アイドリッシュセブン Second BEAT!を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
高みへと近づくほどに、生まれる軋み。
偶像を振り回す数多の”好き”に、疲弊していくアイドリッシュセブン。
ならば、伝えなければいけない。
決意とともに、彼らの一番のファンが立つ。
アイナナ担当マネージャー、小鳥遊紡…勝負の大一番ッ!
という感じの、変化の兆しアニナナ二期第八話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
二話連続で下げ調子のエピソードが続き、毒ガス化した界隈の空気に窒息寸前! という所で、大きく開いた空気穴。
佐藤聡美のパワフルボイスでもって、真っ直ぐ伝えられる愛と信頼。紡ちゃん、アンタがマネジで良かった…。
身勝手な”好き”をすくい上げればこそ、アイドルは高みに登っていく。百が危惧していた、偶像が蹴躓く大きな石ころに、アイナナもまた傷ついている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
”好き”を統制しフィルターで濾して、毒を抜いてしまえば推進力も落ちる。
人気商売をしている以上、今の苦境は避けられない。
便所で一人泣く生身の人間だと、思わせないからデカい夢も預けてもらえる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
そんな偶像商売の難しさを踏まえた上で、至近距離から叩きつける思い。それが、七人を再び繋ぎ直し、新たな風を呼んでくる。
また厳しい風が、当然吹くだろう。アイナナ世間は乾燥低温冬景色だからね…。
しかしこの折返しで吠えた力強い声が、アイドルたちが壁を超えて大きく羽ばたく助けになることは、間違いない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
頂点に近づいてもなお、色々大変なことがあるのはRe:valeが教えてくれてるし、人生万事塞翁が馬、悪いことを越えたら良いことも…多分ある。
その終わらない繰り返しが、活きることなのだ
そんな人生パノラマは、兄弟の重たい景色から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
あんだけお外で泣いた後、ロボ人間の弟には満面笑顔で”兄貴”やろうとする所が、三月の性格であり人格であろう。
キツい状況でも、みんなに笑顔。気配り優しさ空元気!
…ある日ポッキリイッて、帰ってこないヤツだコレ!
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ファンの前では隠している、カワイイ物好きの素顔。一織は兄ちゃんの前で、それを隠さなくていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
頑張ってると褒めてもらって、辛いときには特製パンケーキで心を満たしてくれる。
俺ァ胃袋から魂を満たしてくれる存在を無条件で肯定しちまうんで、マジ三月が好きになっちまうけども。
エプロンで覆った陰り、潰れていく二つのオレンジは、やはり不安を煽る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
みんなは兄ちゃんが守る。じゃあ、兄ちゃんは誰が守ればいいんだ?
笑顔の仮面の奥に渦巻く、痛みと劣等感。それを吐き出さなければ、卵は潰れてしまう。げ、限界じゃん…。
そんな厳しさはトップにもあるようで、軽妙なトークで魅せるRe:valeもまた、重荷を背負う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
マージで空気最悪な楽屋に、満ちるため息。一番幼い環が精神的毒ガスに耐えきれず出口を探すも、今のアイナナ、色んな意味でパンパンなんでダメっす環クン。
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本番前だってのにガン凹みしてる三月を、テーブルの真ん中に座らせる配置エグいなぁ、と思うが。そんだけ異常事態なのだ、てのがよく判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
そして緊急事態は、アイナナだけの特権ではない。
百、発声不能。
晴れ舞台を前に、まさかの事態。動揺が広がっていく。
プロ意識に満ちて先を行っていたTRIGGERに、アイナナが追いついた一期中盤から、彼らの人間性が顕になってきたように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
現状アイドル界のてっぺんにいるRe:valeもまた、傷を持たない神様としてはかかれない。
アイナナが傷つく凶暴な”好き”は、経験豊富なベテランも当然傷つける。
そういう一大事も、タフにジョークで(とりあえず)飲み込めるところに、Re:valeの”格”があるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
百の喉を塞いでいるのが、顔の見えない”好き”のナイフだけなのか、はたまたガチ恋距離で仲良ししてる銀色野郎に原因があるのか。
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かわいいかわいい保志声ボーイを、追い詰めるだけの爆弾をコンニャロも抱えてる気がして、まーイライラしますわ。ボーイって年でもないが、俺にとっては永遠の少年なんだよ保志総一朗…理解ってくれッ!(急に大声)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
ガン凹みを隠せないアイナナと、まだ冗談が言えるRe:vale。経験値の差を上手く魅せる
こっちはしばらく埋める地雷として、今回はアイナナに風穴開けるタイミングである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
そこから淀んだ風が逃げて、お互いの思いが結びつき、変化が生まれる。
なのでヤマちゃんがリーダーシップ取ろうとしても、どうにも上手く噛み合わない。
