恋とプロデューサー〜EVOL×LOVE〜を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
女王能力の覚醒により、崩れていく日常。”わたし”から去っていくエボルバー達。
運命を取り戻すべく取ったのは、戦神の右腕。
アレスとシモン、二つの顔を持つ男の裏切りに流れる涙は、愛のきざはしへと変わるのか。
未来はまだ、その形を定めない…。
そんな感じの超ッ! 異能ラブサスペンス第9話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
攻略対象、全員連絡途絶ッ! 差し伸べられた手を握ったら、組織の陰謀が殴り返してくるッ!!
なかなかにハードコアな状況が暴れ狂い、かっこいい異能仕草も絶好調。”わたし”ちゃんは美しき涙を流し、蝶を閉じ込めた檻は壊れる。
恋プロアニメらしい欲張りキングなギッシリ感が今週も元気で、いやー…クライマックス! という感じだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
女王能力で異能暴走させたイケメンたちが軒並み、最高にキマった異能仕草を見せつけてくれるので、CEOとキラもどんだけバキバキにやりきってくれるか、今から楽しみだ。
というわけで、女王の能力が覚醒した結果『乙女ゲーやめやめ!』との号令がかかり、イケメンたちが軒並み遠ざかるスタート。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
すげー重たい状況なんだが、キラマニアの絵面が面白すぎるのはいつもの恋プロ。温度差でワンガラスならピキッっていってるわ…。
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憂鬱に街を歩けば、瞳を赤く輝かせて能力暴走に苦しむおじさんがガラスを割り、立看板を落とす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
落下してくる立看板、これ以上なく分かりやすく『崩壊する日常』というものを魅せてくれて、なかなかたまらない。
状況自体はシリアスで重いが、絵面が面白すぎるってシチュエーション、今回濫発されるネ
日常をぶっ壊す陰謀の中心に置かれ、誰かに助けを求めようにも黒い円盤になってフヨンフヨン飛び去っていったり、暴徒化したファンが原因で引退したり、バロール能力の暴走で時間跳躍したりで、イケメン特急便はこないよ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
重力能力者が真なる覚醒を果たすと、時間操作に目覚めるのマジでダロだな…。
そんな心の隙間に、”シモン”という仮面を被って滑り込むアレス。笑顔を作って他人を巻き込まないようにする”わたし”の、腰に当てた両手の意味もわかっちゃう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
『ふんす!』と強がってる”わたし”ちゃん、可愛いねぇ…。
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崩壊する日常を前に、取りうる数多の選択肢。道を選ぶ…あるいは誘導されるシーンの半分を、4つの案内板が占めてるのは象徴の使い方が上手い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
新世界の女王になるか、すべてを忘れて日常に潜るか、はたまた運命に抗い未来を掴み取るか。
全ては”わたし”が選んだ先にあるのだ。
というわけで地道な情報の洗い出しと重ね合わせをぶっこんで、電磁波バリバリ能力覚醒を調査だっ! 扱うネタに漂う都市伝説感、絶妙な泥臭さでやっぱ好きだなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
”虹”と名付けられた幸運のお守りは、その実色がない。シモンの世界は嘘ばかりだが、唯一色を持つのは”わたし”の笑顔だ。
しかしその生活も、アレスとしての使命を果たすため、便利に作り上げた嘘。そして嘘の檻の中、傷つきやすい蝶を閉じ込め守りたかったのは本当。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
誠実に秘める恋心だけでなく、異能でぶっ壊れた世界認識も、秘密結社の幹部だという真実も、何もかも隠した灰色の男、唯一の”色”
ここら辺の陰影がシモンは上手く配置されていて、奥行きとコクのあるキャラである。アレスとしての顔が、全部本当ってわけでもないのが面白いわな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
協力者を演じつつ、自分の秘密を守り穏やかな覚醒を促すよう、状況をコントロールしていくシモン=アレス。
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ブラックスワンのエボルバーさんが236コマンドで”弾”打ってくる未来を予知したので、ドキドキ☠サービスしつつ回避だッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
徹底して、世界の薄暗い秘密に飛び込む時、あやふやで危険な未来は暗く描写されてるアニメである。
ベーシックな演出だと思うが、その徹底が一つの哲学を生む、と
徹底して影の中に入れてるのは、シモンが仮面を外し複雑な視線を見せるシーンも同じである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
それは無邪気な”わたし”からは見えず、俯瞰で物語を見てる視聴者だけが確認できる、彼の中の真実。嘘の檻に閉じこもっているのは、愛すべき蝶だけではないのだと、僕らは知っている…が、彼らは知らない。
この認識差がサスペンスを駆動させる、大事なエンジンなんだなー、などと思いつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
電磁波ビリビリ増幅器を掴み、陰謀の中心たるデカいタワーに挑もうとした時、空を覆う凧。
『いつか、幼い子供のように…』
どう考えても死亡フラグな約束マジやめろッ!!
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記憶を失う前の”わたし”は、シモンでもアレスでもない少年と一緒に、凧を飛ばしたのだろうか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
その自由な風をどこかで追い求めつつ、シモンでありアレスでもある男は蝶を檻に閉じ込めていたのだろうか?
