SK∞ エスケーエイトを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
圧倒的なトリックを見せつけ、シャドウを打ち負かしたランガ。
しかし一夜の魔法は解けてしまい、日常に戻った彼は転び続ける。
傷だらけ血まみれの洗礼を受けながら、しかし高鳴る胸の鼓動。
スケート、面白い。
そんなマブダチの思いを、赤い少年は全身で受け止める!
そんな感じの学ランスケボー組の青春! SK∞第2話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
”S”の妖しげな魅力、非日常のワクワクで一気に殴りつける第1話に続いて、ややペースを落とした日常回となった。
地面に足を付けて、ナチュラルな照明で切り取られる赤と青の青春。当たり前の風景に滑り込む、最高のギア。
競技、あるいは趣味としての”スケボー”の魅力を、どっしり腰を落としランガを傷まみれにしながら描き、その中で育まれる友情の瑞々しさを、的確に切り取ってくるエピソードとなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
やっぱ内海監督、男の子のキャイキャイ描かせたら日の本一やな…一瞬一瞬が強すぎる。
前回はヤバい顔しか見せてなかったスケボークレイジー共が、どんな日常を送っているかも上手く描かれ、加えて挑戦の魔少年の大物感で、次回への動線も完璧。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
シャドウさんが普段はお花屋さんしてて、本名・比嘉広海として地域に愛され生きてる姿が、心に刺さりました。美味しいなぁシャドウさん…。
というわけで、お目々キラキラで動き出した二人の青春。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
ザラツイた舞踏会場”S”から降りてみれば、ランガはただのスケボー初心者であり、スノボーの資産がある分むしろ厳しい。
当たり前に滑るには、足を縛る魔法はあまりにも危険過ぎる。ボード外れないからね…。
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ランガを超人にしてくれる魔法は、”S”限定の特殊なもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
夜の怪しい光ではなく、陽光が降り注ぐ日常では、レキのほうが上に立ち、導き役になる。
この逆転のメリハリが、”S”に二人が行かない今回よく効いていて、公平だった。
前回あんだけ鮮烈にトリックキメたランガが、転がりまわる楽しさもある。
異国人であり異種目のレガシーを生かして飛ぶランガと、生粋の地元っ子でありスケボー少年であるレキ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
それぞれに輝けるタイミングがあって、それがお互いを刺激し、想いが混ざり合う。
あるシーンではスーパースターだった男が、ある場面では泥に塗れる。そういう逆転劇が、ドラマを加速させる。
基本今回、レキはランガの上に立つ。坂の上から出発を見守り、スゴ技をキメて頭上に踊る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
のだが、二人でやっていく気持ちを確かめる時は、上下はありつつも視線は水平に近く、境目のない友情が上手く可視化されている。
ここら辺の骨太な演出力は、まぁ流石よ。
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ド素人のランガに教える形で、前回すっ飛ばされたスケボーの基本が色々見えてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
ホビアニ時空に説明すっ飛ばし、『とにかく凄いスケボー』で押し込むのもアリだけど、やっぱ地面に足がついた形で一から面白さと特色を教えてくれると、題材はグッと親しみやすくなる。
それは危なくて、なかなか簡単には上手くならなくて、でも瞳をキラキラと輝かせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
傷だらけになってもしっかり抱きしめて、四六時中少年を夢中にさせてしまう、特別な魅力に満ちたホビー…であり競技。
スケートボード。
それが、赤と青の少年を繋いでいく。お目々キラキラできゃんわいい…。
もっと頑なかなー、と思ってたランガボーイが想像以上に素直で熱血で、大変いい感じである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
ここら辺の”地”は、特別な空間である”S”ではなかなか見えないものであり、学園生活含めた日常をまん中に吸える回だからこそ、ジワッと伝わる感じもある。
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”S”のような危険な魔力はないけども、学び舎を切り取る美術も最高に冴えて美しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
こういうスペシャルな輝きがある場所で、ランガは足の置き場所からスケボーに親しみ、学園に馴染んでいく。
レキとスケボーやりまくることで、王子様扱いからフツーのクラスメートになってく描写、好きだな…。
レキとランガが色んな意味で対になってて、その対比が熱い火花を生んでいるこの作品。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
足位置も左足が前のレギュラースタンスと、右足が前のグーフィースタンスで綺麗に分かれている。
トリックを奥足の操作でキメる板系スポーツは、大概利き足を奥に置くやね。ランガはレフティ、つうことか。
