ゆるキャン△ SEASON2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
アクシデントに戸惑うりんちゃんに、なでしこが差し出したアンサー。
旧友も交え、家族ぐるみの付き合いで過ごす時間。
夜気を丸く縁どりながら、吐き出される嘘のない想い。
旅路が教えてくれるもの。静かに結ぶ約束。
りんちゃんの元旦キャンプは、お土産いっぱい!
そんな感じの年越し三部作、穏やかな感動を呼ぶフィナーレである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
いや、まぁそんな壮大なもんでもない…ってわけでもないか。
なんてことない日常の中に、確かに息をしている煌めきを見つけ、掴む。それは既に、一つのサーガなのだろう。
まぁ異常にバクバク食べる叙事詩だがなッ!
お話としてはなでしこの提案に乗っかる形で、りんちゃんが浜名湖紀行を堪能し、なでしこの旧友やら祖母やらと楽しい時間を過ごしたというまこと…まこと穏やかで幸福な話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
デカい波風はないが、その事自体がじんわり奇跡という、このアニメらしい語り口で三部作をまとめる仕上がりだった。
携帯電話に思いを載せて、繋がる今の私達。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
りんちゃんはなでしこの誘いに乗っかり、ブロロと浜名湖周辺を駆け抜けていく。
最高のOP入りから、ローカルな味わいがじっくり染みる美麗な情景。
頬撫でる寒風を幻覚出来る、いいスタートである。
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ゆったりと浜風に書を堪能し、冷えた身体を湯で温める。りんちゃん、まーたヘンテコで面白そうな本読んでるねぇ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
ジジイ垂涎の超穏やか元旦に身を浸して、鳥居に沈む夕日もまた、豊かで美しい。
贈り物に悩む夜もまた楽しく、りんちゃんの休日は馥郁と過ぎる。
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生身の女子高生が好むにしてはあまりに醤油味の元旦かと思うが、まぁりんちゃんは幻獣めいた夢の集合体というか、こうあってほしい女子高生、ユートピアとしてのキャンプ女子である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
絶対実在しないからこそ、憧れとしての純度を保ち、魅力は刃境めいて鋭く仕上げられていく。
この夢が『ありえねーわ! 妄想味でベタベタだわ!!』というツッコミを呼び覚まさぬよう、現地に取材したローカルな手触り、ガジェットの描写に凝り尽くした実在感をしっかり練り込み、微笑みと憧憬が表に立つよう、最新の調理を施してる所が、この作品の怪物的な部分だなぁ、と思ったりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
運命の合流に向けジワジワと時間が進み、桜お姉ちゃんは相変わらずダルい顔で妹構いすぎ心配しすぎである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
マージでこの姉、なでしこ好き過ぎる。そんなあなたがSUKI…。
土産を買って、今川焼き買って。
それぞれの時間が繋がって、見える新しい景色。
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それを記録に留めるのも、仲間と思い出を共有するのも、やはり携帯電話というメディアである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
記憶媒体であり、通信媒体でもある携帯は、旅のあらゆる局面で顔を出し、人と人を繋ぐ。
そんな肯定的な描写を拾いながら、この二期は見てこうかなー、って感じ。
ソロキャンの少し寂しく、ゆったりと充実した描写も良かったが、なでしこと合流してからの弾むような空気、構えない自然な笑顔の連発は、見ているこちらが思わず微笑まされる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
青春、あるいは友情の二文字を、佐々木睦美のキャラデザでまとめるとこういう形になる。
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そんなフレッシュな空気と、いいタイミングで挟み込まれる崩した表情。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
何かとまったり進む話であるが、コミカルでキレの良い笑いを間に挟むことで良いテンポが生まれて、まったりし過ぎない起伏を生んでもいる印象。崩し顔の描き方、使い方巧いよなぁ…笑えて、かつ上品。
というわけでやってきた、友達の元地元。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
当然ッ面で居座ってる昔の女あり、孫に似た柔らかな対応の祖母あり。
まるしこの膕から脹脛にかけてのまん丸感、相当なフェティシストが原画を…。
一般人は腹に肉つけたがる所だが、プロは”下と裏”に行くんだな。参考なるわ。
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つーか桜さん、一周六十五キロの浜名湖ランに一年付き合って妹の体格改造するって、やっぱ妹好きすぎなんだよな…。そらなでしこも慕う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
お婆ちゃんとの触れ合いも非常に柔らかく、りんちゃんの心に滑り込んだなでしこ力がどこから来たか、よく判る掛け合いであった。
彩ちゃんはりんちゃん相手に過去ネタで一生マウント取ってくる系女子かと身構えていたが、黒沢ともよのダウナー声(国宝)も心地よい、風通しのいい女子だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
離れた後も、なでしこがマメに連絡取ってるからこそだろうなぁ。つーか今回、なでしこめっちゃ喰うな!
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メタル賽銭箱でキャンプの雰囲気出しつつ、りんちゃんから彩ちゃんに歩み寄っていくのはやっぱ、なでしこに出逢ってからの変化あってこその動きだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
後にソロキャンの良さを噛み締めもするが、同時に胸襟を開いて”みんな”に交じる良さもりんちゃんは判っていて、だから新しい友達にも手を伸ばす
まったりとなーんも変わらないようでいて、その実確かに変化が積み重なっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
二期第一話で”初めて”を描き、ソロキャンパーが背負う個人史の奥行きを彫り込んだ筆と同じものが、今度は他社に対して窓を開けていく描写は、見ていて妙に爽やかだった。
そんな友達と見る、美しい夜景。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
真夜中に思いを込めて吐き出す息の、丸い輪郭すら伝わってくるような見せ方が素晴らしい。
なんか特別な空気をまとった、なんでもない日常。
夜に溶けたワクワクの香りが、思い出と約束を連れてくる。
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特別な食物としてのカレー麺を事前に描いておいたことが、サラリと流れていく夜に奥行きを与えていて、なかなかいい書き方だな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
迫る寒さを跳ね除ける、暖かな食事。それを通じて胸に灯る温もりが、旅で感じた思いを素直に言葉にさせ、いつかの未来を約束させる。
彩ちゃんが遠くに離れたなでしこに寄せる感情が、ぞろりと巨大な輪郭を微かににじませ、『もしや…”ある”のか…ッ?』などと期待もするが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
まーゆるキャン△の子らは、重い感情の湿り気を漂わせつつも根源的に前向き、風通し良く未来へ自分を繋げていくからな…”獣”は幻影なのよ。
しかし、交わした約束は嘘ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
彩ちゃんとの原付きキャンプが、りんちゃんが今後進んでいく未来のどこかで現実になると、とても良いなぁ、と思う。
アクシデントと助け舟と、思い出と出会いと約束をたっぷり抱えて、りんちゃんのお正月は幕を閉じる。
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『やっぱ祖父の声が良すぎる…』と思いつつ、三話を使った冬休みもお仕舞い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
学校が休みだからこそ、家族とか故郷とか、ここまであんま見れなかった…しかし少女たちを育んだ大事なものが色濃く見えて、とても良かったと思います。
一切焦りのない語り口で、二期のスタート堂々の帰還を刻んだのは流石
このお正月を終えて、どういう三学期を彼女たちが歩いていくのか、なかなか楽しみであります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月25日
個人的に、”携帯電話”というフォーカスを見つけれたのは見る上で収穫であった。どっかに指ががりがあったほうが、自分としては見やすいのだ、やっぱ。
かくして、ゆるキャンは続く。次回も楽しみ。