”凧”というフェティッシュを上手く使うことで、二人の関係が詩的に深まっていくのはとても良い。
”わたし”とイケメンたちの旅路は、仕事ができるようになり恋の当事者となる”大人”へのステップと、失われた記憶を取り戻し秘めたるイノセントを抱きしめる”子供”への歩みが必ず同居している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
イケメンが”わたし”に夢中な原因は、必ず忘れられた過去にあり、異能事件を解決する鍵も思い出の中だ。
現在位置にとどまるためには、全速力で走らなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
作中何度も引用される矛盾した真実は、過去を取り戻すことでしか未来には進めないという、もう一つの時間的矛盾を孕んでいる。
シモンもまた、二人過ごした原点を共有することでしか、檻から出れないのだろう。
まぁそんなロマンティックは、エボル部隊の飛び道具でぶっ飛ばされるんだがな! 喰らえクロスカッター!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
シモンを守るために駆け出す”わたし”ちゃんの思い切りの良さ、気合の入ったジャンプっぷりが、フィジカルに過ぎて面白い。わんぱくか。
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未来について語っていたシーンは、白く明るい光の中。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
衝撃の真実が暴かれ、涙の別れが二人を引き裂くシーンは夜。
その中間に位置するのは黄昏時。
時間経過の設定と、そこで行うべきドラマ、適したライティングが噛み合ってる演出が、地味によく効いている。こういうとこ怠けねぇなぁ…。
というわけで、不気味に止まったカルーセルが見守る中、ブラックスワン幹部”アレス”としての顔を顕にするシモン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
闇の炎を振り払った時の伝奇力(でんきちから)、スカウター一発で破壊するレベルですよ…。
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シモンのエボルが超強力なコピーなの、凄く良いと思う。(『マジ”ウロボロス・シンドローム”じゃん!』と、ダロキチが興奮したのは横に置いて、だ)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
彼にとって、アレスとしての顔も強力な異能も仮宿でしかなく、思いはいつでも”わたし”の側にある。だから、力も借り物、と。
しかし組織幹部としての立場、塗りつぶされた過去が行くべき場所に自分を開放せず、借り物の翼で現状、ヨタヨタ飛ぶしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
真実の力と愛に目覚めるためには、一回檻をぶっ壊すしかねぇ! ってんで、蝶☆暴露大会開始だよッ!!
…やっぱ、飛べない蝶なのはシモンの方じゃねーかな。
打ち破られた幻影に涙を流しつつ、”シモン”がくれたお守りで喉を突く! 相変わらず、命を天秤に乗っけるまでの逡巡が短すぎるぞこの主人公ッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
カルーセルが分割する世界でお互い一回背中を向けて、でも信じた”シモン”に言葉と涙を手渡す”わたし”ちゃん
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その離別を戦神の仮面を被ったままなんとか飲み込み、涙の代わりに血を流す男。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
ここで見逃したのは、心の奥底で二人が自由に飛べる空を…ブラックスワンの鎖を振りちぎった未来を、アレスが求めてるからかなー、とか思った。
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ここでも漆黒の闇に落ちたように見えて、”わたし”の前には光の導きがある。先週、先輩と別れた後と絵の作り方としてはおんなじやね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
陰謀と希望、裏切りと愛が錯綜する世界を鮮烈な明暗でずっと書き続けることで、作品が独特の映像言語を獲得してきた感じあるなー。
後男衆の片目抑え異能仕草があまりにもキメキメで、『これだよ…これを待ってたよ!』とワクワクしてしまった。ハデスおめー、バラちぎる必要一切ねぇだろ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
無垢を属性とする”わたし”は透明な涙を、嘘と策謀に身を汚したシモンは赤い血を、それぞれ魂の現れとして流すが、ハデスは泣かないわけね。
というわけで、先週の先輩に続いて攻略対象との線がブッツリ断たれたよ! 大丈夫この乙女ゲー!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
一方その頃、我らのCEOは恋花市2030へ時空転生していた。大丈夫この乙女ゲー!!
心配ないない、”恋プロ”だよ?
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異能暴走でぶっ飛ばされた未来で、CEOが何見て帰ってくるのかも楽しみですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
先週先輩、今週シモンとの離別を経て、次回はキラくん。予告ででっかい鉄塊ドゴー腹に食らってたけども、”わたし”と付き合いたければそのくらいの試練は乗り越えてもらわなきゃなッ!!
ほんと凄いな恋プロ。(今更素朴)
闇の中の光を印象的に使うことで、”わたし”が進む厳しい道の先に希望があること、連絡途絶したイケメンともまた笑い会えることを、上手く暗喩してるのは妙手だな、と思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
絵の強さ、的確さで、ハラハラを煽りつつ根っこに安心を差し込んでる。映像作品であることを生かしたストーリーテリングだ
しかしハデスが弄ぶ運命の鎖は、まだまだ”わたし”を苛む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月9日
崩壊する日常の加速、すれ違っていく想い、歪む時空と飛び交う異能。クライマックスに向けてバキバキ加速する恋プロアニメ、一体どこまで飛翔するのかッ!
次回も楽しみですね。