ヴィジュアルプリズンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
イヴの悲しみを受け止め、三人となったO★Z。
心を繋ぐ音楽に足りない音符を求め、アンジュはギルの加入を求める。
頑なに歌を拒む彼に、一体何があったのか。
語られる過去には、遠き日の出会いと血まみれの楽譜があった。
今緑の野を未来に向かい、風が吹き抜ける!
そんな感じのO★Z結成、ギルの過去話も乗っかってエモーション炸裂寸前! な、ヴィジュプリ第5話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
このアニメらしく色んな要素が詰まっていたが、アンジュの歌への思いが強い芯となって、熱きバンド誕生秘話になっていた。
トンチキぶっこみつつ、勝負どころでとにかく真っ直ぐなの好きだなぁ…
お話の流れとしてはイヴ参戦の後始末からベスの服占い、ぶつかり合うそれぞれの信念…って感じでスタート。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
ヴィジュアルプリズンでぶつかり合うとしても、誇り高き衣装担当として自分の仕事はし、他バンドの面倒も見るベスの人間力が、大変グッドである。
前回全裸、今回チョンマゲと、オモシロ人間の資質を存分に見せつけるディミトリ様も、夜の王者として貫禄十分。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
やっぱ破壊と解放を願うLOS†EDENがカオス、秩序を求めるECLIPSEがロウ、そして純粋に歌を求め人を繋ぐO★Zがニュートラルな、吸血鬼コトワリ合戦なのだな。
この段階ではアンジュはまだまだ迷ってて、赤い月に望みをかける重さを、バンドリーダーとして背負えてない感じなんだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
ギルの過去に負けない思いを歌い告げる中で、『ただ、歌う』っていう願いに運命を乗っけても良いんだと、自分の…そしてバンドの信念が固まる回だと言える。
前々回ロビン、前回イヴと、主役を外して話を回してきたわけだが、今回はしっかりアンジュにフォーカスを合わせて、少年の熱い信念が風を呼び、失われた歌に歩みを止めていたギルに未来を与える様子が、骨太に描かれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
やっぱ主役は、その物語で何を求めるかハッキリと、強く叩きつけて欲しい。
そういうエピソードが真正面からぶん殴ってきて、僕はとても満足である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
その端っこで、イビツに仲良しジャック&ロビン兄弟とか、魔法の仕立て屋さんベス様とか、キャラを活かした描写も元気なのが、イキイキしてていい。
イメージカラーを選ばせる下り、ファンタジックで良かったなぁ…。
やっぱ自分の原点をキャラが語るのは大事で、アンジュが何故寄る辺なく原宿に流れてきて、彼にとって歌はどんな意味を持つのか、見れてよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
安曇野の自然の中祖母と二人きり、それでも胸の中に流れる歌を閉じ込め、一人になろうとした日々。
特殊な生まれが居場所をくれたと、最初は思っていた。
しかし共に過ごす中で縁が生まれ、心を通わせ、歌で繋がった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
ここまでのエピソードが視聴者だけでなく、アンジュにとっても大きな意味をもって、彼を変えているのだと叫んでくれたのは、とても嬉しい。
口下手な上にポケーッとしてるので、実はアンジュくん、何考えてんのか判りにくいんだよな…。
そういう彼だからこそ、ギルの過去を受け止めて自分が思うものを、ただただ歌にして伝える展開は良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
何処にも居場所なく、悲しみに傷つけられる人たちを繋ぐ歌。
それをこそO★Zは歌うのだと、尊慶する相手にあえて対等に…むしろ上回るように歌で伝える。
良い…シンプルで熱い。
これを引き出したギルの過去も、まー良くあるっちゃ良くあるんだが、だからこそ良くて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
何が良いって、初代ECLIPSE時代のサガですよ!
『俺たちは最強じゃねぇのかよ!』と、何処か満たされないギルの背中を追いかけ、血がにじむほどの強い感情を叩きつける姿が、あまりにも熱く愛おしい。
ギル様マジLOVE1000%過ぎて、サガが喋るたびに爆笑していたけども、選ばれなかった残酷さ、それ故に焼け焦げた思いに納得も行った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
LOS†EDENという新たな仲間が、彼の焦げ付きを癒やしてくれてると良いんだがなー。
まー毎日ドライブしてマリカーして、超仲良しだから大丈夫か…。
逆に現ECLIPSEの二人はLAW属性らしく理性的というか、嘘を歌には出来ない吸血鬼の宿命を素直に飲み込んでいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
でもなー…ギルが去った後も”ECLIPSE”の名を継いでいる辺り、醒めた態度の奥に燃えてんだろ…青い炎がよ!
