イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

トロピカル~ジュ! プリキュア ベストエピソード7選

というわけで無事完結した”トロピカル~ジュ! プリキュア”、僕個人として特に良かったエピソードを7つ、選ばさせていただきます。

 

 

・第7話『やってくる! 海の妖精くるるん!』

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トンチキ文学少女みのりん先輩とローラの、大事な思い出エピソード。
体が入れ替わったり私生活を覗き込んだり、思いの外”強い”ロラみのファーストコンタクト回であり、最終的にこの作品が『今、一番描きたいもの』として選んだ”物語”の可能性を、かなりダイレクトに伝える回。
この作品が見据える想像力というものの強さが、クソアマっぷりをまだ残すローラにじんわり染みて、後々の変化を導く意味合いでも、とても大事な話数である。

 

・第19話『まなつパニック! 学校の七不思議!』

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敵幹部とのバトル以外の交流がめちゃくちゃ少ないトロプリの、貴重なまなつ×エルダちゃん回。
この回で積んだドラマの貯金を使い切って、悪が善に移り変われる可能性、それこそが運命改変の決定打になっていく面白さを、最終話で炸裂させることになる。
すんげぇシンプルに、わがままカワイイエルダちゃんがたくさん見れるし、お化けとすら真正面の人間的交流を果たそうとするまなつの魂が感じられ、大変いい話。

 

・第22話『ヒミツの大冒険! 人魚の宝を探せ!』

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板岡錦の圧倒的作画も魅力的だが、時を越えて紡がれる”物語”の強さ、継承と伝承の意味が明るい物語として機能していたトロプリの、結構コアな部分につながるエピソードだと思う。
夏休みエピは何かと弛緩しがちだが、旅の特別なワクワク感を三話連続で重ね、何かというと密着したがるまなロラ成分も過剰供給するトロプリの夏は、全体的に大満足だった。
やっぱ最後のマーメイドスプラッシュが、伝説となるに相応しい説得力でしっかり構築・演出できているのが良いね。


・第32話『駆けろランウェイ! さんごのファッションショー!』

lastbreath.hatenablog.comさんごちゃんのエピソードは全部好きだが、特にこのお話が良い。
それはトロピカる部の外側にある自分の夢を舞台裏から学び取って、内気な少女が堂々世界と”好き”で渡り合える強さを学ぶ、メチャクチャ公平な話だからだ。
間近な人たちの頼れる支えを普段書きつつ、こういう所で心地よい空気穴を外界に開けているバランス感覚は、トロプリのたくさんある良さの一つだろう。

 

 

・第33話『Viva! 10本立てDEトロピカれ!』

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トロプリの『明るくて軽くて楽しい』という強みを、極限まで引き出したデッドボールすれすれの変化球。
これが『まぁ、”らしい”んじゃねーの?』と好意的に受け取れる所に、厳しい情勢下でどんな”プリキュア”作るか、かなり真剣に考えた(と思う)トロプリの強みがあるだろう。
大地丙太郎がバリバリ現役で”やれる”と理解らせてくれるのも、非常にグッドである。

 

・第44話『魔女の一番大事なこと』感想ツイートまとめ

lastbreath.hatenablog.comというわけで、ノンキな主旋律の間に小刻みに打ち込んでいた重たい因縁を一気に集約し、主役が背負えないこじれきった感情の闇に決着をつける回。
此処に至るまでに高まった『魔女様×オアシス”デカい”といいな…』という願いに、悪なる神に憧れた純粋機械バトラーくんがニトロをぶち込み、最高潮に走り切るエモーションの核弾頭である。
劇場版もそうだが、過去に呪われた亡霊の因果を高徳の人が祈りを込めて解き、希望の方向へと物語が進んでいく夢幻能的展開、やっぱ好きだ。

 

・第46話『トロピカれ! わたしたちの今!』

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そして最高の最終回。
パンクスとしての生き様をぶっちぎりに貫いたローラの逆転劇もいいが、泣かないまなつが愛のままわがままに泣きじゃくる解放も、大変素晴らしい。
地味に問題解決のスピードが矢継ぎ早で、一話の中でメチャクチャ色んな事をやりまくるの、トロプリらしいテンポを最後まで貫いてて、そこも好きだ。

 

という感じの七話選出でした。一年間、とっても面白かったです。ありがとう。