アイドリッシュセブン Third BEAT! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
百を取り込んだ了の謀略が、見据える先は千葉サロン。
芸能界を揺るがす醜聞の塒を、復讐の病巣と狙ったかつての大和は、ついに己を曝け出す。
何に囚われ、何を求めたのか。
赤裸々に吐露される思いを受けて、虹の輩は一歩、確かな歩みを夢へと進める。
そんな感じのヤマちゃんグラグラ日記(一応)終了、モモちゃんの嫌疑も晴れて今夜はビフテキだッ! アニナナ3rd第6話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
まーだ二揺らし三揺すぶりしてきそうな気配は残るが、アイナナ最年長の頼れる兄貴が調子を戻したことで、視線が上向きになるエピソードでした。勝つぞー、月雲了ッ!!
棗相手に堂々と、かつての飄々と皮肉な貌を取り戻して、今回のエピソードは終わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
強がりの嘘でしかなかったと、今の僕は知っているが、しかしこの表情を…僕が好きになった二階堂大和もう一度、取り戻してくれたのは、素直に嬉しい。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/xOWCXjxNhv
やっぱねー…ガキンチョ共がグダグダと、芸事の厳しさ、因縁の重さに思い悩んでいる時、ヘラヘラと逞しく笑って、その背中で皆を守ってくれていたヤマちゃんが、俺はずっと好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
たとえ強がりの嘘でしかなかったとしても、それが守り成し遂げたものは、やっぱ尊いと思うわけ。
自分自身グダグダと思い悩むガキンチョでしかなかった大和が、その思いを全部吐き出し、受け止め、助言を受けて震えるままに踏み込んだ結果、嘘は本当になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
あるいはここから歩いていく道が、強がりを本物にしていくのだろう。
それは例えば、逞しい保護者に見える千が、百と進んできた道だ。
皆弱く醜い自分を嘘で繕いながら、それでも溢れる優しさを誰かに伸ばし、自分を引っ張り上げて夢に指をかけている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
大和のふらつく人生を鏡に、嘘を本物にしていくしかない偶像稼業の危うさと尊さ、作品が見据えているテーマも、かすかな希望に落着した。
そう思わされる、前半1/4の総まとめであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
そーなんだよなぁ…まだ1/4しか終わってないワケ。
地雷が大量に埋め込んであるTRIGGERが大爆発するのは既定路線として、Re:valeももう一荒れありそうだし、そもそもŹOOĻくん結成してないしな…。
Cパートで了が言うとおり、お楽しみはこれからだわな。
さて物語は、Re:vale楽屋のド修羅場…転じて了を遠ざけるお芝居、二人のBig Love劇場から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
あえて聞かせる了の立ち回り『エゲツないNTR同人誌で見たやつだー!』てなったね!(最悪の進研ゼミ)
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/Y81EnpYe2H
最初は鏡に瞳を隠し、疑念に囚われたかに見えた千であるけど、百ちゃんゼロ距離の提言を即座に受け止めて、修羅場芝居を全力で演じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
大和に首絞められる流れもそうだが、本気か嘘かわからない領域まで一瞬で、芝居する自分を作れるのは、天性の俳優よなぁ、千サン…。
急に『アタイを千の愛で殴(ぶ)ってよ!』とか言い出す百ちゃんがあまりにも”丸の内サディスティック”過ぎて爆笑したが、それもこれも、本物の信頼あってのこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
いやー…疑惑の作り方が巧いんで、綺麗に踊らされちゃったな。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/kG8qMRxUkE
しかし反攻作戦がだいたい形になってきて、砂かぶりでド修羅場啜りたい了の加虐趣味を逆用し、相棒に真実を打ち明けるチャンスに利用するあたり、百ちゃんは大変したたかである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
ただ…無論後輩可愛さ、天性の博愛はあろうが、大和を守る第一義は『千が可愛がってる子だから』なんよね。
僕は天使のモモちゃんも、結構タフで生き汚い百も、両方好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
本当に優先順位をつけるしかない土壇場なら、迷わず千を最優先でトリアージするだろう(そして自分が最後になるだろう)百ちゃんの現実感覚が透けてる感じで、楽屋のやり取りはとても面白かった。
了が百を取り込んだ裏に、捕食と利害以上の感情があるかないかは現状不明だが(そして是非あってほしいけど)、ここで逆撃食らって手切れする間柄なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
はたまた病根は深く、また牙をむき出しに偶像達を捉え直すのか、なかなかに油断は出来ねーな、と思う。もう一荒れ、あるかないか…。
