Dr.STONE STONE WARSを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
囚われたクロムを助け出すため、動き出した鋼の獣…蒸気自動車スチームゴリラ号ッ!
老人たちの思いを背負い、漕ぎ出した陣地でさらなる改造を重ねる。
しかしそれは、既に司の読み筋であった。
罠の渦中で、科学少年の魂が燃える。
俺は守られてるだけのガキじゃねぇ!
そんな感じのチート VS チート! 策謀と技術の知略戦が加速するエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
のっしのっしと石器世界を突き進む、スチームゴリラの勇姿。
FRP装甲を貼っつけ、戦闘兵器へと進化していく蒸気の怪物はしかし、ただ友を救うために使われる。
ハッタリの効いた大駒を板状に乗せ、読み合いも加速する
細かい技術描写のワクワク感、名もなき村人たちの思い、巡りくる季節。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
ぶっとい芯を強くおっ立てつつ、その周りに楽しい要素がたくさんあるこの作品らしいエピソードだったと思います。
マジで今回の老人たちのエピソード好きなんで、力強く描いてくれて嬉しい。このアニメそういうのばっか。
力自慢のマグマをなで斬りにし、その怪物的パワーを証明したスチームゴリラ号。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
このモンスターマシンなら、何かが起きるかも知れない…。
状況が好転しそうになると必ず風が吹いて、葱頭がフヨフヨ揺れるのは、面白くて好き。希望センサーかよ…
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毎回新発明が飛び出すと、必ずそれがどんだけ凄いか一回描写を入れるのは、基本なんだろうけど大事だなぁと今回思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
後で顔出すFRP装甲にしても、銀狼とのバトル形式にしてワクワク感を強化しつつ、ハッタリ効いた凄さ説明になっとるからね。
口でいうだけで終わらせず、描写を入れキャラを巻き込む
そして希望が見えたらカウンターを当てて、一筋縄では転がっていかない、先が読みきれない楽しさも忘れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
マッチョな暴力を押し付けてくる司だが、貧者の武器である知恵も備えていて、千空の手筋をしっかり読んでくる。
この油断のない悪党っぷりが、決戦に緊張感を与えてくれる。
このお話、ジョックをナードがギャフンと言わせる、一寸法師型の物語ではあるのだけども、ただただ筋肉側を知略側が蹂躙するのではなく、暴力と知力を兼ね備えた強敵として司を描き続けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
だからこそ、それを上回る知力と、司が持ち得ない友情を武器に、千空が強敵に挑む構図も映える。
新芽が芽吹き、水温む春。美しい雪解けは同時に、司帝国の侵攻が間近であることを教える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
僕はこのアニメの自然描写が、綺麗…なだけで終わらず、ストーンワールドに満ちた生命力を感じさせてくれて大変好きである。
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スチームゴリラ号製造記は、技術進化が目に見えやすいのがいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
ガタガタ揺れまくる初号機から、竹タイヤを装着し積載量も上げた二号機、そして装甲を装備しツインエンジンとなった三号機へ。
一種ロボアニメ的な、主役機進化のワクワク感に満ちている。
三号機は竹タイヤ採用していない所見ると、『マジでジジババに負荷かけないために竹タイヤだったんだな…』感が強くていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
この後短い描写なんだが、段差を靭やかな竹タイヤがふにょん、と乗り越えてる場面があって、技術が生きる描写がしっかりあるのも、手応えのある演出だった。
やっぱ凄いモノ作ったからには活躍してほしいし、それは必ずしも、誰かを打倒する”武器”としての見せ場でなくていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
越えられなかった困難が、人を苦しめる厄介事が、額に汗して皆で作ったモノで超越されると、見ている側にも手応えと面白さが生まれてくる。
そういう描写をたくさん積んできたこのアニメ、主役の千空ちゃんへの信頼感は作中でも強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
なぜ、巨大な蒸気の怪物を作ったのか。
それは弱いものを守り切るためと、老人たちはよく解っている。つ、ツンデレバレてるよ千空ちゃん!!
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老人が語りかける時に、春に芽吹く沢山の花、そこに宿る確かな命が切り取られるのが、僕は凄く好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
千空が活かし守りたいものに、年齢や強弱に関係ないこと。
村の人々にも、別け隔てなくその思いが共有されていること。
その絆は、とても美しいことがよく判る。
老人たちの決意と、必ず還るという約束を背負い、旗を高く掲げて進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
その先導として、復活の象徴である燕が自由に飛んでいるのも、またとても良い。
季節も感じるし、千空が何を蘇らせてきたか、何を抱えて闘うのかが良く見える。
憎まれ口の奥に、隠したデカすぎる人類愛。
それを老人たちがちゃんと解っていて、自ずから信じて待つ決断をすること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
闘わない彼らの闘いがどれだけ思いかを、噛み締めながら進む行軍。
『お涙頂戴じゃない』と言ってた石神村出立は、やっぱり無茶苦茶いい話であった。
ホント、ここのやり取り大好き。無名の人の静かな強さが滲む。
首振りエンジンは坂道には弱く、力自慢だけでなくヒョロガリもまた、必死に車を押し荷を運ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
自分で作ったんだからふんぞり返って乗っかってりゃ良いものを、律儀に汗するのが千空だなー。
自分の足で歩けるなら、歩くほうが合理的…と返すかな?
