ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
スイスからみんなを笑顔にするべくやってきた、虹ヶ咲のひだまり。
エマは仲間と青春を謳歌しつつ、親友のつれない態度に悩んでいた。
『クールな私らしくない』と、胸の高鳴りに素直になれない果林に、エマが捧げるステージとは!?
という感じの、これで九人加入ッ! エマ&果林を軸に描く虹ヶ咲第5話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
先週愛ちゃんの悩みを受け止め、道を示したエマの輝きは今回も健在で、クールで無敵なはずの果林先輩の防壁をズブズブ射抜き、見事に同好会に加入させた。
やりたいと思ったら、もう始まってる。いい言葉だ…。
果林先輩はここまで徹底してクールに描かれ続け、瑕疵の一切ない完璧なキャラクターに思えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
しかしその隙のなさが枷となり、”やりたい!”と思うピュアな気持ちを縛り付ける。
それをエマの踏み込みが開放することで、スクールアイドルとしての資質も良く見える。
二人がどういう存在で、どういう関係性で結ばれているかを、ちゃんと見せてくれるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
温かいエマちゃんと、クールな果林さん。虹ヶ咲の人間力がすげー強いけども、残る一人の彼方ちゃんはどんな人なのだろう…。担当会が楽しみだ。
さて物語は、二人の出会いから始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
瑞西からはるばる海を越えて、憧れのためにやってきた日本。
”やりたい!”という想いに嘘をつかず、スクールアイドルを始めたエマちゃんによりそう、果林の笑顔。
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今までも匂わされてきた二人の絆が、丁寧に刻まれる出だしだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
食いしん坊でいつも笑顔、素朴な印象のエマちゃんと、クールに爆モテ、洗練された果林の組み合わせは非常にいい対比で、噛み合わせが良い。見ているだけでホッコリするね…。
だからこそ、その歯車がずれてしまった現状は冷たく響く。出会い、笑いあった食堂に舞台を重ねることで、エマを…そして果林を悩ませる違和感はより強調される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
お台場を全部学校にした結果、あらゆるロケーションが”映える”のは強み
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同好会再結成を望む親友のために、冴えた頭脳をフル回転させてくれた”侠”が、冷たく背中を向ける理由。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
それが嫌悪や隔意ではなく、惹かれる自分を遠ざけようとする自己防衛に起因していることが、果林の難しさ、面倒くささである。
好きに向き合う難しさ。虹を貫通するテーマ…かな?
エマ周辺のモヤモヤを横に置いて、愛ちゃん璃奈ちゃんを加えた同好会は意気軒昂。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
メンバー全員のPV撮影に向けて、バラバラに賑やかに過ごしている。
個性の強いメンバーが頭数揃えて、ワチャワチャやってる多幸感はやっぱ良い。
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そしてせつ菜が屋上から吠えたアイドル復活宣言は、静かに波紋を拡げている。やっぱカリスマ性という意味合いでは、頭一つ出た存在だな…厄介なオタクだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
スクールアイドルは、こんなに熱い。
『え、あの炎実体化してたの?』と驚いたけども、その熱気は果林にも届き…しかし、氷は溶け切らない。
ガラスを多用したモダンな建築が、果林のクールな風情と重なって詩情がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
前回愛ちゃんが自分の足で駆け抜けた土臭さとは、また違うお台場の個性。
やっぱ都市論として、結構鮮烈なアニメだと思う。いい意味で人工的な街の空気を、活かし魅せてる印象。
PVのネタ出しもバラバラな同好会で、侑と歩夢はまーたイチャコライチャコラする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
やっぱ徹底して”個”であること、その意義を重ね続けてる虹ヶ咲だけども、群像が目指す一つの目標みたいなものを、軸として今後立てるのだろうか?
