NIGHT HEAD 2041を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
霧原兄弟は預言者の領域に囚われ、道夫と玲佳の断罪を受ける。
存在すること自体が衝突を生み、世界を殺す致命のパラドクス。
その後ろで蠢く超越者たちの思惑が、二組の兄弟を翻弄する。
対話なく、ただ消し去ることだけが全ての答えなのか?
そんな感じのガンガン抹消バンバン進行! 終盤も近い2041第9話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
ロクでなしババァと凶悪ジジイの超越者対決、そのコマにされてる主人公たちが片や仮想空間で嬲られ、片や呆然と立ち竦みながら疑問を抱いてる合間に、凄い勢いでキャラが光の粒子に分解されまくった。
なんもかんも意味深でよく分かんねぇ上から目線存在が進めていくので、場面にどういう意味合いがあるのか一旦噛み含めてから飲み込む必要があって、あんま直感的に入ってこない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
物語が兄弟対決の人間レベルから、世界の成り立ちと運命を巡る神様レベルに跳ね、僕の視点が移動に追いついてない感じか
預言者にしても岬老人にしても、行動理念がダイレクトに描かれないまま状況を転がしていくので、言ってること・やってることの意味合いが不鮮明である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
そのくせ、その超常パワーでもってキャラは凄い勢いで粒子に還元され、消えたり廃人になったりする。神様って、そんなもんか…。
預言者も昌幸を傀儡にした岬の攻勢を受けて、その正体が不鮮明なまま光の粒子に還元されちゃったわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
意味深に囁いていたように、もう一枚伏せ札があるのか、ここで退場なのか。
全てが超越的かつスピーディーに進むので、上手く消化できてない感じはあるな。
とまれ、『ようこそ私の世界へ…』とダブルクロスのジャーム(オルクス=ブラックドッグ)みてぇなことを、電脳領域で言い出した預言者(TRPG脳の感想)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
ヴィジョンを共有してない道夫と玲佳が、マジで置いてけぼりのまま当惑しているのは面白い。そらそーよ。
二組の兄弟は、強制スクロールで展開する状況に細かく疑問を抱いているわけだが、確固たる反抗を尽きさせる状況にもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
何が正しくて、何が間違っているのか。
それを悩むこと自体は、主役として大事なことだと思う。
まぁ、どう考えても両方ロクでもねぇからな、神様気取りの老人共…。
ただ…憎悪重点、体制ガン飲みだった黒木兄弟が霧原兄弟をちゃんと見るようになる転換点がどこにあったのか、いまいち読めない感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
処刑タイムになった瞬間ヒャッハーしだす道夫の豹変とかも、やっぱり急である。
お前、もうちょいカワイイやつじゃなかった…?
まぁ言うたかて、クソ抑圧国家の特高警察なんだから、状況に流されるクズでも納得は行くんだが。どーせ預言者が、良からぬ誘導しているだろうし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
ただまぁ、黒い粒子に分解される退場といい、ザックリ感は否めない。
個人的には舞台装置の成り立ちやら価値観対立、世界規模の危機はスケールがでかすぎて、ちと腹に収まらない感じがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
ここ三話くらいで一気に開陳された真実が、そこまで描かれた泥臭い人間ドラマと馴染んでおらず、空転している感覚はある。
その置いてけぼりな空転自体を、ある意味斜めから楽しんでいる部分もあるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
しかしデカい話をするなら、そこに主役がどう食い込んで何を感じるか、何をなしうるかという手触りがあってくれたほうが、より確かなグリップで持って掴める。少なくとも僕は。
物語的役割を終えたキャラクターが、凄まじい速度で光に分解されていく強制成仏RTAっぷりとかも、不思議なグルーヴがあって嫌いじゃないんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
昌幸とか大規模殺人犯だし、ああいうキレイな退場でまとめちゃっていいの? という感じは少しする。
御厨もなんかこー、いい感じに最終ミッションを終えて消えていったわけだが、ニーサン達(と僕)が置いてけぼりなのは変わりがなくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
デカすぎる使命を押し付けるだけ押し付けて、キラキラ光属性の演出でいい感じにまとめるだけではなく、もうちょい体温と納得のある導きよこしてから消えなよ…。
半ば騙し討ちに預言者消した岬老人が、善と見定めるもう一つの地球。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