アイナナは乗り越えたと思えた問題がもう一度顔を出したり、精算されたはずの関係が再発火したりが、結構多い印象だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
油断した所で足払い、不意打ちに思える周到な打撃。
サスペンスの作りが巧いので、この”安心”が用意された足場ではないか、慎重に確かめる必要もあろう。
ま、空振りで終わってくれりゃそれ以上喜ばしいこたーないんだけどね、こんな警戒。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
千葉サロン暴露を巡る攻防は、まだまだ了の本丸に傷をつけていないので、彼の”格”が見えきらない。
こっちも傷を覚悟で戦う相手なのか、世知と真心で十分向こうに回せるのか。俺も安心したいが、お話がそれを許さんね
さて千の言葉を受け取って、ようやく”我が家”に帰ってきた放蕩息子。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
安らぎの場所に高くそびえるナギに、素っ裸のヤマちゃんがな~んも出来ない力関係が、足によく現れている。間違いなく、六弥が”上”なんだよなぁ…。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/sJDSXFkke6
亜音速で状況が整い、衆目の中全部をゲロする運びが整う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
帰ってきた大和の眼を見て、それが一番いい解決だと判断したから、ナギは横車を一気に押したんだと思う。
相変わらず、戯けたふりで最善手を打つのが巧い。賢い男だよ…だから先が怖いんだが。
目線芸やらSDやら、賑やかでハッピーなコミカル表現が多めに出てきて、『あ、腹筋緩めて良いんスね? もう殴られないんスね?』と、おずおず身を乗り出す感じであるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
さんざんシリアスで殴られてきたので、砂漠の旅人が水を求めるように、アイドルちゃん達がおバカで可愛いシーンが欲しくもなる。
笑いと安心を求める”渇き”が極限に達した所で、バルブをドバっと開いて明るい表現で殴ってくるこの温度差調整が、アニナナの巧い所である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
そして笑いは、しんどさのカウンターウェイトってだけではない。
それ自体人生の真実として、確かな輝きを放っている。
だからこそ大和も”ここ”に戻ってこようと願い、だからこそ動けず立ち竦み、首を絞めたり弱音を吐いたり、色々やってようやく、もう一度笑うのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
悲喜こもごもの人生紀行全部が、必然であり意味あるものだと味合わせる手腕は、踊らされた満足の複雑な味わいである。
千葉志津雄は、俺の親父だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
唐突な真相暴露に、他の連中がポカーンとする中、三月が一人納得した表情を見せているのは印象深い。
なるほどな、と。パズルの最後のピースを、当人から手渡された心境であろう。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/fvtsdRwu4P
嘘、憎悪、破滅願望。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
何も知らなかった子供が、だからこそ強く傷つき、思いにがんじがらめ動けなくなっていく様子を、大和は何処か遠く、他人事のように語っていく。
しかしその眉間には深いシワが刻まれ、苦悩が未だ死んではいないことをよく教えている。
尋問のような、告解のような、儀式のような。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
不思議な空気で進んでいく語らいの中で、大和がようやく、記憶の泥から距離を取って、苦しんでいた…つまりは救いを求めていたかつて自分を、客観で認識し自助する所まで自分を整えたのが見て取れる。
言い換えれば、二階堂大和は千葉志津雄の息子である自分を、ようやくひとつの役柄として誠実に”演じる”余力が出来た、という事でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
役と重なり合いつつも、それに飲まれず乗りこなす。
父を恨み、闇に沈んだもう一人の自分に、仕事として取り組んでいたのは運命の必然か。
語り、演じるためには、対象を客観視出来るだけの距離が必要になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
そうして苦痛と癒着した魂を引っ剥がし、仲間…肉親とは獲得できなかった望ましき”家族”の前で己を語る行為自体が、大和を苦しみの檻から開放もしていく。
一人称で見るしかなかった過去を、俯瞰で見据え整理する箱庭演技療法…か
語りは独白とはならず、見守る者たちの助言が届く距離を保っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
このワークショップであり治療でもある独自の場をセッティングしたナギが、全て終わるまで一言も発言しないの、極めてよく弁えた立ち回りだなー、と思う。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/jvdOF6ysJC
『殴ればいいだろーが!』と言ってるくせに、オヤジの事務所からなかなか離れられないボーヤとか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
