プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
背番号も配布され、遂に始動する愛佳達のチーム。
そこに訪れたのはアイスホッケーに背中を向けた天才、清瀬優だった。
無邪気にリンクに誘う愛佳に、優の視線は揺れ、心は乱れる。
かくして運命の5本勝負が始まる…！
そんな感じの VS釧路の女（ひと）序盤戦、まだまだドッシリ進行中！ プラオレ第5話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
アニメ企画がどんくらいのスケールで進むか分かりきらないけども、勝負論を遡上に乗っけるにはややゆったりしたペースで進む、この物語。
六人目はなかなか、本格加入しない。
人によって賛否は分かれると思うが、ホッケーの何が楽しいのか、ノービスレベルからどっしり積んでいく進行は、僕は結構好きである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
BPMが遅めなことで、ツンツン黒髪女の尖った心に、暖色グイグイ女がジワジワ染み込んでいく過程を、スゲーどっしり味わうことも出来るし。
この組み合わせって定形中の定形で、今や『そういうもんです』と、関係性煮込む過程を省略されレンチン一発で出てきさえするわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
愛佳と優を主演に、出会いからゆっくり描かれることで、”型”足りうる根本的な強さを、再確認できた。
反発しつつも奪われる瞳、自分からは喪失された輝き。
5発目のショットは外れたのか、外したのか、止めたのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
明言できない心の揺れを抱えたまま、引力に惹かれる惑星のようにチームメイトになっていく二人の物語は、まだまだ続く。
この邂逅からさらに、どこまでグズグズ煮込んでいくか。
プラオレくんは、情感のゼロ距離戦闘出来るのか。
そんな期待感も込みで、焦らず楽しむアニメなのかなーという認識が、自分の中で出来つつある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
引っかかりや違和感に読解のヤスリをかけて、半ば思い込み混じりで作品とチューニングを合わせていく作業、俺は結構好きなんだよね。
『ああ…こういう事かな？』て、自分なりに納得する楽しさ。
さてお話は、全面拒絶の姿勢を見せるガラスのエースに、監督がゴンゴン土足で上がり込む所から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
傷つき捻れた優に、本当に必要なものはなにか。
ホッケーパックにも似た、5つの○がよく示す。
（画像は"プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜"第5話より引用） pic.twitter.com/jeUdfe1fOa
昭和レトロなお皿に置かれた五つのドーナツは、監督に差し出された糧であり、優が”まだ”手を付けないものでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
5人のチームメイトと、初心を取り戻してパックを追う未来。
それがドリームモンキーズを強くするし、やさぐれた優に必要でもある。
かなり漫画的で荒っぽい、強引な勧誘が描かれるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
このドーナッツの暗号は結構良い描画力で、とても良かったと思う。
凄く類型的な萌え仕草でザックリやる時もあるが、刺さる演出を力強く押し込む瞬間もあるんだよなぁ、このアニメ…変なの（結構好き）。
今回のお話は監督の強引なおせっかいが、優をリングに引き寄せ運命のチームに引き込むまで…と並走して、ドリームモンキーズが背番号を貰い、専用の防具を付け、最初の練習をするまでも描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
ここ滅茶苦茶どっしり描くの、凄くこのアニメらしいな、と思う。
ホッケーの何が楽しく、ワクワクするのか。
その一瞬一瞬を焼き付ける筆は、勝負論で盛り上げるなら遅すぎる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
でも多分、フォーカスそこにはないんだよな…少なくとも今は。
こうして溢れてくる”楽しい”が、どんな風に技術を底支えし、人生を輝かせるか。
ホッケーは青春に、何を差し出しうるのか。
その眼目、僕は好きである。
そういう微視的な視線は背番号割り振りにも焼き付いてて、尚実との小学校時代の思い出が蘇ってくる瞬間の、梨子の”潤み”もちゃんと描かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
サッパリスポーツ少女と思わせて、5人で一番湿度高いの、やっぱ最高に良いんだよな…。
（画像は"プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜"第5話より引用） pic.twitter.com/3v9mMrIkmU
