トロピカル〜ジュ! プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
遂に発動した”愚者の棺”。
まなつの問いかけが魔女の心に楔を打ち込み、ローラは秘められた因縁を皆に語る。
破壊しか知らぬ悲しきモンスターが、出会ってしまった人の愛。
己の宿命を”後回し”にしてきた優しさに、戦士たちはどんな答えを出すのか!?
そんな感じの最終決戦直前! 喰らえ超重量級の因縁爆弾ッ!! って感じの、トロプリ第44話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
トロプリが(多分あえて)排除してきた揺るがせない宿命の重さ、長く長く響く因縁の決着が、魔女様とキュアオアシス、そしてバトラーを主役にねっとり襲いかかってきた。
正しい答えを導けず、悲しい”後回し”に落ち着くしか無かった亡霊たちに、”今”を生きる若人たちが答えを出して終わらせるのは、『今一番大事なこと』をやり続けたトロプリらしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
同時にワイワイ賑やかに、時に寄り道しつつも正しく生きてきたまなつ達には、背負えない世の陰り、宿命の重さも描けた。
グランオーシャンのシステム化された忘却と合わせて、『それでも!』と抗議しなければいけない世の不条理を、過去世代に外注する形で話のスケールを担保する作り…かな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
本筋は徹底的に明るく日常メイン、体温のある悩みと青春を彫り込んできたお話が、最後に必要とする普遍的な難しさ。
それを担当するのに、魔女とオアシスとバトラーの過去は丁度いい塩梅だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
オアシス世代のどうにもならなさと、現役世代のお気楽加減には、異邦人であり時限付きの青春を必死に走るローラが、上手く橋を架ける形か。
この重たさを最後に足し、トロプリは完成…かは、次回見ないと分からんけど
意識して重い話運びを遠ざけつつ、要所要所で今回の決着に繋がるよう、色々伏線を埋めてた構成が、しっかり機能したクライマックスでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
まなつ達がボッシュートされる落とし穴も、それをエルダちゃんが起動させる理由も、過去エピで描写あるからな…なんだかんだ、しっかり物語の伽藍を組んだお話
ローラの語る悲しい過去は、まなつの問いかけによって魔女の中でも呼び覚まされ、正義と悪は同じ思い出を共有していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
魔女様の忘却は小娘の詰問一つで思い出す脆さなんだが、だからこそバトラーが付きっきりで忘却を維持し、自分の信じる”破壊の魔女”を守ってきたのだろう。
過去回想を見てると、『魔女様を『あいつには破壊しかない』と決めつけ、対話のチャンネルを開かなかった世間がヤベーんじゃねぇの…』って感じはあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
そういう存在は確かに世の中に生まれてしまうだろうし、偏見が歪んだ存在規定を助長するのも事実だろうし、大破壊の背景には結構納得がいく。
その上で、傷ついた獣に糧を与え、傷を癒やしたアウネーテの優しさが、破壊の機械の歯車を狂わす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
芽生えたものが優しさであり愛であったと、教える機会がなかったことが、魔女様と世界の不幸であり、ある意味バトラーの幸福であった…のかなぁ。
俺は飢えた人に糧を差し出す布施は、かなり無条件に善行認定してしまうので、オアシスとの出会いが怪物を変えた事実には、結構納得がいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
おそらく魔女様と同じく破壊の怪物として生まれついてしまったバトラーは、その変化を認めたくなかったのだろう。変わる勇気がなかった、とも言える。
自分がわからないものを、誰かに教えてもらうありがたさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
これは想像力の価値をみのりに教えてもらったローラとか、悲しい別れを繰り返さないためにどうしたら良いか両親に学んだまなつとか、ここまで描かれた少女たちの日常の中に、確かに存在する要素だ。
”アウネーテ”という人としての名前ではなく、”キュアオアシス”という戦士の名前で破壊の魔女に向き合うしか無かった少女は、魔女自身が否定する変化がなんなのかを、上手く伝えれれなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
彼女たちの死闘が海と陸をつなぐ橋の上で行われ、決着を”後回し”にした時それが壊れているのは示唆的だ。
まなつ達とローラの間にかかった、コミュニケーションの橋。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
食べて笑って教え合う、当たり前の日常を共有できなかった破壊の魔女とキュアオアシスは、自分たちの間にどんな繋がりが生まれたのか、形にできなかった。
しかし思いは魂を焼き、亡霊になってなお決着を求める。