立ち居がままならないところから初めて、地面を蹴り、空を舞う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
ド素人ランガの足裏に伝わる成鳥の実感は、非常に丁寧に積み上がって、スケボーを間近に感じさせてくれる。
こういう地道な実感を、ビタビタ地面に転がりまくる天丼な笑いを交えて伝えてくる手腕は、やっぱり強いわな。
その横側で、ライバルたちの肖像も上手く切り取られており。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
ジョーとチェリーが一生イチャイチャしてて、第二話から殺しに来てんな…と思った。絶対美味しいやつじゃんコレ…。
他にも色んな連中が顔見世して、”S”とは違う感じでワクワクが上がる。
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違う場所で、違う奴らが同じ的を狙ってるワクワク感。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
これを強めるために”携帯電話”という共通モチーフを出して、なおかつそのデザインで各キャラの個性も見せる。
やや人数多めだからこその面白さを、手際よく届ける演出がキレてた。広海ちゃん、チューリップ柄可愛いね…。
横幅の広い描写は主役二人の”家”も同じで、ランガママンの善良さ、家庭事情が家族の食卓からよく伝わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
育ち盛りボーイだから一皿多い~~~~~母の愛情~~~~~ってなったね、このシーン。
フェロモンで魅せる勝負カット強いが、こういう細かいところ巧いよな…
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しかしそこには、かつていた人がいない寂しさ、雪多いカナダにはいられなかった悲しみがかすかに漂っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
それを越えていける”何か”を見つけた息子に、母は明るく微笑む。
お二人仲良く…幸福に生きていってください…(馳河家を見守る会会長談)
ランガはスケボーに夢中になり、レキとの距離もグングン詰まっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
バイトの相談に乗り、一緒に頭を下げる。
肘で突きあうマブダチの距離感。詰め襟にこもった、濃厚な青春の薫香。
ここらへんのフレッシュな表現力…やっぱ”紘子”なんだよなぁ…。
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ここでレキが何気なく、ダチなら当たり前とばかりに紹介してたバイトの意味が、ラストの夕焼けに判る構成も凄く良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
お互いの家に一歩踏み込み、その手触りを知って、辛さや苦しみも分かち合う。
そういうシリアスな関係になる前から、レキの構えない人の良さはランガに肩を貸している。
底抜けにスケボー大好き少年なレキの真っ直ぐさと、ランガの屈折した純粋が根っこの部分で呼応して、お互いを受け入れていく様子。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
それはやっぱり、日常にカメラを移したからこそ際立つものだと思う。
あの第一話からここに繋ぐの、見事な犯行よな。
オレンジ色の特別な光をまとい、”S”にヤバい奴らが集う。しかしそこに、噂のルーキーはいない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
理論派のAI使いと、ノリ重視のネイキッド・ヘラクレス。
やっぱチェリーとジョーのケンカップルぶりは”強い”な。レキ&ランガとはまた違った、気持ちのいい対比の描写。
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つーかMIYAきゅんなにそのCCさくら見てぇな服! マジ可愛いじゃん!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
変態全裸の陰謀に乗っけられて挑む次なるライバルとして、最高に良い登場したよ。
ボールを受け止め誰かを護る、根っこは優しい所が描かれてるのもグッドね。
シャープな見せ方で期待感煽るの、本当巧い。洗練されたホビアニ文法ね
そんな外野の動きはさておき、二人はオーリーに挑んでいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
スケボーがより自由なギアに生まれ変わるために、とても大事なトリック。スノボーの資産じゃなかなか飛べない、大事な一歩。
それを地べたを転がるダチに伝えるべく、レキは膝を曲げて同じ視線に立つ。
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”S”で見せた飛翔にレキが魅せられたように、この日常で高く舞うレキを、ランガも見上げている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
そこにある高低差は、しかし一方的なものではない。
同じものに夢中になった同志として、対等に心をつなぎ合わせ、しっかり視線を合わせる。
そんな絆が二人に生まれていることを、画面構成が上手く伝える
同時に「飛べる/飛べない』の差は確かにあって、それが未来に飛び出す原動力にもなる。スケボーは重心を崩すことで、推進力が生まれるのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
全然違っていて、何処かが繋がっている。
運命のコンビに必要な要素を、しっかり刻みながら青春は転がっていく。