そこももしかしたら、物理JAPANと同等…もしくはそれ以上によろしくねぇ場所かもな、という感じが、人間の持つ感情と当惑、そこから生まれる物語を置き去りにして進む展開からは受け取っている。
この疑念は霧原兄弟が感じているものと同じなので、多分物語はもうちょいバランスの良い所に落ち着いていくとは思うのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
否定(あるいは昇華)されるべき極端なテーゼに、主役たちが何を感じているかをしっかり表明する場面が、ちと薄くも感じる。すげー流されるよな…意図しないワープも多いし。
『お前らは選ばれた主役だよ』と、人間消すも操るも自在な上位存在にただ言われるだけではなくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
二組の兄弟が自分自身の運命と、その延長線上にある世界の未来を、確かに左右しうる思いの強さを、ちゃんと交換し宣言するシーンは欲しい。
現状、舞台装置の説明が多すぎ主役のキャラが薄いのだ。
いやまぁ、多重存在だのパラドックスだの、ニーサン達が背負わされたものはあまりにデカくて唐突で、困惑するのもよく判るのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
わけも分からず流されるだけでは、自分の意志を突き刺して流れを変えるカタルシスは薄いだろう。
僕はやっぱり、決断と変化が見たいのだ。
そういう状況を主役に与えるために、ビシバシキャラの枝葉を刈り込んだのかもしれないけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
いやー、大胆に切ったねぇ…。
徳を積んだ精神世界住人はキラキラに消えて、業まみれの現地民は闇に食われて廃人化するの、属性わかり易すぎてちょっと面白かった。
『楽土のように語られてる精神世界も、その支配者たる岬や御厨の振る舞い見る限り、同等にロクでもねーだろ…』という感覚は、預言者が言語化してくれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
これを兄弟たちの疑問と停滞に絡めて、どう物語を回していくか。終盤戦はそこが気になるかなー。
今までの余裕ヅラがヘリ爆散で砕けて、唯さんを血みどろ修羅の顔で鬼詰めする本部長とかは、体温あって良いんだけどな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
物理JAPANを運営してきた預言者システムがぶっ壊されて、彼もまた導きを失った状態だけども…ロシアでの最終決戦で、なんか見つけるんかね?
もうちょいなんかあると期待してた道夫&玲佳が、むっちゃサクッと(一時)退場したので、本部長も業まみれの物理人っぷりを見せつけるだけ見せつけて終わるんかなー、という感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
もう一枚二枚、キャラクターに奥行き感じられる場面が欲しいかなー…。
とまぁ、色々言ったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
とにかく状況は世界レベルに拡大され、色んな人が消えて兄弟に焦点が当たる状況にはなった。
この段階で、主役と結構美味しい距離感保って残ってるのが、エロい服着たサイキックスパイっての、なかなか凄いよな。君枝…頑張ってくれッ!
莫大な設定とスケール感が濁流のごとく押し寄せ、兄弟も他のキャラもそれに翻弄されている感じはあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
所々に埋め込まれている叛逆の種をしっかり芽吹かせて、彼らが物語にいる意味、決断が生み出すドラマをしっかり描いて、終わって欲しいと思う。
急なワープに代表される外的な要因だったり、すぐキレて叫ぶ内的な要素だったり、腰を落ち着けてお互いを…そして自分自身を理解し表現する場面が、あんまないんだよねこのお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
そこがキャラと物語がイマイチ解んないまま転がる要因で、キラキラ退場が急に感じる理由かなー、とは思う。
このまま最後まで、神話レベルの後期高齢者に良いように振り回される展開なら、それはそれで伝説だとは思うが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
まーもうちょい、運命に翻弄される以外の人間の顔が、物語に突き刺さって温度上げてくれたほうが好みかなー、とは思う。
そうなる仕掛けは、結構されてる感じもあるし。
『このままで良いのか?』という疑念自体は、兄弟たちに結構刺さっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
それを自分の手にしっかり握って、オカルト全開の上ッ付いた設定、手前勝手な救済思想をぶん回す神に展開を、今後に期待したい。
やっぱこー、人間の証明が見たいのよ。どんな話でも。次回も楽しみ。
※訂正
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月8日
×ぶん回す神に展開を
○ぶん回す神に噛み付く展開を