最果てのパラディンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
遺跡都市を旅立ったウィルは、森の中でハーフエルフの射手と出会う。
奇妙な遭遇に不思議な縁を感じつつ、啓示に目覚め向かった先で待っていたのは、辺境の過酷な現実。
弱肉強食の厳しい掟に、運命を委ねるのが人の道か。
剣を持たぬ闘いに、ウィルは勝てるのか!?
そんな感じの新章開幕、新たな仲間はドルイドアーチャー! 最果てのパラディン第6話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
TRPG野郎の脳髄を揺すぶるヒリついた描写が、新たな舞台でも大変元気で、大変興奮してしまった。
死都市を離れ人の領域に近づいたからこそ、見えてくる厳しさ、そこでも意思を貫かんとするウィルの生き様。
新たな物語に踏み出したからこそ描けるものが初手から元気で、大変面白かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
細かい魔法やら話術戦やら、超絶パワーで無双の快楽! って所を外して、地道な気持ちよさ積み上げてくれるお話の作り、大変しっくり来ます。
ソロ時代を結構長めに、旅の描写を太くやってくれたのも良い。
眠る時に各種主語のルーン書いたり、食料と水だけは僧侶なんで確保できたり、『そこーッ!』って所がしっかり描かれてて、マジで最高なんですよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
食事を通じて、ウィルが神官であること、メネルが神には祈らないこと、それが辺境にもたらす化学反応が、上手く予感されてるのも良い。
もっと人類勢力圏の真ん中に近い場所なら、デーモンによる壊滅も生きるための村襲撃もなかったかもしれないが、ここは危険なフロンティア。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
街じゃマトモに生きれなかった連中が、怪物と隣り合わせの厳しさを抱えて、毎日を生きている場所である。
英雄の御子として揺るがぬ理想を叩き込まれ、それを実現する力も備えたウィルと、街を出て出会う人達は当然異なる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
ガスの薫陶がよく効いて、そのギャップをウィルがしっかり理解し、ただ卓越した力を振るう凡夫になってないのは、大変良い。
剣振るうより、魔法使うより、もっと大変で大事な闘い。
口から出る言葉をどう使って、どういう関係を構築し、理想を形にしていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
カリスマに特徴があるパラディンらしく、交渉や説得がかなりのウェイトを占めている話運びは、大変良かった。
社会的に認められた存在ではないので、”聖騎士”じゃなく”神官戦士”と呼ばれ続けてる所とか、言葉に拘りアリよね
あんだけ閉鎖された場所で育てられたなら、世間知らずの温室の鳥になってもおかしくないが、そこは銭ゲバガスがしっかり育て、父母が理想を埋め込んだ強みで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
流れ者でしかない自分が、社会にどう受け止められるか。
しっかり客観視して、穏当な立ち回りを慎重に選んでいる描写が良い。
過酷な辺境に、”エルフ混じり”として生きてきたメネルの視線は鋭く、油断がない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
お互い油断せず警戒を緩めず、利と理で繋がる二人の描写も、渋くてよかった。
狩りと交渉で縁を作っておいて、それが襲撃で反転し、しかし現実に膝を屈せず理想を買う。
出会いと関係構築が、しっかりスウィングしてる
このドライで乾いた距離感が、故地奪還悪鬼殲滅の道連れと突き進む中で、どう変化していくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
俺はツンな出会いから入って、だんだん煮込まれていく関係性がだぁい好きだからよぉ…今後が楽しみである。
弓の腕、霊術の冴え、怜悧な判断力。
メネルが頼れる強者だと、しっかり書いてるのも期待を煽る
今回のお話、愚者は一人もいないのに超ろくでもない方向に話が転がりそうな所を、ウィルが身銭を切って良い方向に運んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
可能ならメネルも、出会う人全てと仲良くやって、平和に暮らしたいのだと思う。
しかし辺境の現実は、そんなヌルさを許さない。
グレイスフィールの啓示によって、惨劇を事前に止め、人が獣になるしかない現実を書き換える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
ウィルは信仰の戦士に相応しく、高邁な理想を追う。
この時、ガスから手渡された銭が倫理の担保として、しっかり仕事をしてるのは最高。
高潔な振る舞いを見せることで、信仰も買ってるのよな。
転生者っていうメタ存在だからこそ、我欲に流されず理想を終える部分もあるし、『生ききれなかった』という後悔に父母の教えが染み込み、彼らが為し得なかった理想を体現する気負いもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
ここまで描かれた色んなものが、主人公が主人公らしく振る舞う、気持ちのいい話運びを支えている。
『贖いの銀』っていう社会風習の描写も、中世ベースの異世界ファンタジーの一番美味しい所をたっぷり食わせてくれて、マジで良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
人が獣になるしかない厳しい世界で、それでも人が人であるために生まれた風習。
それをウィルが知っていたこと…ガスが教えていたことが、メネルの運命を変える。
今後世界に羽ばたいていく中で、長い序章で培った実力、それを育んだ教育の意味は、より大きく描かれていくと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
世に善いとされているものが、何故善いのか。
信仰、教育、愛、理想。
パラディンが背負うべきものを、堂々人の温もりで支え、運命を踏破していく。
そういうベーシックな英雄譚、あるいは児童文学の香気が宿ってる所が、僕がこの作品が好きな、大きな理由と言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
主人公に金ぴかな理想論を違和感なく追わせるために、クラスをパラディンにしたのかなー、って感じもあるな。
それ、マジで正解だと思います!
ウィルは基本三職を極めたつよつよ主人公なので、見え場を食い合わないスキル振りをしたハーフエルフ・ドルイドアーチャーを最初の仲間(候補)にしたのも、目の良さに感心するところですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
無双の英雄がどうしても足らない部分を、曲者たちが補うパーティー運営の面白さも、期待したいところだ。
理想だけをシビアな現実に叩きつけて、堂々巡りの空論を生み出さない所とか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
襲撃者を殺さない道を選べたことで、彼らが護りたかった弱い存在をちゃんと保護できたと書く所とか。
一個一個の描写が、ウィルが何故英雄なのかを雄弁に語っていて、凄く良かったです。
今回交渉事を二度の山場に据えたことで、聖騎士が戦うべき戦場が武器を握るだけでなく、理想を諦めず現実を変えていく、最も困難な場所だと解ってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
そういうデケェ話を見据えてると、新章開幕からしっかり判るのはね…大変嬉しく、ありがたい。
ヤッパおもしれーなこのアニメ…次回も楽しみッ!
あと僕M:tGの4th直撃世代なので、森の深い影から凄腕の《エルフの射手/Elvish Archers》出てくる絵面自体が、ワクワクが止まらねぇ大興奮剤なワケよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月14日
やっぱこういう、オールドスクール・ファンタジーのオイシい場面をガッツンガッツンお皿に乗せてくれるの、マジでお子様ランチなんだよなぁ。