それは生まれつき破壊のために生まれた”悪”と、特別な力を妖精郷から受け取って戦う”善”の殺し合いではなく、もっと小さく優しい答えだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
初代の言葉を借りるなら『戦うより抱き合いた』かった二人は、片や永き命の中で根源を忘れ、片や儚い宿命に現世に関与する肉体を失った。
『お互い触れ合える命があるうちに、真実やるべきこと、やりたいことに向き合えないとこうなるぞ!』という重い示唆が、今回の過去回想にはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
青春現役続行中なまなロラには遠い、種族の違いによる寿命差、”死”の重さってのがここでぶっ刺してくるの、とても良いと思う。
自分がもはや怪物ではないことを、心を通じ合わせた特別な人にも、己を取り巻く世界にも教えてもらえなかった魔女様は、破壊機械としての自分を遅延・故障させることで、宿命に抗う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
間違えきって不器用な…でもそれしか選べない答えは、彼女の思い出を壊していく。
鎧をまとっていた時代のバトラーの声が若々しく、段々と年老いていく小松史法の芝居が、最高に良かったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
目の前でぶっ壊れていく己の暗黒星を見ながら、救うことも堕とすことも出来ずただただ見守る日々、よく磨かれた長命種の地獄だな…。
魔女様もオアシスもバトラーも、海と陸に隔たれてお互いを変え得ない時間の中で、停滞し故障していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
人間だったオアシスは亡霊となり、現世に介入する手段を失う。
魔女は自分の中に確かにあった新しい輝きが、何であるか解らぬままただ、結末を先送りし続ける。
バトラーはそれが自分の変ええぬ宿命であり、魔女もそうであったと信じた”破壊”が、形にならないもどかしさ…自分が運命を変え得ない無力に苦しむ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
三者三様の因縁が、マリンスノーのように深海に降り積もり、巡り巡って魔女は再び破壊を求める。
側近が抱えた、歪な純情の傀儡として。
『魔女様が自分とは違う存在になってしまうくらいなら、空っぽの理想の器として世界と心中させよう! 怪物の本懐を、あの人と遂げよう!』というバトラーくんの破滅願望、単機能な機械らしいピュアさに満ちてて、最高に良いです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
お前にも、実りある答えを教えてくれる人も世間もなかったんだね…。
しかし魔女様は愛と出逢ってしまったので、自分をぶっ壊してでも自分の本性…と、勝手に定められたものに抗った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
『ボケ老人』『世界規模のニート』と(主に俺の脳内で)罵倒された悪役は、その実たった一つの願いを大事に抱え続けた、深海の真珠貝だったのだ。
その口は固く閉ざされているので、現役世代が問答バトルでこじ開けてLOVE注入だよ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
魔女様は他人に教えてもらわないと、心に芽生えたものが分かんない赤ちゃんなので、思い出した真実は破壊方向にしか使われませんッ!
ってんで、魔女様とのラストバトルになる。ホント悲しいモンスターだな…。
『破壊~~!』と、バトラー歓喜の大暴走をブッ込む魔女様は、多分僕らみんなの内側にいて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
『自分はこういう存在だ』って思い込みは、外側にある世間と、自分自身の内側の両方から湧き上がってきて、己の形を固く縛る。
それを他人に突き崩された時、広がった世界を楽しく受け取るには、勇気がいる。
まなつの『魔女の弱虫!(意訳)』という言葉が、状況を打破する決定打になるのは、フツーの中学生がそれぞれ個別の悩みを抱え、変わっていくことに震えながらもダチに手を握ってもらって未来に飛び込んだ、これまでの青春と深く繋がってると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
みんな、それぞれ勇気を出して変わったのだ。
ごくごく普通の中学生が進路に悩んだり、過去の失敗を越えていったり、色々揉めたダチと仲直りしたり、ヘンテコな縁で繋がった仲間と知らないけど面白いこと沢山したり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
トピ部のトンチキな一年は、世界を滅ぼす悪の救済と繋げるには、スケールが違うかもしれない。
でも世界を揺るがすほどにすげーデカい物事と、身近にあってだからこそ難しい問題は確かに繋がってて、それは勇気と愛と友情で変化しうると、このラストバトルは告げてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
そんな倫理のミクロコスモスとマクロコスモスを繋げることが、無限の可能性を抱えた子供に紡ぐ物語では、結構大事なのだろう
世界を滅ぼす苦悩の核は『変わるのが怖かった。優しい人と友だちになりたかった』という、メチャクチャ卑近で小さな怯えである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