ランガをより高く舞わせるために、レキは自分の”家”に彼を呼ぶ。家族と出会わせ、同じケーキを食う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
息子の前に開いた新しい扉を、ランガのお母さんは微笑んで肯定する。
一緒の食卓もいいけど、そこに君が居ないことが、特別嬉しい。ママン…。
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レキ妹の童女っぷりも”良”でありますが、家族に優しく見守られつつ二人きり、とびきりのギアを組み上げていくワクワク感が、大変素晴らしかったです。このケーキの置き方…マジ天才。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
携帯の向う側にある、想像を超えた光。
無限のトリックに魅せられ、輝く瞳。
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同じものを同じ場所で見つめ、追い求めることで生まれる特別な絆。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
それが積み上がっていく様子を丁寧に追いかける中で、”スケボー”の凄さと良さがじんわり、見ている側にも染み入ってくる。
それには色んな形があって、色んな事が出来る。ランガと一緒に、それを僕らも知っていく。
激エモ青春絵巻を力強く刻みながら、『スケボーってなんなのか?』という(第一話ではあえてぶっ飛ばした)疑問に、描写で応えていく構成も良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
それがただの説明にならず、どういうワクワクを生むギアでありトリックなのか、ランガの努力と重ねて書いてる手際が素晴らしい。
見ろよ…スケボーを語る時のレキの笑み、ランガの瞳。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
何度もすっ転んで、上手く行かなくて、それでも何度でも挑みたくなる特別な出会い。
それはスケートボードに乗っかってやってくる。二人肩を並べて、ポテトを摘み動画を見る、ありふれた特別。
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僕はもともとこういう、時間をすっ飛ばして場面を繋ぐモンタージュ演出が好きなんだけども、場面の選び方、鮮烈な魅せ方、共に素晴らしかったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
地道な努力、共有される日常。
どっしりカメラを据え続けると思いから飛ばすけど、確かにそこにそれはあると、理解らせてくれるのが良い。
そんな日々の中で流れる魂の血を、少年たちは共有していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
父の死、凍えた心。
それでも動き出すものを、この場所が、スケボーが、お前がくれた。
レキがランガの個人的事情に踏み込む時、軽くビビってるのが良いんですよね。優しい子だ…。
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夕焼けにキマる初めてのオーリーは、過去を飛び越えて”何か”を掴める予感を、確かに二人に刻む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
着地はいつもどおり、なかなか上手くキマらないけど。
フィスト・バンプだって探り探り、なんか不器用な感じだけど。
でもその傷だらけが、俺達のリアルだ。
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ここの戸惑いはランガが拳をぶつけるラフな挨拶ではなく、しっかり手を握る文化で育ったことを思わせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
ストリートテイストとは遠いところで育った少年が、新しい輝きに出会って変わっていく。
そのことで、過去を乗り越え取り返していく。
この話、そういう変化の物語なのかもしれない。
青春真っ只中を全速力で駆け抜ける少年たちの輝きが、非常に美しい作画にしっかりと焼き付き、圧倒的な仕上がりでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
やっぱこういうまん真ん中で勝負してくれると、最高に気持ちいいな…演出と作画が良いので、きっちり勝ちきってくれるし。
トンチキ要素多めの第一話から、王道青春の第二話。
メリハリの活きた構成の中で、スケートってどんなものか、それが繋ぐ二人の友情がどんな顔をしているのか、非常にしっかり見えるエピソードとなりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
この一話でたどり着いた距離感…素晴らしい。
そしてやってくるニューカマー!
MIYAきゅん可愛いねぇ…。
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スライムボーイをスルリと躱し、ゲーム感覚で叩きつけられる挑戦状。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
むせ返るほどに溢れていた学ランのフェティシズムに、叩きつけられるエリート中学生のお淑やかな挑発。
スケート&青春以外の方向からも、『俺達は、やる』という気概が立ち上る。流石紘子や!!
危険な魔少年とのバトルは、ようやくオーリー出来るようになった初心者に何をもたらすのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月16日
アイスドラゴン狩ってレベルアップと、ナメた態度の天才少年を、走りで理解らせることは出来るのか。
一拍落ち着いた物語は、再び”S”へと加速していく。
良いじゃない…次回も楽しみだねッ!