サクガンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
ラビリンスをくぐり抜けたガガンバー達は、管制局員のメローロによって拘束される。
情熱のコロニー・ジョリージョリーで束の間の観光を楽しむ親子に、忍び寄る怪しい影。
アバンチュールを求めてかけたコナが、火種となって大爆発!
謎の女ザクレットゥ…一体何者!?
そんな感じのローマの休日地底色は、時々暴力と拷問の匂い、サクガン第4話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
ピクセル水路に斜いた闘技場、ティラミスとマフィアと拷問具。
歪んだイタリアをギュッと閉じ込めたジョリージョリーを舞台に、ドッタンバッタン大騒ぎのエピソードだった。
第3話がルール無用のウィルダネスで何が起こるか、そのスタンダードを見せた話だとすると、今回は人類が確保している都市領域がどんな場所か、シティアドベンチャーの基本を描く回といえる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
どっちも賑やかで楽しく、危険はつきもので完全に自由でもない。
開幕牢に入れられ血を取られ、前回までのフリーダムな空気が嘘のように、親子は法の支配下に置かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
デジタルマネーのやり取りは全部生体情報に紐付けられ、チップを通じて居場所は筒抜け。
…サクガン世界、結構管理社会か?
(画像は"サクガン"第4話より引用) pic.twitter.com/s47olobrC0
冒険物語のテンポを崩さぬよう、足を止めていちいち説明シーンを入れない作りなので、作り込まれた設定は描写から読み解くしか無い感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
なんだが、サラッとでも色々書き込んでくれるので、あんまり迷うことはない。
笑顔の奥に色々隠してそうな、メローロ属する”管理局”も、一体何を企む組織やら。
ここら辺は今後、話が転がっていく中で更に描写が深まっていく所だとは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
今回はイタリアテイストが色濃く漂う、ジョリージョリーでの大騒動である。
前回メメンプーを主役に据えたので、今回はガガンバーメインで転がっていく。
女好きのダメ親父であり、辣腕の荒事師でもある彼の素顔…その一部
それが、ローマとヴェネツィアをコミカルにつなぎ合わせたような、ジョリージョリーの風景をバックに見えてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
文化の表層だけが残って、その根源がどっかにぶっ飛んだ世界観なんだな。
なのでコロッセオは、ピサの斜塔と混ざって傾いでる。
(画像は"サクガン"第4話より引用) pic.twitter.com/fr9Lw7lD46
ヴェネツィアの水路は形だけのピクセルだし、ゴンドラの代わりに路面電車がひた走る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
水じゃないので人間が上に立って、ドンパチの現場にもなるのは面白い表現だった。
かつて地上にあっただろう文明の名残が、奇妙に劣化し、混ぜ合わされて生まれたキメラ。
それがコロニー…なんかな。
物語の開始地点たるピンインは中華系の匂いがしてたし、各コロニーごとに人類史の残り香を微かに残し、しかしどこか歪んだ風景が広がってそうだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
そうならざるを得ない圧力が、地底世界にはおそらく満ちてる。
メメンプーが心の中の景色を追いかける旅は、そこら辺の秘密を掘る冒険にもなりそうかなー
量刑を待つ間、ジョリージョリー観光を堪能しつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
イタリアといえば、恋とマフィアと銃撃戦。
子守から解放されたガガンバーは、運命に引き寄せられるように危険な女とコンタクトする。
キメきれない二枚目半、でもやる時はやる男。
(画像は"サクガン"第4話より引用) pic.twitter.com/iEXl1bzHHA
ハードでコミカルな狂騒の中で、元凄腕のマーカーの顔…それがすっかり錆びてる様子も良く見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
ガガンバーが生身のバトルに強いの、普段のダメダメっぷり、娘への溺愛っぷりと良い緩急になってて、結構好きな描写である。
結局勝ちきれない所含めて、ね。
既に危機を嗅ぎつけるとニヤケ面が引き締まり、娘のために鉄火場に対応する姿は描かれていたが、生粋のトラブルメイカーでもあるようだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
塵にまみれたワーカーとして、ピンインでくすぶってた時代には眠ってた部分が、娘の覚醒に付き従う形で目覚めた感じもある。
ボコボコにされ拷問具で脅され、取引持ちかけられても減らず口。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
マフィアとの抗争は、ダメ親父の根っこにあるタフガイの顔を強く照らしていく。
結構古い”男”像を、自分の支えにしてるキャラなんだなー。
色々規格外なメメンプーちゃんと、このマチズモをどう化学反応させてくか楽しみ。
つうかメメンプーちゃんのオデコを上から抑え気味なのも、『男はこういう存在』『子供はこうするもの』っていう類型的意識が、人格の根っこを支えてるからかも。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
ダメな部分含め、なかなか器用には生きられない男が親子旅の中で、どんな自分を見つけていくか。
そこも話の軸足か。
ステゴロあり銃撃戦あり、ド派手な大立ち回りもなんのその。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
特製バイクをぶっ飛ばして駆けつけたメメンプーの活躍もあり、ジョリージョリーの熱い夜は激しく過ぎていく…と思いきや、ポリスに包囲されて量刑重くなる、トホホなオチである。
(画像は"サクガン"第4話より引用) pic.twitter.com/D4lypVt9Nk
あの局面で超かっけぇバイクで乱入キメる辺り、メメンプーちゃんも親父譲りの反逆児。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
どうやっても大人しく生きれはしない親子に、1000万の女との因縁がくっついてきた。
この出会いを旅路の中でどう活かしてくるか、今後が楽しみだ。
ザクレットゥ、暴力が強い花澤香菜なんで、かなり好みなんよな…
ここでメローロの包囲に両手を上げる辺り、荒野の掟に染まりきってない落ち着きと軟弱さを、同時に感じる所だが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
人間の勢力圏だと、法と罰則が結構生きてるところも、西部劇の匂いを強く感じさせて面白い。
未踏のフロンティアが、まだ多数残る世界だからこその厳しい締付け。
旅立つ時に人権放棄してたり、社会設計も結構凝ってそうな匂いが描写の端々から立ってて、そこに本格的に切り込むのが楽しみである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月2日
キリッとカッコいい顔も持ちつつ、結局シマラないダメ親父。
ガガンバーのキャラを彫り込んで、さてどんな物語が展開していくか。
次回も楽しみです。