愛憎半ばしつつ、しかし誰よりも強く求めればこそ殴れないと、傷ついた子供たち皆に共通する思いを言葉にする陸とか。
それを瞳に反射して、もう拒絶はしない天兄とか。
それぞれ個別の地獄を反射しながら、仲間たちは自分のハラワタから痛みを引っ張り出して、大和の問題を切り分け、補強する手伝いをする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
血の通った実感を差し出すことでしか、対処できない人生手術。
それを一人でやり切るには、大和は弱く稚すぎる。
だから手助けが必要と、不器用な荒療治で誰かに頼ること、思いを委ねることを教え死にかけた千がいてこそ、大和は一番知られなかったことを仲間に告げられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
お前らを復讐の道具に、使い潰そうとした。
一緒に進むほどに、光を間近にするほどに、自分の闇が薄汚く思えた。
結局、”そこ”なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
ドス黒いものから始まった運命が、色んな願いを共に乗せる船となり、荒波を進んでいく。
その過程で生まれる絆を、見えてくる必死の輝きを、大和は見落とせる男ではないのだ。
だから罪悪感に苦しみ、自分を汚い存在だと蔑む。妾の子、芸能界の闇…それはあくまで、余計ごとだ。
アイナナである二階堂大和。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
アイナナであってはいけない二階堂大和。
この分裂こそが問題の根っこなら、切開するためにはアイナナと向き合うしかない。
一番歳が近く、一番重いものを共有して、一番自分を思ってくれる相手に。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/cJdAji096H
他の連中が早めに、大和の告解を暖かく見守る”眼”を描かれる中、三月の視線がどうなってるのかタメにタメて引っ張る演出がよく効いていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
そこが一番気になるんだろぉ…? だからこそ、なかなか見せない。
泣いてるのか、怒ってるのか。
答えは、ただただ真っ直ぐに、仲間を思っていた。
ちびっこ三月の”上”を取ってたのっぽの大和が、自分よりも”二階堂大和”を思って哭く三月にがくりと長身を折って、”下”に入る事であるべき関係に戻る構図が、大変に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
負けを知る、弱い自分を認める。
そこからしか、始まらないものがあるのだ。殴り合ったときと大違いだねッ!!
無駄に伸びた身体を折り曲げて、頼るべき相手にすがる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
TVの向こうの真実に、幸福な幼年期を殺された少年はようやく、傷ついた子供のサイズを取り戻せたのだ。
アイナナで一番のオトナが、笑顔の奥に隠していた弱い自分。
それを大和自身が認めたと、身長差の逆転がよく教える。
全てを見届けて、ナギはもう『Are you happy?』とは問わない。『幸せですね』と確信し、確認する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
幸せではないと知っているからこそ、『幸せですか?』と問いかける修辞疑問文の出番は、もうないのだ。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/RZHjdGbINZ
あっという間に連絡網回して、大事にして全部ゲロるしかない状況を作り、苦痛と弱さを吐き出させて幸せのありかを確認させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
ナギはここまで、全部計算して見守っていたと思う。
戯けた天然でやり切るには、立ち回りが完璧すぎんのよね。大和に必要なものを、当人より的確に見据え、運用してる。
光に向かう仲間の背中に、己を取り巻く闇の中から恨めしく手を伸ばしてきた大和とは、また違う遠さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
それが大和の揺れる心を落着に導く決め手になっていく。
ここら辺の成熟したコントロール、状況良くしようと足掻きつつキマらない壮五のぶきっちょと、面白い対比よね。
俺は今回、壮五が『なんとかしなきゃ…』と、持ち前の正しさから身を乗り出してあがいたのが凄く好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
それは上手く実らなかったかもしれないけど、自分を助け関わってくれる誰かの影響を受けて、自分をより善くし、大事な人を守ろうとする奮闘なわけじゃん。
アイナナはそんな苦労を続けた経験が、いつかクリティカルな奇跡を引き込む話でもあると思うし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
例えばナギの過去が彼を飲み込んで、また大きな亀裂がアイナナを引き裂こうとした時とかに、壮五が一発キメる見せ場とか、あると嬉しいかな。
了中心の騒動、終わってからかなー…。
先読みはさておき、一段落ついたと思ってからの地獄絵図、千葉サロン攻防戦の真相にヤマちゃん顔面蒼白である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
自分が知らず、芸能界政争の道具に組み込まれてる現状、震えるガキンチョにはハードコア過ぎるよね…。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/diVFU1LBoq
