アイカツプラネット! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
ドレスにとって、アイドルとは。
永遠の謎に悩む紗良は、ステージ復帰に可能性を見出す。
偶像を飾り、輝きを引き出す服飾の魔法。その真価は、踊ってみなけりゃわかんないッ!!
さてアイドルにとって、ドレスとは?
そんな感じの、紗良さん復帰回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
こちらの想定を上回る超絶エキセントリック人間っぷりに爆笑しつつも、デザイナー・アイドルにしか出来ない掘り下げあり、上手くニッチを狙ったキャラ付けありと、ただのネタでは終わらない充実感があった。
楽曲がマジでいい。スウェディッシュポップ大好き。
Aパートの寝袋人間が煮詰まり岩戸籠りブッこむ流れは、今まで(変人の気配は見せつつも)事務所のいいお姉さんだった紗良さんが”獣”であることをよく教えてくれて、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
明咲もそうだけど、頭のネジが二三本置き去りにされてる、元気な変人が出ると”アイカツ!”喰ってる感じがする。
瞳孔開きっぱなしで暴れ倒す、紗良さんのヤバっぷりにひとしきり爆笑した後、シックに黒で固めた愛弓&杏ちゃんが乱入してきて、トップアイドルだった過去が判明、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
マニッシュな感じの衣装をまとった二人は新鮮でかっこよく、また可愛く、大変良かった。
狙ったのか偶然なのか分かんないんだけど、アイドル調査団として新しい衣装をまとった二人は『服を着る意味』を凄く鮮烈に表現してて、エピソードのテーマ、紗良のキャラ性と上手く噛み合っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
服を着替えると、今まで見えなかった魅力が引き出され、心が強く弾む。
普段の甘えたキャラと真逆の”黒”が本当に素晴らしくて、特に杏ちゃんが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
愛弓&杏がニコイチで横並びになると、身長差が強調され、ちっこい愛弓さんに杏ちゃんが一生ベタベタしてる落差でズバズバ殴りつけてきて、気分が最高になる。ガンガンやってください。
かつて自分に道を示してくれた恩を上手く逆手に取って、杏ちゃんが紗良さんを部屋から出す流れも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
解決策がなさそうに見える所を、センスでヒョイと乗り越えて、話を進めていく。杏ちゃんのナチュラルな強さ、人格の良さがよく出た。
エゴむき出しのわがままガールに見えて、恩は返すのだ。
かくして”サラ”に戻っていく紗良さんであるが、大人びた風貌と尖ったファッションセンスでしっかりキャラを立て、上手く埋没しないところに滑り込んだ感じがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
お姉さんポジションは明咲もそうなんだが、あの子他人の面倒見る以前に、己の道をひた走るアイカツ修羅だからな…。
まー言うたかて、紗良さんもファッション街道大爆走の、周りを見ねぇ自由人なんだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
強烈な個性をバチバチぶつけ合うアイカツ世界、面倒見が良いだけの控えめちゃんだと、あっという間に埋もれるからな。
こんくらいのアクの強さは欲しい…ちょい強すぎるか? 俺は好きだけど。
ここら辺、次回やや控えめな栞ちゃん相手にメッチャお姉さんぶるっぽいので、化学反応が楽しみである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
デザイナー・アイドルが本格始動することで、ファション要素を話の軸に使えるようになるのは良いよね。
アイドル活動の描き方が多角的になるし、キャラの意外な顔も掘り起こせる。
それは先の話として、復帰ライブは古強者の貫禄を示してサラリとドレスゲットし、優雅に勝利をもぎ取った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
化粧の楽しさを盛り込んだスウェディッシュな楽曲も、サラのキャラをよく歌っていて大変良い。やっぱ好きだなー、このあたりの曲調…。
ドレシア相手に『おう、戻ったで!』とやるのが、ローズと似たベテラン感があって良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
現実で時間が過ぎて立場が変わっても、仮想空間では永遠に、己の為し遂げた奇跡が息をし続けている。
鏡合わせに”サラ”になるシーンもそうなんだが、妙にエモい。
ローズとサラが加わったことで、VR空間に流れる特殊な時間、現実のあり方が変容しても保存される記憶が表に出てきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
僕はこれが、とても好きである。凄くSF的な想像力のある、面白い描き方だと思う。
これは真っ白な気持ちでプラネットを進む、舞桜たちでは切り取れない画角だろう。
アバターを変え、あるいはアイドルだった時代が過去になっても、人と違う時空を生きるドレシアは伝説を覚えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
さりげない書き方なんだが、現実と仮想のギャップを生かした詩情で、凄くアイプラにしかない面白さだと感じた。
”出戻り”だからこその面白さを、ローズとサラは活かしてる感じ。
実際アイドルとしてドレスを着込み、踊ってみて見えたもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
ドレスはアイドルを輝かせ、アイドルはドレスを活かす。お互いなくてはならない、最高の相棒。
そんな経験が、デザイナーとしての悩みを粉砕していく。
書斎にこもっても出ない答えは、肌で感じ取るしかない。
知性と感性を複雑なダンスをきりとった、お仕事モノとしても結構骨の太い話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
『デザイナーという未来を既に定めた紗良さんが、一度離れたアイドルという過去に立ち返ることで、より豊かな今を掴む』という筋立てには、立体感のある時間軸が背骨を入れている。
これも”お姉さん”である紗良にしか出来ない話で、新たなアバターで舞台に戻ってきた明咲と通じる部分がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
舞桜のバレエとかもそうだけど、一見無関係に見える過去が現在と繋がり、未来の突破口を開く描写を、アイプラは結構大事にしてる印象だな。凄く良い。
僕は全国に三千万人いる”カレンダーガール”聴くと音速で号泣人間なわけですが。(アイカツおじさん特有の挨拶)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
過去と未来と現在を立体視する視座は、”思い出は未来の中に 探しに行くよ約束”と歌い上げた初代EDと、どっか通じるものがあって良いな、と思います。
輝く衣装を身にまとい、鮮烈なリ・デビューを果たしたサラのアイカツ、紗良さんのデザイナー稼業がどう転がっていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
大変楽しみになる、元気な挨拶でした。やっぱ初メイン回はこんぐらい鮮明に、キャラクターの要素と主題をぶっこんで欲しい。
でもそれで終わらず、物語が強く弾んで楽しくもあった
凄くロジックとエモーションのバランスが良くて、”アイカツ!”らしい話だな、と感じました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月2日
このいい風を背中に受けて、次回も紗良エピ継続。
参謀気質の栞ちゃんが、魔法のコスメでシンデレラに変わっていくのか。アイプラ独自のオシャレ回、どう描くか楽しみですね。