プロセカイベスト”揺るがぬ思い、今言葉にして”を読む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
プロデビューに向け、着実に実力を付けてきたLeo/need。
夢の代償としてのしかかるチケットノルマを、志歩は一人で背負おうとする。
二曲目のオリジナル作りが難航する中、志歩の様子に気づいた穂波は…!? というお話。
バンド結成からステージデビュー、曲作りと着実に、音楽を職業(Profession)にする道を歩んでいるレオニ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
しかし演奏や創作だけが音楽ではなく、それを取り巻く経済や社会活動も、仲間内の遊びではなくバンドをやっていくのなら、とても大事なことだ。
今回はそんな、マネジメントに焦点が当たる。
一歩大人びた立ち位置から、レオニのコーチ兼クリエイティブディレクターみたいな仕事もやっている志歩は、学校という社会からはみ出したからこそ、その外側にある社会にいち早く適応している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
キラキラな音楽の裏側で動いてる金の流れも、社会の仕組みも、仲間よりよく解っている。
だから社会の一員として、レオニが特例で守られている現状に違和感を覚えるし、それを解消するべく、一人で責務を背負い込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
ここら辺の思い込んだら一直線は、レオニ結成以前のバチバチ時代と変わりがない。
”雨上がりの一番星”で、咲希が一人突っ走って事故った道。他ならぬ志歩が怒った道。
それが自分の前にあると、『それが一番正しい』と思い込んで、周囲に相談せず突っ走ってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
周囲の人が大事だからこそ、一番最初に納得させられる自分だけと向き合って、一人で進もうとする。
そういう気質は、レオニ全員共通なのかも知れない。だから、相談にまつわる曲が多いのな…。
今回はクリエイティブに才覚がある一歌と咲希をある意味蚊帳の外において、穂波だけが志歩の重荷に気づく物語だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
宵崎さんとの関係を見ても判るように、ほなちゃんは他人のお世話が好きだし得意である。
より良い日々を送るためにどんな事をすればいいか、どんな段取りで仕事をこなせばいいか。
家事代行の実地で経験を積んで、それをホームでも活かすべくマネジメントを買って出る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
しかしスケジューリングはどんどん狂って行って、当初の予定はどんどん余裕がなくなっていく。
バンドであることが、そういうイレギュラーへの対応である現実を、レオニと穂波は今回知っていく。
予定調整や経済活動は、”大人の世界”に属する行為だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
自分たちがやりたい事を、自分たちの手で作り上げていくなら、カネも時間もしっかり面倒見なければいけない。
今回のエピソードは、高校生がモラトリアムの外側にあるものにぶつかり、向き合い方を考える話だ。
ともすれば創作行為(一歌や咲希の領分であり、そこに集中させるために志歩と穂波が現実を背負う場所)だけが”音楽”で、マネジメントや経済はその外側とされてしまいがちだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
しかし今回、子供の特例を蹴り飛ばしてノルマを背負い、スケジュールに悩むことで、それはレオニの真ん中に入ってくる。
自分たちらしい曲を作って自己実現し、バンドを通じて絆を確かめる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
そういうサークルの内側がより良く続くためには、外側に広がってる大きい社会との適切な繋がり方を、しっかり考えなければいけない。
レオニをめぐる物語は、そういう所まで進んできた。
それを志歩はひと足早く、しっかり認識する
ここでバンドメンバーでもその血縁でも、セカイの住人でもない店長さんが滅茶苦茶親身に誠実に、志歩にアドバイスしてたのが最高に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
彼女を取り巻く顔のない世間にも、なかなか伝わりづらい彼女の思いをしっかり受け取り、自分が知っていることを伝えてくれる人がいる。
ここで志歩が背負った当たり前の重荷を引っ剥がすのではなく、その選択を尊重しつつ、親身にアドバイスしているのが良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
それは高校生の女の子一人を、対等な相手として尊重してる態度だ。
同時にその青春が悪い方向に行かないよう、非常にしっかり見守る態度でもある。
一人に負荷を押し付ける体制は、長続きしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
このアドバイスがあったから、頑なな志歩が穂波の思いに扉を開けて、より善い場所に進み出せたのだと思う。
プロセカくんがこういう風に、”モブ”…になってしまいそうな立ち位置の人を大事にしてるの、俺は凄く好きだ。世間と世界が広く、風通しが良い。
無論特別な場所の特別なアドバイスも大きな意味を持っていて、セカイのニューカマー、レンくんの一言が穂波を前に押し出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
努力家のミクちゃんのために最高の一曲を差し出したくて、無理しちゃうリンちゃんも、それを心配してケンカしちゃうレンくんも、大変チャーミングだった。
相手を思えばこそ意固地になり、また衝突もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
セカイの様子はバンドの似姿であり、そこに反射した自己像が未来を照らし、子供たちを安心させもする。
あの場所で大丈夫だったから、そこを出ても大丈夫。
そういうロールモデルも、セカイの住人たちは担う。
イベストでは志歩と真逆に、周囲に過剰に合わせた結果自分を見失ってしまっていた穂波。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
そんな彼女が、正しくなかろうと自分のやりたい願いを叩きつけ、その上で繋がろうと踏ん張る姿は眩しかった。
かつての自分を超えて、新しい道に踏み出す瞬間は、いつだって瞳を焼く。
あそこでチャイムが鳴るのが良いんですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
それは学校の規範であり、ずっと穂波が従ってきたもので。
でも一人で重荷を背負おうとする親友を前に、初めて正しさを超えて思いのまま突き進むわけよ。
それって、彼女たちが奏でようとしてるロックンロールの魂、そのものだと思うわけ。
規範よりも、優しさよりも、時に大事な激しさがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
それを知った穂波は、もっともっと優しく、もっともっと穂波らしくなれると思う。
そんなふうに親友が変わってくれた結果、志歩も自分を縛っていた頑なさを解いて、重荷を分かち合うことが出来るようになる。
生まれた音は、連鎖し重なっていく。
穂波が思いを伝えたことで、チケットノルマをぽわぽわクリエイター陣にもしっかり伝えて、みんなで大人の当たり前に踏み込んでいく決着も、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
お金のこと、責任のこと。
よく解らなくて怖いかも知れないけど、みんななら大丈夫。
一歌たちの答えは、たぶん最初から解っていた。
でもそこで、ちょっとズルい二人だけの秘密を飲み込んで、正しくない努力をしたことは絶対に無駄じゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
ただ夢に向かって真っ直ぐ進むのではなく、夢を汚す夾雑物として経済や予定調整、責任を敵視するでもなく。
様々に悩み、ぶつかって変化しながら、Leo/needは”大人”になっていく。
『そういう歩みを一個一個やってくのが、レオニの軸足なんだなー』という納得もあり、大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月13日
レオニ大人組のしほほなが、二人だけのナイショを手に入れたことで生まれる湿度も…今後、青く激しく燃えるッ!
信じればこそ隠し、ぶつかり合う青春。
レオニの今後は、やっぱり楽しみだ。