まなつ達は中学生でも判る悩みにラスボスを矮小化するのではなく、デカい問題を自分に飲み込めるサイズまで解体し、接近していく。
仮面に隠された魔女の顔、そこに溜まった億年の涙を、人間としてしっかり見ようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
その小さな足取りには、凄くトロプリらしいコンパクトな力強さがあったと思う。
ずーっと身の回り5メートル圏内、小さな悩みと変化を大事に進んできたお話が、壮大に広がるクライマックスにちゃんと追いつく。
亡霊になってまで友の救済を求めたオアシスの願いも、自分を壊してでも愛を守りたかった魔女の涙も、今を生きる少女たちの呼びかけによって報われ、決着へとたどり着く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
『幽界に刻まれた因縁を、高徳を以て解決する…映画に引き続き、やっぱり夢幻能じゃないか!』と、思わず叫んだが。
どうにかしたかったがどうにもならなかった過去の重たさ、ままならなさを、自分の人生中学生なり、必死に生きてきた戦士たちがしっかり引き受け、答えを差し出し解決するのは、主人公の唯一生徒当事者性が、ちゃんとあったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
トロピカるなまなつだからこそ、手渡せた救い。
魔女様が最後に涙を流し、どうしても逢いたかった存在と再会して終われたのは、『あいつは破壊しかないモンスター』という決めつけを乗り越え、勇気を持って変化したからでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
しかしそこに至るためには、まなつ達という他者の教えが必要だった。
まこと、縁は有り難いことである。
傷を癒やし糧を与えるメッチャ善行が、戦って別れて忘れられず忘れていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
すんげぇ悲しい結末に辿り着きそうな所を、主役たちが対話を諦めず暴力に屈せず、答えを届けたことで、善因があるべき善果になんとかたどり着いて、怨霊が成仏していく。
プリキュア大概そうだが、説話感があるな…好きだな。
とまぁ、宿命の女と女は巨大感情を爆裂させて光に浄化されていったわけだが、黒い救済を魔女様に見ていた破壊のドラゴンとしちゃ、全く納得できねぇ終わりなわけよ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
魔女様も一言『忠節、大義であった』と言ってやりゃ、バトラーも報われただろうが…そんな余裕は、壊れかけの機械にはないッ!
というわけで、破壊の怪物という自己定義(が敷衍した、魔女様と自分が同類であるという救い)を乗り越え得ないバトラーさんとの、最終決戦が次回に待つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
いやー…『私が好きだったあなたのために、この世界を捧げる!』は、最高にぶっ壊れてて良いですよバトラーくん…お前もまた、巨大感情の奴隷…
『そんだけ狂って誰かを求める気持ちはもう”愛”で、それを持ってるお前は破壊の怪物じゃねーだろ!』というツッコミを、誰かがぶっ込むのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
はたまた、理解し得ぬ破滅の機械として、大暴れしてぶっ壊されるのか。
バトラーくんのフィナーレに、俄然期待が湧き上がる展開でもある。
魔女様とオアシスに引導渡した優しい正しさで、純粋極まる破壊の竜王を包んで終わって欲しい気持ちもあるが、さてどうなるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
まなつ達のトロピかった青春は、世界全部を殺す毒にも打ち勝ちうるのだと、上手く告げる最終決戦第一段階でした。
こういう日常と決戦の繋げ方は、凄く好きだな。
”光と闇”とか”宿命”とか、なんかすげーデカくて遠くてヤバいネタが実は、メチャクチャ当たり前で身近な優しさと強さと密接に通じてて、それを大事にすることで巨大な破滅にも立ち向かえる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
そんな綺麗事をずっと言い続けるのが、”プリキュア”かなー、とも思うしね。
そういう意味で、話のメインストリームからはデッカいネタを遠ざけつつ、過去の因縁と妖精郷のろくでもなさに重さを外注し、最後の最後で一気に爆裂させたトロプリのシリーズ構成、凄く良いと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
自分たちが書いたもの、積み上げたものをちゃんと活かしたと思う。
まー自分としては過去世代、期待以上の巨大感情がままならぬ因縁の鎖に縛られていたと、ビシバシ告げてくれて良かったですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
魔女様とオアシスはリヴァイアサンの輪郭が既に示唆されていたんだが、バトラーくんが最後の最後でとんでもない爆弾を投げ込んできて、マジ最高。
破壊を宿命づけられた種族の神として、憧れたからこそ傀儡にもした存在が”人間”になって去っていって、そらー世界相手に大暴れしなきゃ、心の置所もねぇだろッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
トピ部のみんなにはいい迷惑だろうが、そういう気持ちを受け取るのも戦士の仕事。
最終決戦、頑張っていこうッ! 楽しみだッ!!