梨子は憧れの18番に寄り道したが、おそらく尚実は思いで一直線で、その感情の内輪差がいつか事故るんじゃないかとワクワク…ヒヤヒヤもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
このまま静かに走ってくれてもいいが、いつか大暴走して周囲を更地にしてくれると、大変グッドである。ぜってー感情がデカい…。
そんな景色を背景に、優はフラフラとリンクに誘い込まれ、”霧降のジム・キャリー”の名演に乗っけられていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
ツッコミ担当の常識人と思われてた佐藤さんも、相当頭プラオレなオモシロ人間と分かり、ある意味ホッとする。
この話の全員どっかでボケた、オフビートな味付けは好きなんだよな…。
本当はリンクに戻って青春燃やしたいが、複雑骨折した思春期がそれを許してくれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
優の現状を監督は正確に図っているし、それが良い方向に繋がるよう、色々手も打つ。
やること為すこと無茶苦茶に見えるが、根っこの部分ではちゃんとしてる…つう書き方は、出来てるように思う。
それがあるんで、相手の同意を取り付けない、ザックリ荒い勧誘も食える感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
いやまー、監督も主人公も相手の話聞けよッ！ とは思うが。
でも現状の優、スゲー厄介な方向に心が捻れてるので、荒療治でとにかく舞台に上げるのは大事なんだよな…。
というわけで、あれよあれよと5本勝負である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
『ゴーリィ体験しとくのは、いい経験になるはずよ』と、選手獲得バトルの中にホッケー選手としての”先”見据えてるの、なんだかんだ監督だなぁ。
スティックを再び握る時の、意味深に沈み込む視線
（画像は"プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜"第5話より引用） pic.twitter.com/jRE0vJNv3B
自分が見失い、心の奥底では捕まえたい輝きを、なんの躊躇いもなく放出する愛佳を見つめる時の揺れ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
迷わず”一番”を取りに行く真っ直ぐな気持ちを、胸に突き刺された時に開かれる瞳。
優の中に、ホッケーが戻ってきて愛佳が入っていく瞬間を、瞳の表現力がよく描く。
第3話でも、愛佳は泣かない負けん気、振り返らない闘志が持ち味と描かれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
あんま湿った感情を持たず、パワフルにチームとプレイを引っ張っていくキャラクターなのだと思う。
そんな強引さで突きつけられる、幼く真っ直ぐな”好き”。
凄腕のエースが、もう一度取り戻したいもの。
その輪郭が、慎重にスケッチされるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
日光組が青春スポ根の本道を行くカラッと気質（一部湿り気アリ）なので、戻りたいのに素直になれない、優の屈折加減は良い陰影かと思います。
幼馴染組の関係が仕上がった所から話始まってるので、ゼロから距離感作るのも、新鮮で大事だろうし。
やっぱ5発目が外れたのか外したのか、止めたのか判別しきれない所が、良かったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
優のジレンマと願いを上手く、演出できていたのではないか。
彼女が背負う屈折した陰りに、ズカズカまっすぐ踏み込む主役の馬力も、よく感じられたし。
"そこ"が強みなんだろうな、やっぱ。
かくしてビギナーチームに迷い込んだエースですが、こっからどんな苛立ちと感情を募らせていくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
チームに漂うエンジョイオーラに、全日本優勝程度じゃ我慢できない超絶ガチ勢が、バチバチ毒ガス発生させるのは間違いなし。
そこを丸め込んで、本当に優が欲しい物を思い出させ、差し出すまでの歩み
そこをどう彫り込んでいくか、今後が楽しみです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
本格的な練習も始まり、優がチームに混ざったことで競技に対しての向き合い方も変わるだろう。
そこら辺の彫り込み方も、ド素人が実力を蓄えていく様子も、ゆったり見守りたい気持ちです。
六人になったチームは、一体どこへ行くか。
次回も楽しみ。
しっかし話が進むほどに、ウィニングライブ要素が蒸発し、青春ホッケー一本槍にシェイプされていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月4日
自分はこの味付けのほうが良いが、第1話で示されたあのパフォーマンスに惹かれた視聴者にとってはある意味”裏切り”なんではなかろうか、この地面に足つけた話運び。