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竹タイヤで段差を乗り越えたり、持ってきた望遠鏡で敵地を観察したり、カモフラージュしつつ陣地を設営したり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
これまでの資産を活かし、新たな拠点を作っていくクラフト感が画面に満ちてて、やっぱり良い。
雪も溶け、状況は次第に決戦へと近づいていく。戦争もクラフトしてんだなぁ…。
モノ創る時に『どう作るか』以上に『なぜ作るか』を気にしているのが千空なんで、この戦争もまた意図を持ってデザインされている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
血を流さず、誰も見捨てず、生きて還るため。
そんな目的を果たすために、どんな手段と策略を産めば良いのか考える。それは千空の専売特許ではない。
スイカは斥候兵として敵地に潜入し、クロムはそれに情報を伝える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
手に入れた情報アドバンテージを最大化するべく、スチームゴリラ号を装甲化する。要になるのは、子供たちの小さな尽力。
情報と産業、発明と戦略が噛み合って、何かが生まれる面白さ
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寒さを凌ぐストーブが、スチームゴリラの心臓になったように、千空は戦争の道具を生み出しつつ、必ず”オマケ”を付ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
情報をハンディに記録し、共有できる、文化資源としての紙。その意味をまず描いた上で、無敵の盾に変えていく。
ここら辺、作品が科学をどう見てるか、よく出る順番だなぁ、と思う
副産物を戦争の道具に流用するにしても、まず命を繋ぎ日々を豊かにする道具として、この作品の発明品は描かれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
様々に生まれるモノはそうあるべきで、そうでなければいけないと考えながら、このお話は紡がれている気がする。
そういう視線が、科学哲学者としての千空に滲むのだろう。
かくして手に入れた紙の盾、その力を示すテスト&デモンストレーション。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
ここで自分で実験台引き受ける所が、まぁ千空だよね、と思うけど。
盾と鉾の対決は、守る力が勝つ。矛盾は起きない。
この物語では、守り育む力のほうが強いのだ。
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ここで派手めなデモンストレーションを公開でやったのは、戦意高揚の意味合いも結構あると思う。あと戦意の統一。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
こんなに凄い盾があるから、死地でも負けない。
こんなに強い盾を使って、大事なものを守る。
そういう認識を、村の人達と共有し、補強したかったのかなー、と。
調略、奇襲、示威効果。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
千空は正しく、戦闘行為は戦意の奪い合いであることを理解している。
肉体を破壊しないまま、敵の戦闘継続可能状態をどう崩し、どう制するか。自分たちの戦意をどう守るか。
そういう事を考えながら、筋肉に頼らない勝ち筋を探り続けている。
ヒョロガリボディがシビシビになりながら、『俺たちはどれだけ強いか』を身を以て示したのも、その一環だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
どう闘うか。どう勝つか。
それを必死に考え体を張るのは、何も千空だけではない。
司もまた、千空の魂の形を読み、戦争をデザインする
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スチームゴリラによる奪還作戦は、既に読まれている。情報と技術のアドバンテージは、千空側にはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
虎の子の奇策を温存し、現状を本陣に伝える逆転の一手。
それが出来るのは”誰か”ではないと、クロムは己に気合を入れる。
石器時代の科学少年の魂が、いい具合に煮えてきたぜ…。
登場時のクロムは、チート存在である千空の凄みを分かりやすく伝える道化役、未熟な子供でしかなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
今もそういうコミカルな顔はあるが、しかし敵陣に一人置き去りにされた過酷な状況が、ガキを男に変えていく。
必死に考え、足掻き、突破口を探す。
泥臭いのは師匠譲りだ。
衆人環視下からの脱獄となれば、無い知恵も必死に絞ることになる。与えられた知識を振り回すだけでなく、観察と推論で”科学的に考える”必要も出てくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
千空が既に到達している高みに、このプリズンブレイクでクロムは接近していく。
やっぱ二期になってから、クロムの物語が一等面白いなぁ…。
さんざんケレンを効かせ、希望も苦労も乗っけて描いたスチームゴリラが、既に読まれている衝撃。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月11日
罠が待ち構える窮地を、逆転の好機に変えうる重荷が、クロムの肩にのしかかる。
モノを作るワクワク感と、先が読めないサスペンス。
ツインエンジンでブン回るのは、蒸気の獣だけではない。次回も楽しみ