プロセカイベスト”Knock the Future!!”を読む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
初ライブに向け、意気上がるLeo/need。
オリジナル曲に相応しい歌詞を仕上げようと、意気込む一歌だが…!? という、アーティスト・デビューのお話。
イオリさんがあまりに頼れる”姐”で、なんともありがたかった。
お話としては”Unnamed Harmony”で作曲された歌に、どう歌詞を載せて歌にしていくか、それを引っさげてどうデビューするか、という感じである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
咲希がどんだけ悩んで曲を仕上げたか、知っているだけに意気込み、ためらい、悩む一歌。
等身大の音楽少女が、フレッシュな切断面を魅せる。
ユニットそれぞれの歩みにグラデーションがあり、同じ話数でも章立てが一致しないのはプロセカの大きな特徴だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
それぞれの歩幅で、それぞれが目指す場所にたどり着いていい。
成熟と達成のギャップを肯定する姿勢は、1stアニバーサリーメインビジュアルに可視化されている。https://t.co/Vn1vy3HaMh
レオニがこんだけ苦しんだ曲作りは、例えばニーゴにとっては日常茶飯事で、物語が始まった時から創作者集団だった彼らは”出来るからこその苦しさ”に身を置いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
それは”これから出来るようになる苦しさ”を二話かけて描いた、レオニとは違うステージだ。
でも、それぞれしっかり意味がある。
ニーゴの物語ではなかなか描けない”ハジメテノオト”を掴むまでの過程を、どっしりじっくり描けるのは、最もニュートラルな思春期を背負う存在であるレオニの特権であろうし、それが生まれる過程には個別の輝きが、しっかりある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
創作とは何か、表現とは何か。
今まさに初めて、己の中に渦巻く思いを形にし、世に問おうとしている一歌が主演するからこそ、瑞々しく細やかに描けるものがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
今回のイベストは、そういうエピソードである。
そこにタイミングを合わせ、口下手だからこそ”音で語る”レオニカイトが登場するのは面白い。
セカイの主たる一歌が、持っている可能性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
ヒビの入った友情を治したいと強く願いつつ、なかなかうまく踏み込めなかった不器用を、バンドになることで修復していった彼女は、詩こそが自分の言葉になる詩人の素養を強く持っていると思う。
音にこそ込めたメッセージ、唄にこそ込めた思い。
普通の対話ではなかなか伝わらないものを、歌に乗せればこそもっと強く、もっと広く響かせられる可能性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
”ミクが好き”から踏み出して、私達だけの歌を形にしていく一歌が、確かに言葉以上のものを掴める未来を、カイトの出現は確かに具現化している。
歌とはどんなものか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
思い悩んで迷宮に入る一歌は、セカイの外でイオリに導かれて、自分だけの答えを掴んでいく。
ヴァーチャルシンガーだけがヒントをくれるわけではなく、かつてトラブルの中で向き合った先輩が、志歩との縁を手繰って自分に近づいてきてくれる。
イオリがまずアドバイスをする展開は、バンド活動が一歌個人の内面だけでなく、様々な人々や社会…一歌の外側とのつながりも深めてくれる可能性も、しっかり書いていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
一番等身大なユニットだからこそ、段々と世界が広がり、セカイが豊かになっていく歩みが手応え豊かに、説得力を込めて描ける。
技芸やレトリックを凝らすのではなく、自分にあった表現法で、己の思いに嘘なく描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
イオリはそれを最重要視して、詩を紡いでいる。テクニカルな技巧派スタイルは、結果であって目的ではないのだ。
自分と波長の合う表現を見つければ、その唄は必ず誰かに届き、響き渡っていく。
そんな理想を一歌が自分に引き寄せる時、身近な人達の肯定とエールが後押しになっている描写も、手触りがあってよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
アタマでどんだけ分かっていても、実感がなければ人は動かない。
信頼し尊敬できる仲間が『凄く良いよ!』と言ってくれればこそ、一歌は自分を…自分の詩を信じられる。
選び取ったのはイオリとは真逆の、無骨な青春ど真ん中スタイル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
それは大喝采のシンデレラ・ストーリーを生まないけど、確かに未来に音を響かせる。
タイトルに有る”Knock”は”叩く、響かせる”以外にも、”驚かせる”という意味を持つ。
未来を驚かせる。ミクに響かせる。
ミクがいたからこそ音楽を始め、敬意を持ってカバーした曲の後に、初めて生み出した自分たちだけの歌。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
それを震えながら世に問うた今回のイベストは、一歌のカミサマだった(あるいは、現在進行系で”である”)初音ミクへの、力強いノックなのだろう。
このデビューからレオニがどう転がっていくかは不明だが、ノックした未来の扉はしっかり開いたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
それは自分の外側にある誰かに繋がる門であり、同時に未知の可能性を目覚めさせる一撃でもある。
今感じた思いを、すぐさま詩にしたい。
一歌は一切構えず、ライブ後即座に仲間に告げる。
詩という表現メディアに出会うことで、何事も自身がなく、自分の形が見えにくかった少女は自分のやりたいこと、歌いたい歌を掴み取っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
誰かに問いかけ、答えを貰い、それを自分だけの歌に変えて、誰かに問い直していく。
そんなコール&レスポンスのつづれ織りの中で、一歌は未来に出逢っていく
そういうとても前向きな自己表現、自己発見、自己肯定が、等身大の手触りで描かれたいいエピソードだと感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
思春期のナイーブさを色濃く反映した、ユニットの雰囲気を生かして、モノローグ多め、複雑に悩むレオニの物語。
今何を感じて、どんな壁にぶち当たって、何を助けにそれを越えていくか。
他のユニットもそういうものを、とても大事に物語を紡いでいるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
レオニはその方向性が(ニーゴとはまた違った意味合いで)内向きで、繊細だと感じる。
友達、学校、見えない自分。
10代の青年たちが当たり前に思い悩む、とても大事な青春の難問。
そこに微細に分け入っていく筆は、迷ってるときだけではなく、小さく確かに自分だけの答えを見つけたときも、確かな手応えのある物語を生み出すのだなぁと、感じ入るエピソードとなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
なんつーのかな…非常に繊細に理想化された”等身大”を、精妙に編んでる感じがある。
ユートピアとしての思春期というか…こんなに整った時代どこにもないんだけども、だからこそどこかにあってほしい苦味と変化、友情と喜び、というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
表現者の一歩目を踏んだ一歌が、何に照れ何に迷って詩を作るのか、わざわざ他人に届けたい思いは何か、しっかり描かれていたのも良かった。
皆何事か自分の外側に届けたいもの、不鮮明で形なく自分の中で蠢くものがあって、それを表現する手段は人それぞれだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
でもそうして選び取ったもの、生まれでたものにはみんな意味があって、真摯に削り出した歌は必ず、世界に響いて届く。
その手触りも、またレオニらしいサイズで終わった。
この歌から何が広がっていくのか、期待と希望の持てる、良いデビューだったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月11日
『一体何が出来るんだろう…』と、友情故に悩む志歩と穂波に、『信じて待て』とアドバイスしたイオリ姐さんの頼もしさ。
きっちりライブも見届ける縁が、今後も豊かな未来を生み出しそうです。次回も楽しみ。