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個人的にはピシッと”個”をまとめ上げる柱があってくれたほうが、シリーズ全体を見通しやすくなって助かる…のだが、それを早く打ち出しすぎると、キャラ個別の魅力を引き出す前に舞台が狭くなっちゃう感じもあるしな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
青春群像劇として駆け抜けてくれても良いんだけど、まぁせっかく”会”だからね…
つーかスクールアイドルみんなが大好きな侑と、侑には自分だけ見て欲しい歩夢の感情勾配がチリチリ言ってて、本筋とは全く別の場所で面白かった。『えっ…』じゃねーだろあゆぴょん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
侑ちゃんはファン代表として、青春を輝かせる全てのアイドルを平等に愛する。でも、歩夢はそれだけじゃ満足できない
今後同好会がより深く、広く描かれたあとで、このズレを再度掘り下げるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
まぁ渡辺曜の独り相撲を思えば、歩夢のズレはプレイの一種、ハードコアにただ一人を求める強い感情のスパイスみてーなところはあるけどな。
既に”勝ってる”んだよなぁ、あゆぴょんは…。
親友のPV撮影のため、コネクションフル動員で支える果林。やっぱ”侠”じゃないかッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
しかし”みんな”の輪からは自分を遠ざけ、高鳴る胸に蓋をする。
それは、私らしくないから。
殺したはずの思いを、アンケートに問われ思わず刻む。
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『ほんまクマヴェルデかわいい…』と頬を緩められつつ、果林先輩の立ち回りは矛盾でギクシャクしっぱなしである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
あんだけ献身的に友の思いに報いつつも、自分がスクールアイドルに誘われると身を躱す。
しかし、戯れに本音が漏れもする。態度ガッタガタで、全然クールじゃない!
というか、果林先輩は全然クールじゃないのだ。部屋も散らかりっぱなしだし、友情にも篤い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
そういう自分を、エマにはもう見せてる。それだけの油断…というか信頼が、長い付き合いの二人にはあるのだ。
乱れた部屋は、果林先輩が見落としてる心、その具象化でもある。エマはそこに踏み込めている。
だから、拒絶もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
他の女は器用に手玉に取れるのに、至近距離に踏み込んできた大本命相手にはこの態度…やっぱクールじゃない! そこがいい!!
でも優しいエマちゃんの笑顔曇らせたのは、ちょっと許せねぇからよ…。
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後に明かされるけど、エマちゃんの”好き”は誰かの心からの笑顔であり、嘘偽りのない自然さを引き出すことにある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
それが顔の見えない”誰か”より、触れ合えていたはずの親友に届かなかったことが、彼女を強く傷つける。
強く思えばこそのすれ違いは、果林先輩の内面だけで起きてるわけじゃない。
太陽を曇らす憂いは、PVにも影を伸ばす。璃奈ちゃんが技術全般に強いと判るの、今回地味に嬉しいポイントだな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
突き返された雑誌に刻まれた、本当の願い。それを受け取ったエマは、迷わず駆け出す。
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ここ全局面に良さが詰まってるシーンだと思うんですけど、まず真実に出逢ったエマちゃんがここまでの朗らかさを脱ぎ捨てて、かなりシリアスで強い雰囲気で一気にダッシュするところ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
そんだけ果林先輩が特別なんだなー、とよく判るギャップの活かし方でした。
あと”スクールアイドル”だけじゃなくて、”友達と思い切り遊ぶ”という願いもちゃんと見てて、果林ちゃんが笑顔になれるようお台場デートでまず攻め立てるところ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
先週の愛ちゃん相手でもそうだったけど、エマちゃんは本当に視野が広く、懐が広い人なのだなということが、よく伝わる。
そして”主人公”である侑があくまでトリガーでしかなく、問題解決はエマちゃんがやるところ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
二回連続で解答役を外したことで、『虹ヶ咲は”個”』っていうのが自分の腑に落ちた感じがある。
バラバラの輝きが生み出す化学反応を、色んな形で切り取っていく話なんだなー、と自分的に納得した。
闇を抜け、光の中へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
エマちゃんの湧き上がる思いは、扉の向こうに閉ざした手を引っ張り、笑顔を拡げていく。
果林ちゃんに対峙した時の、らしからぬ凛々しさが最高に良い。優しさと強さを兼ね備えた女(ひと)…。
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エマちゃんの急戦に気圧されつつ、楽しいお台場デートで果林が満点笑顔になるのも最高なんですよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
僕が見てきた果林先輩はいつでも、靭やかに誰かを思える人だったので、スクールアイドルに踏み込めないで棘を生やす姿より、やっぱりこういう輝きのほうがしっくり来る。
でも『らしくなさ』にこそ、隠されていた真実というのはあるもので。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
迷ってエマちゃんを拒絶してしまう果林も、そんな彼女の思いを受け取って駆け出したエマちゃんも、けして嘘ではない。
『らしくなさ』を共有できる強い絆が、想いを受け止める網にもなる。
そういう真実を体現するべく、エマちゃんは親友の秘めた願いの片方を叶え、片方を問う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
スクールアイドル、やりたかったの?
