ワッチャプリマジ! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
フレフェスを前に、120点の自分を目指し猛特訓に勤しむひな。
その勇姿を目の当たりにしたまつりは、己の至らなさに縮み上がり、幼馴染の言葉に奮起する。
憧れは果たして、追いかけるべきものか、追い抜くべきものか!?
そんな感じに炸裂するストイシズム、プリマジガチ勢の本気が見える、芸事神話第8話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
第1クールの山場になりそうなフレフェスに向けて、ひなをレンズにプリマジの競技性にクローズアップする話であり、まつりから甘えたファン気質を抜く話でもあった。
あとれもんの変化、みるきの現状もか。
要素を多めに盛り込んで、ワチャワチャとBPM速く一気に展開していく爽快感は、プリマジのウリと言えるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
色んな事が一話にギュッと詰まっていて、短い描写を濃い目に仕上げて印象に残す。
どういうテンポと深度で物語を編んでいくか、明瞭なヴィジョンの元攻めてる感じがある。
今回は第3話以来のひなメインであり、そこから5話分主人公が成長した分、あの時見えなかったものが見えてくる回でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
ステージを実際に体験し、夢への階段に足をかけてみたからこそ、判るトップクラスの実力、気概と過酷さ。
間近にひなのストイシズムを浴びて、まつりは変わっていく。
個人の変化は対人関係の変化を呼び込み、プリマジで繋がる少女たちは呼応しながら、どんどん新しい自分に出逢っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
この超高速で連動する変化を一気に喰らう感覚が、疾走感と満足感がみっしり詰まったいい塩梅なのが、ここまでの(そして多分、これからの)プリマジを支えている。
そうやって加速していった先に、何があるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
ひながバキバキに自分を追い込まなければ勝てない、フレフェスに具体化されていくことで、お話の焦点が定まっても来る。
事前準備でキャラの顔を彫り込みつつ、デカいイベントへの期待感を上げる手際もスムーズで、どんな炸裂が待っているか楽しみになるぜ
ひなの過酷なトレーニングを尺度にすることで、それ以外のプリマジスタの現在地も、よく見えるようになっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
コミカルな演出で惰弱なフィジカルを暴かれたみるきは、『あんなのと正面からやり合うのはバカのすること』と、フレフェスから逃げる。
その賢さは、吉凶どちらに転がるのか。
れもんは登場時の臆病がいい具合に削れてきて、自発的に暑苦しい特訓への意欲を見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
体と心がついてこなくてリタイアとなるが、まつりとは違った形で、見てるだけのファン気質が抜けつつある感じだ。
プリマジをライブで体験することでしか、生まれ得ない化学反応。
身体がそこにあるからこその熱量を描くために、ヴァーチャルな変身体験を”魔法”に書き換えて、新たなシリーズを始めたのかな、という感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
他でもない、”わたしのからだ”がそこにある意味は、このアニメにおいては結構大事…なんじゃないかな?
そんな画角を浮き彫りにしていく今回、牽引役はストイックモンスター・弥生ひなである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
ジェニファーに破れた痛みを乗り越えるべく、苛烈に己を追い込み、限界を超えて鍛え上げる。
その妥協のないスタイルは、まつりの心魂から甘えた水分を絞り出す熱に満ちている。
同時に過剰に張り詰め自分を認めない在り方には、”楽しさ”がない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
たった一人、ハードコアな特訓に食らいついてきたまつりを対等と認め、お客さん相手のヌルい姿勢ではなく、本気で走った先に見えた景色。
そこでまつりが差し出したのは、厳しさと楽しさの同居だ。
まつりがプリマジに感じている『ワチャワチャしたマジ』がれもんに共有されなかったように、本気だからこそ楽しいという感慨に、ひなは言葉を返せない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
義務のように鍛錬をこなし、明確な目標に向けて己を運び続ける彼女には、見えていないもの。
それをまつりは、無意識に視野に入れている。
ひな自身が言葉にしていたように、背中は目指すものではなく追い越すものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
今は遠く離れて見えるひなのストイシズムも、”主人公特権”をもつまつりは今後努力を重ねて迫り、”楽しさ”でもって抜き去っていくことだろう。
ステージエンタテインメントを主題とするこの物語にとって、”楽しさ”は強さだ。
今回のエピソード、トップをひた走るひなの強さを描くと同時に、彼女に欠けているもの、まつりを”主人公”にするものを示唆するのが狙いだったかな、と思ったりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
でもマジで楽しい瞬間は、妥協なく理想を追いかけていく厳しさの果てにしか無いことを、ひなは後輩にちゃんと伝えてもいる。
潔くカッコいいひなが踏み台、噛ませ犬、試し割りの材料にされる未来はあんま見たくないが、立ち位置的にも描写的にも、一回はそういう仕事が回ってくると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