ここでも様々な人の言葉を受け取って、大和は一歩を踏み出す決意を強めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
親と子、複雑に絡み合った運命の桎梏を断ち切ることは出来なくとも。
時を巻き戻して、幸福だった時代を完全な形で取り戻すことは不可能でも。
新たに始め、思い出を取り戻し、別の形で未来を掴むことは出来る。
二階堂大和と千葉志津雄を反射板に、色んな連中の親子感…”子”である自己像が見えるのは面白い場面だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
天にいが思い浮かべている、傷を受けてなお復元する靭やかさのある”家”が、九条なのか七瀬なのか明言されない所とか、エグくていいと思うよ…。
未来と過去に挑もうとする大和の手が震えているのに、三月がいの一番で気づくのも、『ホンマ和泉クンはヤマちゃんよう見とるな…』って感じでグッドであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
だからこそ思いが伝わらずに耐えきれず、殴りもする。この反応、徹底的に後ろで見守るナギとも、成熟のグラデーションあるよなぁ…。
”絆”を花言葉とするヒルガオが見守る中で、大和は事件の決着を紡に告げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
考えてみっと、厄介ごとの発生から集結まで、プレイヤー・キャラクターがほぼ介入せずアイドルちゃんで運んでくの、異端の運指だよな…。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/anf4wmseFg
一つ欠ければもう成立しない、虹の七色、オクターブ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
紡の無垢な祈りが込められた”IDOLiSH7”を、もう大和は鎖とは感じない。
自分を繋ぎ止めてくれるもの、帰るべき居場所、本当の己を教えてくれる浄玻璃鏡。
そういうモノとして、ようやく真っ直ぐ見つめるのだ。
後はエピローグ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
ひじきご飯の暗号に隠されたものが、一体何なのかファンは知らないままに、しかし確かになにかが変わった…或いは戻ったことを直感する。
ファンデで隠しても、ビジネスで誤魔化しても伝わんだから、怖い商売よね…。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/DIpkncbYeN
いつもの古参オネエさんが、キツい残業を乗り切るブースターとしてアイナナ摂取してる姿が、微笑ましくも生々しく刺さる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
推しは苦界の日除け傘、アイドルいれば地獄でも笑顔。
偶像産業は、世知辛さを吸い上げガソリンとして駆動し、モクモクと煙を上げております。
散々に揺さぶられ当てこすられた棗相手にも、颯爽と追い抜いて意地悪な笑み。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
ヤマちゃんが戻るべき場所に戻ってきたと、解らせてくれる笑顔で今回のお話は終わりである。
いやー…良かった良かった。
たっぷり揺れて腹パンも喰らいまくったが、一件落着万事解決ッ!!
とはまぁ、ならんわけよ。1/4だし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
白く冷えた了の自室で、”食事”というにはあまりに騒々しく、悍ましく展開していく言葉の鞘当。
野望は潰えたかに見えて、毒が即効性から遅効性に切り替わっただけ…か。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用) pic.twitter.com/0clPqCg4C2
ハイテンションな道化の仕草が冷えて、凶暴な視線が突きつけられてなお、千は余裕の笑顔を貼り付け演じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
徹頭徹尾役者でいることを、千さんは己に任じてんだなー、と思う。
大和相手にはインプロによる治療を、了相手には不屈の強敵を、本気で演じて欲しい物を引き寄せる。
了は人間らしい食事の仕方を知らない、危険な肉食獣として描かれ続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
食事に誘うやり方も、実際ステーキを切り裂く仕草も、人間の世界では極めて不適切なエイリアンだ。
その異質性が、他者に対する凶器として機能するのか、彼を孤立させる毒として描かれているのか。
まだまだ、悪役のハラは見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
なんか面白いもんが、この狂気…を演じてる凶暴な普通さの奥に埋まってっと、俺好みで面白いなー、と思う。
九条さんの狂い方は、結構俺好みで良かったんだよな…あれとは別角度から、同等の質量を叩きつけてくれると、こらー大満足ですわ。
芸能界を喰らい尽くさんとす了の牙が、次は何を的に狙うか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
不穏さを残しつつ、大和を中心にうねった物語は一段落である。大変面白かった。
モモちゃんの真意も描かれて、こっちのサスペンスも決着した感じだが、さて…どうなるか。
次回も楽しみですね。
追記 今の時代、今の人間に最も密接したアイテムであるから、アニメにおいても様々な機能と象徴を背負って描かれるよなー、携帯電話。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