つーかバトラーくん、魔女様を結果として傀儡に追い込みはしつつも、思い出に身悶えするの見たくなくてプリキュアは遠ざけるし、胡乱なやる気集めを通じて魔女様と自分の願いが重なるように状況整えるし、つくづく魔女様が好きだったんだな…とよく判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
でも世界は滅ぼしマース!!
愛がこういう形になっちゃう所に、導きと出会えなかった怪物の哀しさもあるが、しかし歪んではいても一切の我欲なく純粋である所が、また破滅の機械みを醸し出し、良い味わい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
まなつには『俺たちがぶっ殺してやんねぇと…もうあいつ止まれねーだろ!』くらいのことは言って欲しい(絶対言わない)。
そういう意味では、根性ドブゲロ差別女としてあおぞら市に上陸したローラが、まなつ達との出会いを通じて立派な女王候補としての器、人間としての真っ当を開花させたのと、歪んだ鏡なんだろうな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
ほんま出会いに素直に、己を変えることに怯えないのが大事な話よ。
ローラの変化って凄く素敵で正しい”答え”なんだけども、世の中の大半はそれを知りつつ向き合えないわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
そういう『解っちゃいるけどさぁ…』な気持ちを引き受ける意味でも、怪物でいるしかなかったバトラーくんの存在は、お話の要所を最後にしっかり〆てくれた。良いラスボスだ。
まなつが魔女様に足りないものを”勇気”と喝破するのは、一見”答え”を無条件に手に入れて悩まず傷つかないように見える太陽も、変わることの怖さ、間違える怖さをちゃんと知ってて、そこに橋を架ける大事さを幼い別れの中学んだからなんだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
”今”に飛び込むのは怖いけど、それでも大事だから。
そんなひどく人間的な震えがちゃんと理解ってる主人公なのだと、最後の最後で教えてくれたのはありがたいなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月17日
まなつは生来強く正しいわけじゃなくて、強くて正しい素材であり続けようとかなり頑張ってる子なのだと、一年付き合って解ったのは、トロプリ見ててよかったポイント…の一つ。
追記 魔女様の無明と仏性……禅師としてのまなつの働きには、狗子仏性(特に五燈会元の追加問答の方)の味わいがある。
トロプリ追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
過去オアシスが流した修羅の涙と、その因縁を解かれて魔女が末期に流す喜びの涙。
対照的な二つの涙が一つのエピソードに収まっているの、大変いい感じである。
涙を流す人間でありながら、戦うこと以外に道を選べなかった過去のオアシス。
破壊の獣であることを乗り越え、自分に涙を流す機能が備わっていると身を持って思い知る現在の魔女。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
自分の内側に愛があると認める智慧も勇気もなかった過去、魔女は何故オアシスが泣いているのか、解らなかったのだと思う。
しかしその最後に、涙の意味を知れた。功徳なことである。
理由なく破壊を求める生粋の”悪”とされた魔女にも、施されて嬉しい仏性が確かにあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
その意味を誰も教えてもらえぬまま、全てが忘却に沈むまで我慢を続けてきた彼女の業法が、生来智慧者であるまなつの喝破を受けてようやく、答えにたどり着く話とも言える。
そうして外道が涙を得ることで、オアシスの施餓鬼も報われる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
自分の施したものが善であると信じながら、それが実らず愛したものが苦しむことは、まことに辛いことである。
あくまで対話を求めたまなつの信念は、かくして愛着の亡霊も祓ったわけだ。やっぱ菩薩だなーあの子…。
つーかバトラーくんにとっては、破壊の獣と生まれた宿命を完遂し、憧れた魔女様の本懐を遂げることが『今一番やりたいこと』なんだな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
こういう形で最後の最後に、今まで語ってきたことへのカウンターがしっかり入るの、凄く良いと思いますね。