私の思いは、一番近い貴方に届かなかったの?
そんな言葉に思わず背中を向け、迷う自分を吐露する果林。
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はるばるスイスから夢を追ってきたエマちゃんが、果林ちゃんに思いを伝える時”地球”背負ってるのが、デカくて好きです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
冒頭示されたように、彼女は海を越えてでも掴みたいものがあった。その情熱を支えてくれたのは、他でもない果林だ。
そんな彼女が、湧き上がった思いに惑う。
なら、激エモ光線のなかで優しく抱きしめるしかないじゃないッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
かっこいい部分も、だらしない部分も、全部知ってるエマちゃんだからこそ、『らしくない』と戸惑う親友の一番柔らかい部分に踏み込むことも出来る。
透明な壁に遠ざけられていた心は、ついに曝け出された。
このクライマックスでも、果林のクールな心象、だからこそ自分を縛る檻は、ガラスを活かして見せている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
スーパーモダンな建築美と、果林の複雑なキャラ性を上手く絡ませ、お台場という舞台だからこそ魅せれる”絵”にまとめてくる演出は、とても好きだ。
全体的にフォトジェニックだよなー、虹ヶ咲。
親友の決断を後押しするべく、展開される”あなた”のためだけのステージ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
お花と大自然、故郷の高い空を背負ったパフォーマンスは、優しさと輝きに満ちている。
歌、踊り、スタンド攻撃に加えて疑似デートまで…欲張りセットじゃん。
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ようやくお互いを縛る枷を外し、対等になれた二人。手すりの水平な線が、彼女たちの”今”を上手く示す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
目指す場所は唯一つ、スクールアイドルという夢。
やりたいと思ったら、もう始まってる。
最高のエールが、最高の笑顔を生む。
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こんなキレイな結末を見せられたら、エマかりの”強さ”に震えるしかねぇわけだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
果林ちゃんが見せた…エマちゃんが引き出した笑顔が最高に可愛いことが、『誰かを元気づけられるアイドル』としてのエマちゃんの強さを、これ以上ないほどに証明しているのは素晴らしかったです。
虹ヶ咲はデカい場所に出る前の段階(もしくはそういうことを志向しない)なので、世評でアイドルとしての強さを図ることは難しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
身近で緊密で特別な”誰か”に、とっておきのエールを送ることが、アイドルとしての力と個性の証明なのは、例えば第一話の歩夢と侑でも同じ。
誰か一人のための歌が、あらゆる人の歌になりうる可能性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
それが大きな場所に辿り着く前の、極めて特別な雛の時間。
それを熱量込めて書けるのは、全体をまとめる大きなテーマをあえて出さない、この段階だからかなぁ、とも思う。
このアニメは、それを大事にしたい…のかな?
かくして運命の九人目、クールな表情に情熱を隠した少女が同好会に加わる。まーた歩夢の胃痛のタネ、プレイのネタが増える…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
かすみが結構根性汚くて、強キャラに軒並みブツブツ言ってるのが可愛くてよかった。
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自分の思いに素直の慣れた輝きを前に、視線をそらす璃奈。動かない表情筋の奥で、一体彼女は何を思うのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
まーた次回も”デカい”の来そうなヒキで、震えが止まらねぇぜ…。
璃奈ちゃんは課題が見えやすいキャラだとは思うんですが、そういうわかり易さから半歩踏み込んだ所で、この話展開するからな…
というわけで、エマちゃんと果林の絆とすれ違いを通し、二人の魅力が見事に引き出されたエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
鷹揚な包括力が魅力と思わせておいて、親友の想いを受け取ったら猛烈邁進、”熱”まで持ってるエマちゃんの強さが凄かった。
そんな彼女の夢のため、”侠”を見せてた果林の隠した想い。
”好き”に向き合うことの難しさ、それを受け止め引き出してくれるスクールアイドルの強さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
色んなものが見えてくる、とても豊かなエピソードでした。ガラスを活用した画面構築も、詩情があり素晴らしかった。
この流れで、次回璃奈ちゃんでしょ…まー凄いことになりそうで、楽しみです。
しかしアルプス×アイドルで、しかも相手役が久保田未夢さんとなると、どうしても裸足のアイドルを想起してしまうプリパラの民。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
いつ果林に『ナチュラルに考えて』っていい出すか、気が気じゃなかったです。あとレッドフラッシュが切れて、ファンシーモードになるかも。