変化は、七人の外から来るのだ
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ダンボールを埋め尽くす”好き”は、アイナナが紡いできた物語の結晶。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
でもそれは時に相反し、生まれた火花は魂を傷つける。誰かを本当に救うことが出来る商売だから、誰かに本物の刃を突き立てられもする。逃れられない、アイドルの宿命。
それを拒絶しても、何も始まらない。
ならば、自分に出来ることはなにか。眉間をしかめる紡ちゃんの視線は、悩ましくも凛々しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
ここで如何にも”ヒロイン”な表情ではなく、難題にがっぷり四つで挑む仕事人、本気で誰かを思う重たい情感を絵具に選んで、彼女を描いたのがとても良い。
マネージャーだって、闘っている。
ファンから見えない薄暗がりで、溢れるアイドルたちの血。勝手に推察される緞帳の奥で、やり取りされる人間の真心。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
そこに想いを馳せさせないから、アイドルは誰かの夢になれる。消費され、愛され、憎まれ、支え、救える。
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夢を売る商売が、どういう産業構造を持っているか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
デビューと飛躍の一期を超えて、アイナナが選んだテーマは重たく複雑だ。
その難しさに負けないくらいの粘り腰で、人間のエゴと愛がどんな光を…そして影を生み出すか、どっしり描いてくれている。
ファンはいつでも、勝手なことをいう。
気楽に誰かを蔑し、内情や内面を推察し、判ったつもりで推しを推す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
しかし透明に見えるカーテンの向こうには、どうしても越えられない一線がある。
その壁があるからこそ、見たい部分だけを見て、自分の都合良いように消費して、『明日に向かう元気』を摂取できる。
美辞麗句で終わってしまいがちな”ファン”の生態、あるいは否定し得ない業に踏み込んで筆を走らせている所が、この作品のアイドルフィクションとしての強みであると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
それはとてもシビアで、客の怒りを買う覚悟とともに刻まれているが、露悪的でもニヒリスティックでもない。
どうにもならない一つの自然として、夢を売る商売はこういう形になっているし、アイドルを消費する僕らの魂はこういう泥を吐き出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
それを前提として、アイドルは何をしうるのか。カルマすら飲み込む奇跡の光は、どこから生まれてくるのか。
アイナナの射程は、常にそこにある。
それはぼーっと突っ立ってればやってくるものではないし、必ず掴めると約束もされていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
涙に濡れ、血を吐き出しながら進んだ先にしか生まれ得ない、闇の中の光。そ
れを結晶させるための対価として、人生の辛さをこれでもか! と重ね生まれる説得力。
そういうものが、紡のモノローグにはある
覚悟を固め、踏み込み叫ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
アイナナが好きだ、と。この難しい局面でも、私の好きなあなた達でいて欲しい、と。
それを一番最初に、一番間近に、一番強く受け止めているのは、何よりも私だ、と。
それは、ファンには出せない至近距離のエール。
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練習室に踏み込む前に、内面にタメていた複雑な世界認識が外に飛び出すと、凄まじく実直な侠気エールになる所が、紡ちゃんの人品を反射してて素敵だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
愛の言葉は、時に直線勝負。
複雑怪奇な迷宮にとらわれているものに、それを抜け出す力を与えたいなら、照れなんて混ぜるな。
思いを素直に、伝わるように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
紡が見せたど真ん中のブッコミは、色々考えすぎてしまっている今のアイナナにこそ、必要なものだとも思う。
その内容と同時に形式においても、紡の真っ直ぐな言葉は今、必要なものだったのだろう。
そういうことを、こういう時にやる女。信頼しかねぇ…。
マネーとカルマで雁字搦めの”仕事”ながら、相手の顔を真っ直ぐ正しく見て、欲しかった言葉を全速力で投げつけてくれる絆の力が、なんとも頼もしく羨ましい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
こういう人がそばにいるなら、難しい山も超えられる。
そういう期待感が、問答無用に湧いてくる。いいシーンだ…。
端っこからアイナナを支えるはずのマネージャーを中心に、アイドルたちは手を挙げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
ようやく、アイナナ”らしさ”が戻ってきたと思える、開放のカタルシスである。かーなりタメたからね、ここに至るまで。
考えてみるとここ一番で貼る札としては、一番強いよなぁ…”主人公”だし。
”仕事”としてみると、上司が後ろから見守りつつ紡ちゃんに任せてる所も、温か職場で良い。ちょっと”シャイニング”っぽい絵ね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
誰もが潰れうる難しいタイミングで、差し出された有り難い助け舟。
万理サン…アンタそういう”眼”するの、似た状況で過去になんかあった?