千葉志津雄に思いを告げ、ワガママな子供に戻って大人な自分に帰ってくる門は、今回も携帯電話であった。
やっぱ大和を巡る物語で、情報端末はかなり重要な象徴機能を果たしてるなー、って印象だね。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第6話より引用)https://t.co/LjdtQ3NFaq pic.twitter.com/ePLgoZWBnc
別項 本編と関連しつつ、個人の感慨や想像を主にした文章なので、別項として切り分けて掲載する。
(僕が一応の男性として感じる大和の問題の解決は、彼が囚われていた大人っぽさ、男らしい孤高の強さを維持して、『飲み屋の個室でひっそり解決』に親しい肌感覚がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
”男”はそういう、プライドと秘密を保ち弱さを漏らさぬ存在として立つ存在で、ありたいしあって欲しいという意識が…)
(全くマッチョではないと自認し、社会的にもそう扱われるだろう(何しろ”女性向け”アニメにこんなに前のめりなわけだし)自分としても、大和が望んだ孤高の解決、プライドを衆目にさらさずやり過ごす逃げ方には納得が行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
しかしそのええかっこしの”男らしさ”が、大和を追い込んだのも事実だ)
(ならば”女性的”な共感と受容、暴露と率直でもって解決する道をナギは強引に用意し、実際それに従って問題は決着を見つける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
それは大和個人の問題へのベストアンサーであり、凝り固まった男性性に、女性的アプローチが勝利する道…男なるものを、女なるものが飲み込む展開でもあろう)
(作品であり商品でもあるアイナナが、確実にメインターゲットに据える層への貪欲で率直な物語的訴求を感じつつ、同時にそんな風に一連の流れを受け取る自分自身がどれだけ、”らしさ”の檻に囚われてしか物事を咀嚼できないかを、再確認もさせられる)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
(男も率直に語りそれを受け入れ、柔らかく進み直すしなやかさを当然持っていていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
その美質は性に依拠するのではなく、むしろ人間性として全人に開放されるべきものだ。
だから”女っぽい”…と見えるが、その実”人間らしい”解決がここで、大和にベストな処方箋として選択されている、と見るべきだ)
(しかし僕の中にある、そして僕の外側に浮遊しているバイアスが”らしさ”をそこに反射して、違和感を引っ掛けてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
どんだけ”性・別”なるものにに縛られない自己像をイメージしようとしても、なんだかんだ影響は大きいのだろう。
その根深さを、アイナナはかなりクレバーに活用もしてる気がする)
(僕は百の骨っぽい指先に赤いネイルが乗るのを見る度、スキャンダルを感じてとてもいい気分になるのだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
そこに漂うフェミニンな気配は、彼を造形する強力なノミとして意識して選び取られ、継続して描かれ続けている一つの視線だ。
女の装いを残す、確かに男である存在の違和と魅惑)
(越境のタクティクスをモモというキャラクターに宿すことで、”らしさ”の境界線は常に揺さぶられ、女が望む男を商売とし、しかし男であって男でしかない仮想の彼らはただの記号ではない振幅を、その振る舞いに宿す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
この越境の熱量は、大和(達)が翻弄されたオトナ/コドモの境界にも宿っている)
(どんなものになってなれる、自由な僕ら。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
期待と欲望に縛られた偶像稼業を通じて、そんな虹色の開放へと進んでいく物語は自然、人を縛る様々な鎖、切断面たる境界線を描くことになる。
男であること、女であること。アイドルであること、ファンであること。大人であること、子供であること)
(明瞭に見える境目は常に揺らぎ、問われ続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
それらがある…あるいはあると仮想されることで、何が生まれるのか?
悲劇か、感動か、自分らしさか、不自由な鎖か。
それを時折、物語のうねりから感じ取って勝手に自問できるから、アイナナが好きなのかもしれない)
(無論コレは僕の身勝手な自意識、あるいは問題意識が勝手に擦れて生まれる発火であり、作品がそんなものを語っていない可能性は十全以上にあるのだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
でも勝手に聞き取った問いかけでも、胸の奥に染み入って音楽を生むのなら、それはありがたいことだなぁ、と僕は思う。)
(大和の苦悩を解決に導いたこのアクティビティが、果たして”女っぽい”のか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月9日
これは答えが出ないし、出さない方が精密で誠実な類の、僕の勝手な疑問なのだろう。
本来なら自分の内に秘める感慨であり、アニメ本編とはそこまで関係のない脱線であるが、うっかり書き連ねてしまった。申し訳ない。)