耽美な熱血漢しかいない所が、このアニメの好きな部分よアタシャ。
ギルがバンドを去る理由となった昔の男は、アンジェによく似た天然系。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
幸福な時間は理不尽に壊され、ギルは歌を失った。
そんな過去を告げたくなるほど、ここまでの物語を経てアンジュから吹き付ける風は、純粋で強いものになってんだろうなー、と思った。
永遠の停滞を生きるヴァンパイアは、Vに相応しい耽美を背負う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
しかし半分人間であり、今正に思春期の只中にいるアンジュは、そこに緑色の爽やかな風を持ち込んでくる。
この特殊性が、彼を主役足らしめていることが今回、ギルを再生させていく中で良く見える。
己の思いを真っ直ぐに伝え、ギルを閉じ込めた過去から彼を…彼を愛した死者を開放する時、その片目が赤く燃えてるの、最高に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
旧き夜の支配者に相応しい迫力が、この少年にたしかに宿っているのだと判る演出で、グイグイ憧れの存在に迫っていく頼もしさ。
それが誰かを踏みにじる我欲ではなく、強いからこそ繋がりたい優しさに起因してるの、ECLIPSEの二人が語ってた強者の条件に、良く響いてるしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
ナイトロード達の頂上決戦つー側面も持つヴィジュアルプリズン、O★Zの真ん中たるアンジュが臥龍の相を十分宿していると、しっかり解ったの良かった。
悲しみと痛みを共に抱きしめ、それでも吹き付ける風に歩みを進めたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
第2話から探していた歌が、ギルへのアンサーソングとして固まっていくのも、歌モノとして良い展開だと思った。
アンジュが作曲に悩んでる描写をタメてたのが、過去の超越、バンド結成のカタルシスに繋がる。
かくして悲しみの過去を振り切り、O★Zの刻印が四人目の仲間に刻まれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
ギルがアンジュに、願いを込めて永遠の詩を誓わせるの、大変良かったですね。
やっぱ旧い種族なんで、プレッジしっかり立ててくれると雰囲気あってアガる。
ここでの約束が、過酷なバトルの中アンジュが折れない、柱になるのだ
そしてかつての仲間に、キッチリ筋を通すギル様。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
まーた選ばれなかったサガは『お前は俺が殺す!』宣言をして速攻退場し、ECLIPSEの二人からは餞が。
ギルの書き方見るに、『今を活きる』てのは大事なテーマっぽいから、サガのギル超えはどっかでやるかなぁ…いい仲間いるしね。
というわけで、O★Z全員集合のエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
バンド結成を必要以上にタメず、グイグイ話し転がしてテンポ良く進めるの、見てて気持ちがいいですね。
その速度を直球な熱血が後押しして、見ごたえのある青春バンド物語になっていると思う。
第1話では憧れの対象だったギルに、アンジュが対等のバンドメンバーとして、運命の同志としてしっかり向き合い、己を立てたのがとにかく良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
バンドそれぞれの信念バトルっつー側面もあるので、ここでO★Zが何を理想として曲を奏でるか、ちゃんと解ったのはデカい。
ECLIPSEから与えられた復活のステージは、埃を被った思い出の墓場。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
一度死んだはずの歌が蘇るのに絶好のロケーションに、どうやらやってくるらしいんですよ…AI=ZOを拗らせた赤い破壊者がッ!
新生O★Z VS LOS†EDEN、赤い月が見守る真剣歌い場に、どんな歌が響くか。
次回も大変楽しみです。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月6日
歌を通じて心を通わせ、過去を振り切り命を蘇らせる。
ヴァンパイアのアンデット文脈が、バンドメンバーの繋がりと再生として生かされてるのは、結構好みな素材の使い方です。
心臓が宝石と凍りついていても、魂と歌が燃えているのならば、そこには奇跡が宿るのだ。