プロセカイベスト”STRAY BAD DOG”を読む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
彰人の前に現れた、脅威の実力と静かな覚悟を兼ね備えたライバル。
”RAD越え”を公言する新のパフォーマンスに、彰人は打ちのめされる。
アイツに並ぶため、夢に追いつくために、俺に足りないものはなにか。
迷い道の先にある答えとは…。
そんな感じの、三度目のビビバスキーストーリー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
作中一番荒っぽい彰人が主役ということで、ストリート味のザラツイた雰囲気を堪能できて、大変満足であった。
やっぱギラついてバチバチやってるの好きだなー…BAD DOGSの特権って感じがする。
お話は超強キャラオーラがブレない新さんが、順調に思える彰人の道にドカンと立ちふさがる流れだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
相手を侮らず、覚悟を叫ばず、静かに実力と決意を問答無用に歌い上げる実直スタイルが、大変好感。説得力のあるライバルだったと思う。
今回のお話はソロである強さと、ユニットである強さを対置する構成だと思うが、新さんも誰かと強くなる答えを知らないわけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
というか、本当はアイツと強くなりたかったのに、運命が相棒をもぎ取ってしまい、それでもなお歌い続けるという、悲しみを知る修羅である。そらつえーわ。
彰人はあえて大言壮語することで、凡才に見合わぬ夢を引き寄せるビッグマウス使いなわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
才も努力も覚悟もある彼の目から見た彰人は、空砲を撒き散らす口だけ野郎に、最初は見えたのだと思う。
なので、噛み付いてきたら静かに捻り潰す。
しかし彰人は確かな実力をつけてリベンジを挑んできて、その”本気”を受け取って新も一段ギアを上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
実力差があろうと、見るべきものはしっかり見据える落ち着きがちゃんとあって、そこもいいキャラだと思った。
中身が伴う空砲なら、こっちも実銃で勝負しないと。
そうやって腰を入れた歌唱で彰人は捻り潰されるが、そこに顔出す悪童軍団、一人で勝てないなら四人でッ! つうわけで、ビビバス全員で引き分けまで持っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
影からババーンッ! と登場するシーンは、頼もしくもあり面白くもあり、やっぱアイツら好きだわ俺。
姉と同じく、彰人も非才の己に悩み、それでもガムシャラに夢に追いつくべく足掻いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
東雲の”血”を強く感じる物語だったが、絵名が父から受け取れなかった承認を絵に求めているのに対し、彰人はあくまでRADの初期衝動に追いつける自分になるべく、必死に食らいついてる感じがある。
意地のベクトルが外と中、姉弟で真逆…なんだけど、その根源は同じ、というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
絵と音楽、ジャンルは違えど血を沸き立たせる感動に出逢ってしまった事が、彼らが自分を見捨てきれない呪い…あるいは祝福の根っこになっている。
そこは、全く同じである。
つれなく見えて他人を大事にできるのもよく似ていて、彰人はとにかく冬弥に並び立てる自分になるべく、日々必死である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
自分を震わせてくれたかけがえない人だから、それに恥じない自分でいたい。
そんな思いが暴走し、自分を大事にできない劣等感もまた、彼の個性なのだろう。
姉がよくキレるのに対し、彰人はプライドの鎧で傷に蓋をして、黙り込み一人で走る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
良くも悪くも甘えないところ、情熱の迷子になってしまうところが彼の危うさであり、見失った自分を教えてくれる三人と出会えたのは、多分幸運だったのだろう。
新が切開し、彰人も一理あると悩んだ『ソロの強さ』は、今後も掘っていくネタなのだろうか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
レオニはプロへのモチベーションが凸凹だったが、ビビバスはそこから一歩踏み込んだ才能の不均一が今後、立ちふさがる壁となり、より強くなるための糧にもなっていきそうだ。
つうか、なると僕は面白い。
あと彼自身夢の迷子になり、卑怯な手を使ってしまった洸太郎くんが、プライドを蘇らせて良い立ち位置貰っていたのが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
悪役として使い潰すより、主役とは別の場所で自分の物語を歩き直す姿を見せてくれたほうが、作品に奥行きがあって好きだね。
プロセカの子供たちはユニットごと、個人ごとに様々な悩みと迷いを抱え、問題とその克服を繰り返しながら進んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
それが主役の特権ではなく、作品世界の共通ルールなのだと判ると、物語はもっとよく”カラフル”担ってくかな、と思う。
問題の発生と解決をユニットの外のキャラクターにかなり預けてるのも、そういう広がりある世界観を紡ぐためだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
つーか新さんが菩薩の顔に修羅の意思を秘めた哀しき楽才過ぎて、主役クラスの物語力バリバリなんだよなぁ。
ぜってー昔の相棒に”歌”聞かすエピ来るでしょコレ…(期待)。
ひとりじゃないことを強さに変えろと、KAITO兄さんに助言を貰い、三人は彰人の敗北を未来に繋げた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
可能なら、そういう繋がりの中に新さんも身を置きたいのだと思う。
でも過酷な運命は彼から縁を奪い、それでも手渡された思いを必死に守って、彼はソロで歌い続けている。
そこには必然的に”集団”になるしかないメインユニットでは書けない誇りと意地と陰りがあって、凄く良い陰影を物語につけていると感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
彰人が自分をどう評価し、それを周囲がどう受け取るかという描写と合わせて、ビビバスと彼らがいる世界がより鮮明になるエピソードだった。
彰人は結構な狂犬だが、そこに自分可愛さが一切なくて、己を揺さぶったRADの衝撃、そこに向かう真摯さを蔑する連中には、牙を収めてらんないだけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
まぁそれを狂犬というのだが、時に自分を傷つけてまで夢に近づきたいガムシャラさは、やはりとても眩しく強い。
このギラついた感じは、たくさんいるキャラクターの中でも彰人特有のものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
彼が狂犬だからこそ、ビビバスに荒いストリートテイストがしっかり乗っかってる印象もある。
そんな彼の熱さと優しさの意味を、仲間たちはよく知っている。三人が彰人への感謝を、ちゃんと言葉にしたのも良かったな。
”Period of NOCTURN”のアフターストーリーとしての側面もあって、父との確執を糧に変え前に進んでいる冬弥のデカさも際立っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
人として男としてデカくなってく相棒に、彰人が焦ってる様子もチャーミングで、良い二人だなとつくづく思う。
ガキな俺を置き去りに、勝手に大人にならないでくれ。
そんな絞り出すような思いも感じられ、ヒリつく痛みに満ちた青春の風が、通りから吹いていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月9日
そこを通り過ぎた身としては、なんとも眩しくて思わず、目を細める。
新との因縁も、より高みを目指す歩みもまだまだ途上。彰人とビビバスの未来が、楽しみになるエピソードだった。とても良かったです。