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ここは露骨な地雷置き場と、メモっておくとして。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
紡がパワフルにぶち開けた風穴から、新しい風が巻き起こる。
大和が手渡す、無形の気遣い。適当な自分のスタイルを、生真面目な三月のやり方のお礼に。
ヤマちゃん、アンタを好きになってよかったよ…。
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ここで受け取った宝物を、三月が使わないのが良いですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
誰かに愛された。形がないからこそ最強の証を、胸に抱いてるだけで頑張れる。プライドを取り戻し、顔を上げれる。
直近二話、下向きの表情が目立っただけに、三月の再起は気持ちがいい。
(『受け取ったエールを、開けないからこそ頑張れた…完全にアメリカ修行時代の星宮いちご…無印第97話”秘密の手紙と見えない星”じゃんッ!!』と、アイカツに魂を惹かれ続ける人間としては思わず叫んじゃうわけですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
この宝物を、三月が開封するか、誰かに手渡すのか。そこも気になるところです)
アイナナのお兄さんとして、若い連中の波風を共に支えてきた二人。でも、お兄さんだって辛い時はある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
それをヤマちゃんが今回は受け止め、どーせやってくるだろう二階堂大和の土壇場には、三月が必ず助けてくれる。
そういう関係が、アダルトな夜闇に映えてとても良かったです。LOVEよ…。
そして弟の方は、アイナナのジョーカーが最高の”受け”を見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
マグカップに込めた思いやりを、他人に預けようとする一織を静かに諭すナギ。閉ざされた場所から出てきて、それを受け取る陸。
聞いてんだよなぁ一織は…陸の毎夜の咳を…人間の息吹をヨ!
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部屋の端と端に立つ、ガラスのセンターと今の”真ん中”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
その間を、金色のジョーカーが取り持つ遠景の構図が非常に良い。三人の距離感、ナギが埋めるものを非常に丁寧に焼き付けていると思う。
陸の辛さが、扉の奥に閉じこもる事と重ねて描かれていたから、そこから出てくる流れも心地よい。
そして、二人夜道を往くMEZZO。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
環が拙い言葉でまとめる、自分が最近捕まえたもの。名前を付けられない”それ”を、理論に優れる壮五は言葉にし、受け止めていく。
誰かに見てもらうこと。認めてもらうこと。
人が人として生きていく必須栄養素を、ようやく掴んでる。
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”愛”という名前をまだ付けられない環の、幼いからこそh純粋な魂の躍動も非常に良かったし、それに寄り添い受け止めて、自分が受け取ったものを言葉にして環に返す壮五も非常に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
見られすぎた子供と、顧みられなかった子供。
正反対だからこそ分かり合えなかった僕らが、ようやく隣合えた。
壮五が”答え”に辿り着いた瞬間、二人きりで進んでいた夜道がちょっと明るくなって、そこに”他人”が現れるのが好きなんですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
特別な誰かに愛されていることを実感して初めて、世界は広がり、誰かを大事にも出来る。
凄い人間存在の根っこに関わることを、鮮烈に演出できてると思う。
環の幼い世界には、”他人”がいなかったんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
自分が大きく真ん中にあって、そこに強く繋がる妹、美味しい王様プリンと楽しい仲間だけで、世界が構成されてきた。
でも”なんかムカつく”壮五を鏡に、愛を受け止め見守ってくれる、自分の外側にいる存在を認識できるようになった。
それこそが、人が独善から離れて社会的動物として歩んでいくために、絶対必要なもので。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
幼年期それを奪われていたとしても、それを取り戻すことは出来る。そのために人に出来ることは、必ずある。
魂の欠落と保管を、様々なキャラクターとシチュエーションで描くこのお話。そういうメッセージは濃い。
環は受け取れた。壮五は手渡せた。その源となった紡に、俺たちのベイビーちゃんが『ありがとう』と言ったッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
青信号のその先にある、色んな人との繋がり。
自分が変わることで、他人の瞳に映る自分も変わっていく。それはつまり、世界が変わる、ということだ。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/BRRfbw7imP
そこには色んな人がいる。薄汚れた独善を振り回して、他人を傷つけてると気付けない存在は必ずいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
でも、魂から流れてる血を堪えて、誰かを思って拳を握っていることを見落とさず、手を伸ばしてくれる人だっている。
Mr.下岡…アンタがアイナナの”オヤジ”だ!
