女の気持ちがよく出ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
使命を託されたものとして、戦士の一員として、ラテには果たしたいプライドがある。
それをのどかに訴え、のどかもまた、瞳を閉じて決断する。
ここでラテの意志を受け取り、戦場に立たせる決断をしたのもやはり、小児の感じる無力感、それで傷つく自尊心を、身を持って知っているのが大きいと想う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
何も出来ないこと…何も出来ない存在だと自分を見限ってしまう辛さは、体の不調よりも時に重い。
そういう痛みに、のどかも苛まれたのだろう。
ラテという年少者に向き合う中で、のどかの語られざるバックボーンが太く見えてくるのは、先週ニャトランの恋路を描く中、ひなたの人格が見えたのと同じ筆致だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
ここら辺の、コンビを掘りさげることでその両方が照らされるって書き方は、アニマルズの比重を上げたヒープリらしいところだと思う
発見が遅れた結果メガビョーゲンはマジ強まり、プリキュアは音速で大ピンチに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
何も出来ない己の身の丈、目の前の惨劇に苦しみつつ、巨大な敵に立ち向かう覚悟を固めたラテの瞳が、凛々しくも哀しい。できればそんな顔、させたくなかった…。
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こっからは完全にラテ様オンステージであり、蟷螂の斧と知りつつそれでも立ち向かう死に狂いのヒロイズムが、壮烈なカタルシスを生んでいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
俺もわりと、平光氏と同じ精神状況だったからね…見ててらんねぇが、見守るしかねぇッ…!
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世界の壁を超えて、ラテの勇気と窮地をテアティーヌ様が感じ取るのも、その祈りに地球が、かつての相棒が応えて新たな力が現臨するのも、ありがたい流れだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
イヤだってさぁ…自分の無力に苦しみ、届かぬと知りつつ牙を突き立てた子供の勇気に報いない物語とか、見ててキツイじゃない…?
『バテテモーダ! その汚ぇ指離せってんだよ!!』って感じだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
幼き勇気と母の祈りに地球が応え、生まれた新たなる戦士。キュアアース、颯爽登場である。
登場補正でプリキュア無双、久々に摂取するとマジスカッとするな…。
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風属性由来の、重力を完全に無視したかのようなアクションが、強キャラ力を更に引き立てる感じだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
事前にバテテモーダくんの最悪対応をぶっこんだおかげで、悪漢を弾き飛ばし弱者を抱きしめるヒーロー力が、非常に高く見える。
やっぱ視聴者がやってほしいことを、やってのける爽快感大事だな…。
プリキュア名物・新戦士登場時の鬼補正を存分にぶん回して、ラテ様の不調解除&優しい抱擁までやってくれたアース…一体何者なんだ!? というところで、次回に続く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
ちょっと大人びた外見が、母から引き離されたラテ様に足りないものを補ってくれそうで、点数高い。
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アースさんがどういう人かは、今後話しが転がって日常に馴染む中で見えてくるだろうけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
おふくろの祈りに地球が応え生み出された結果、かなりのラテ強火勢っぽいのはスゴーク良い。
俺ラテ様好きだからね…ガツガツ甘やかして、バキバキに守ってあげてください。そういう扱い受けていい子だから…
そんな感じの、”ラテ様戦場に立つ”というお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
病身であること、子供であることの無力感と辛さを、明るく可愛らしいラテ様が笑顔の奥に隠していたこと。
それをのどかが見て取り、受け止め、抱きしめたこと。
ヒープリらしい生っぽさを、上手く感動に繋げたエピソードだったと思います。
激戦に散り、幼い娘に使命を託すしかないテアティーヌ様の、母として王としての祈りにもクローズアップされて、そこも良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
そんなおふくろ代理人として、すこやか市に爆誕したキュアアース。彼女の人となりと交流が、しばらくは物語の柱になりそうですね。次回も楽しみッ!