でもまつりが憧れ、僕も良いなと思えた彼女のストイシズムが、それで無価値になるわけでもないだろう。
今回描いた輝きには、深い陰りが付きまとっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
ステージに向かう前に自己暗示をかけるアクターを、毎回切り取っている演出から見ても、ただ明るく楽しいワチャワチャだけで話を進める気は、製作者にはおそらく無い。
明るく楽しく強く見える場所の裏には、人間的な震えがあるのだ。
それはつまり、弱さは強さに必ず繋がっている、ということでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
第4話でみゃむに愛想を尽かされかけた、まつりの柔弱な姿勢はマジだからこその衝突で叩かれ、削られ、プリマジスタに必要な形に変化しつつある。
あまりの本気を間近に浴びて、自分には出来ないと怯える気持ち。
そこにベランダ越し、自分なりの夢に突き進む幼馴染が言葉を託し、前を向かせる描写は大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
橙真ボーイはいつでもジェントルで、自分が向き合うべきモノに正しい姿勢で向き合ってて、強く好感である。
尊敬できる異性がまつりの側に在るの、俺凄く良いことだと思うのよね。
もう一人の異性であるひゅ~いは、石田彰声の概念存在みてーな掴みどころのない立ち回りばっかしてるが、その奥にただただプリマジ大好きなプリマジバカの気配が見えてきて、こちらも好感である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
『怪しいことばっか言っとるが、ただ良いステージが見たいだけなんじゃ…?』と思えるの、大変グッド。
ひゅ~いが担当してるとらえどころがない…だからこそ曖昧に大きく膨らんでいく期待感が、フレフェスという結節点にしっかり繋がってるのが、なかなかいい運びだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
時代を変え星座を描くような、特別に熱いマジなステージ。
フレフェスはそれぞれにとって、そういう場所になるのか。
未だ底を見せざる皇あまね、殻をぶち破る瞬間を待つ心愛れもんと、ステージを見てみたいプリマジスタは多い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
みるきが絶頂の余韻、恋の予感に浸る隣で、ひなとねっとり湿度高いアイコンタクトしてるあまね、面白すぎるんだよな…どんな爆弾投げてくるか、期待しかねぇ。
みるきも唯一の武器”可愛い”でどう勝つか、姑息に必死に考え抜いてプリマジしているヒリつきが見えて、良い書き方だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
第5話でもスケッチされてたけど、”持ってない”自分がそれでもステージに立つための戦術を、練り上げて立ち回ってる感じが良い。
凡才の懸命が、パルテルカラーに滲んでる。
そんなみるきの”造り”が、あまねを前にすると甘くとろけて地金が出るところも、大変良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
マジで根性ドブゲロの腐れビッチが、本命を前にすると余裕がなくなる描写、可愛げの作り方としてパーフェクトで毎回ビビる。
あまねと絡むようになって、ホント面白くなったな、可愛いやる夫…。
そんなあまねの視界に、みるきが入りきれてない描写…ど真ん中をひなが占めてる描写と、今回照らされたジェニファーへの捻れた感情が擦れ合う時、とんでもない爆心地が生まれるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
オモシロの糖衣の奥に、”プリティー”を背負うに足りる苦さが既に滲んでて、いやはや今後が楽しみ。
というわけで、今回も色んなモノがてんこ盛り、個性と運命がグツグツ煮込まれるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
”マジ”のステージで繋がっていく一体感と、根っこの部分で共感しきれない分断、両方を視界に入れて話を編んでいるの、凄くサトジュン&坪田コンビっぽい味付けだなー、と思う。
やるからにはてっぺん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
自分の理想に近い所に近づいてきたまつりを、無邪気に喜ぶのではなく、その陰りや危うさを気にしてるみゃむの描写とか、凄く繊細で良かった。
アホバカエンジン全開にしつつ、青春のナイーブな手触りをどう扱うか、気を配りつつ仕上げているのは流石だ。
汗を流し必死に追いかければこそ見えた景色が、まつりのマジにどう反応し、どう変えるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
勝負のフレフェス、まずは暗黒オタクのデビュー戦からである。
速い足取りながられもんが変わっていく描写をちゃんとやっとるので、覚醒のステージは本当に楽しみですね!
追記 『みゃむ←→まつり←ジェニファー←ひな←あまね←みるき』つう超ねじれた構図に、『”感情”をやってくぞ!』つう殺気を感じて、非常にワクワクしている。メチャクチャになれ!
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
あまねが初対面のれもんを”漆黒の明星”と呼ばなかったの、公に露出している表面をなぞるのではなく、個人を見てる人格の表現なのか、対人関係をとにかく的確に乗りこなし、プリマジスタとしての指示に繋げる巧さの描写なのか、判断つかない所が面白い。
人当たり良く見えて”獣”飼ってる(飼ってて欲しい)つうのが、あまねへの現状の評価だけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月21日
特訓抜けてお茶会ファンサービスの時間使ったところと言い、他者との距離感に鋭敏で、それを自覚して武器にしてる感じビンビンすんだよなぁ…。
王子様の奥にあるズルさを掘ってくれると、俺好みで嬉しいね。