いやいっぱいいるけどネ小鳥遊社長とか
反発してばかりだったMEZZOが、お互いにかけているものを認識し、愛を手渡し合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
それが二人で終わらず、紡ちゃんや名もなきスタッフさんへの、環の対応をどんどん変えていくのが、僕は凄く嬉しかった。
愛は留まることなく、広がっていける。そんな理想を、環が体現してくれてる感じする。
環は一番ベイビーなので、伸びしろが分かりやすい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
魂が育まれなければいけない時に劣悪な環境にいて、栄養欠乏だったから、魂に慈雨を受け取るとニョキニョキ伸びる。
そうやって、子供をより良い方向に伸ばせていける希望みたいのが、今の環には強く反射してて、ジジイには嬉しい。
まぁそうやって愛され手に入れた実感を、愛する妹に投げようとしたら、わるーい魔法使いが画面暗くしてくるのもあアイナナなんですがねッ! まーた妖怪・姓喰いだよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
つーか顔が解る前から見切れてんだよなぁ…真白の膝頭が…。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/Yo6rHLKKAe
紡の侠気激LOVE宣言から巻き起こった風が、色んな場所で風通しを良くし、より良い変化の兆しを連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
それでハッピーにおわればいいのに、数多の星を叩き落とし、子供たちを支配する”九条”の呪い、足下に置き去りにされる”兄”のブロマイドで終わるの、ホントエグいなぁ、と思う。
九条さんは(この作品に沢山いる)”悪しき父”として、愛よりも支配を天に伸ばしているように、現状感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
いや、ツダケンネットリボイスの奥に、彼なりの愛情を持ってるとは思うんだが…。
小鳥遊の縁が環に教えた、血縁に頼らない”家”の優しさ、愛の温もり。それが、”九条”は反転してる感じ。
黒の魔術師が仕掛ける蜘蛛の巣が、業と愛の中必死に足掻くアイドルたちに、どんな糸を伸ばすのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
なかなか油断はなりませんが、まー紡ちゃんが人生に”正解”したので、いい方向に往くだろうそう思いたいッ!
そういう回でした。
マージ侠気。真っ直ぐ行くべきタイミングを、見間違えない女(ひと)…
こうして上向きになったアイナナは、迫りくる”好き”の凶器をどう乗りこなし、力に変えていくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
歌を奪われた黒髪の人魚姫に、銀髪の王子は度う寄り添うのか。
不穏と希望がきらめく、アイドル人生万華鏡。覗き込めば、見える見える地獄が見える…綺麗だぁ。
来週も楽しみですね!
追記 立ち向かうべき”悪しき親”が、ほぼ全て”父”なのも面白いポイントだけどね。
アイナナ追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
自分を見守る視線の欠乏で、人格ギクシャクした環だけでなく。
過剰に”こうであるべき”を押し付け、柔軟性を失った壮五もまた視線の犠牲者であると書き、二人をユニットにする話運びは、人間存在の分解能が高いところだなー、と思う。両方虐待だからね…。
必要なものを奪うことだけでなく、過剰に与えすぎることもまた、人を歪め腐らせていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
その呪いに食われかけた所で、奇縁に導かれ出会った二人がお互いを鏡にし、自分に足りない部分、過剰な部分を見つけ、正していく。
被虐待児童の相互生き直しストーリーでもあんのな、MEZZOは。
奪われるタイプの虐待はダメージが可視化されやすいので、パット見でヤベーと騒がれやすいけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
与えるタイプの虐待は一見”善”に見えてしまうので、見過ごされやすい傾向にあると思う。
壮五をキャンバスに、そういうヤバさもちゃんと刻んでるのは眼が良いなー、と思う。
”家”の呪いがあらゆる場所に、深く鎮座まします作品なので、MEZZOの道のりもまだまだ長いと思うけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
でも一歩ずつ、子供すぎる子供と、大人の期待に応えすぎた子供が肩くんで進んでいけるなら、多分大丈夫。
僕はそう思いたい。クソな呪いのまま育つしかないなんて、そら悲しすぎるでしょうが…。
そういう意味で、ゼロに囚われ天にいと理ちゃんに”家”の呪いをかけてる(ようにしか現状見えない)九条は、MEZZOが振りちぎろうとしているものを、現在進行系で生産してる”親”なんだろうな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月9日
彼がラスボス的ポジションに居る(ようにみえる)のは、まぁ作品として正しい配置だよ。親殺しの物語、か。