ワッチャプリマジ! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
突如合宿所に現れたジェニファーに、まつりははしゃぎヒナは燃える。
十代の少女のように、同じ屋根の下寝起きする日々に見せる笑顔と、消えない影。
オメガの野望がくすぶる中で、最後と決めてたったステージ。
マナマナ抜きでも、奇跡は起こるのか!?
そんな感じの待望! ジェニファー回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
前々から複雑なキャラクター性が見え隠れしていた絶対王者が、満を持してステージに上るエピソード。
中の人の圧倒的な歌唱力でスターの説得力を作りつつ、むしろ目立っていたのは彼女の脆さ、儚さ、人間味であった気もする。
ジェニファー、あの立ち位置とデザインでタレ目なのがホント良くて、歌と踊りが大好きなただの女の子な地金が上手く伝わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
プエルトリコで家族に囲まれ、ただ好きなことに打ち込んでいたら、降りれない高みへと上がってしまった少女。
今回、彼女は幾度も高い場所に一人で上る。
ひなが代表する”追うもの”の視線も、まつりが代表する”焦がれるもの”の熱量も、現状彼女を玉座から下ろしはしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
最強の王者、奇跡の体現者。
そう持ち上げられるだけの圧倒的なパフォーマンスが、彼女を孤高に閉じ込めていく。
可愛い所沢山ある、オモシロお姉さんなんだがなぁ…。
合宿所の所帯じみた空気がいい感じに作用して、掃除をしたりメシ作ったり、布団並べて今までの道を語らったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
偶像としてのジェニファーではなく、人間としてのジェニファーの陰影が巧く彫れていたと思う。
同時にそういうものを対等に受け取るには、同レベルの実力か、特別な縁が必要でもあり。
後者を持っていたはずの彼女のマナマナは、どうやら魔法界に離れ離れらしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
オメガが機械じかけの奇跡をここでドライブさせた事といい、(今まで描かれたように)魔法界はただの夢の国…とはいかないようだ。
まつりにだけ届く声と合わせて、デカい風呂敷が広がってる実感があるね。
憧れのスーパースターが目の前に現れ、体温上げまくるまつりに対し、みゃむがずーっとギャンギャン吠えてたのが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
『ファン目線やめろ!』はその通りで、出会えただけで満足してたら、みゃむとまつりのマジは叶わない。
一緒にてっぺん掴むと約束したなら、憧れを超えて本気で輝いて欲しい。
まつりも散々に浮かれつつ、相棒の思いはちゃんと受け取って、秘密特訓に勤しむ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
まつりに足りないものをみゃむが補って、二人三脚で進んでいく初々しい夢の旅路が書かれるほどに、それを終えてしまったジェニファーの寂しさ、隣りにいるべき相手がいない悲しさが際立つ。
笑顔の仮面、チャンピオンの責務を果たしつつ、ため息交じりに瞳を伏せるジェニファー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
その憂鬱な心がメインステージに上がったことで、プリマジスタ達の現在位置、ステージを通じて掴み取るべきものも、より鮮明になった気がする。
ひなのメラつくライバル心は、確かに強いエンジンなんだが…
あんなに弱ってる(そして弱っているところを、誰にも見せられない)お姉ちゃんに、ガツガツ行っちゃ良くねーよな、やっぱ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
金ピカゴージャスで大人びたジェニファーが、10代の少女でしか無い描写が今回多くて、ガンッガンにヒロイン力上がってたのが良かった。
一人間としてのジェニファーの辛さに目を配り、もう一度夢に踏み出せるようしっかり手を打つひゅーいの株も、今回かなり上がった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
プリマジキチであることを自覚してから、アクターに寄り添ったステージ運営を内部から形にするべく、マジで頑張ってるよな蒼狼P…。
でも橙真とはイチャイチャし過ぎ。
ファンにもライバルにも弱さを預けられないジェニファーいん、一番必要なのは彼女のマナマナなんだろうけども、それが隣にいない今、ひゅーいの存在って大きいんだろうな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
同時にもう手の届かない場所を思い出させる、まつりの真っ直ぐな初心も。
ひなが勘付いてるジェニファーの孤高、完璧なだけでマジがないパフォーマンス。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
追うべき憧れが救うべき弱者でもあるとまつりが気づいた時、お話は新たな局面に進むんだろうな、って感じ。
それに気づくためには、傷つくことも沢山ある舞台に逃げ場のないマジで、力強くぶつかるしか無い。
そこに力を貸し、痛みを分かち合ってくれるのがマナマナ…って話なんだが、ジェニファーにはそういう存在がいないからなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
オメガ社長がジェニファーを野望に引き込むネタも、相棒を奪った魔法界への復讐っぽいし。
謎と因縁は深まりつつ、不気味な胎動を続けている。
あうるが作り上げた人造魔法は、なぜ生まれなければいけなかったか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
呉越同舟に見えるオメガと魔法界には、どんな利害と問題が横たわっているのか。
ここら辺が今後、厄介に軋みそうな予感がある。
ジェニファーの圧倒的な表現力だけが、あの奇跡を駆動させれんだろうなー…。
魔法界抜きでのプリマジの独占がオメガの狙いだとすると、フェスリダ学園長がその縁切りにどう反応するかが、次の焦点か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
魔法界側は特別な奇跡を提供することで、何を得ているかも気になるね。
運営サイドの狙いが、”素敵なステージ”には無いことは、すでに描写されているし。
魔法界が衰微のただ中にある描写は所々にあるので、プリマジを通じてマナを回収して、魔法界の維持に使ってる…て所かなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
とすると、フェスリダ学園長が時折プリマジを道具扱いし、チュッピを資源としか見てない視線にも納得は行く。
ここら辺は、今後の掘り下げを楽しいにしたい。
冷たい大人たちの思惑によって、夢のステージは成立している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
この後まつり達が思い知ることになるだろう現実を、一足先にくぐり抜けたからこそ、ジェニファーから彼女のマナマナは奪われ、マジがなくなった感じである。
夢見るままではいられない残酷な嵐の季節は、少女達全てに訪れる。
それをくぐり抜けてなお、ジェニファーはスターとしての自分を必死に演じているし、ただの少女としての柔らかな心を保ってもいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
そういう事が、よく分かるエピソードでした。
グラッグラに揺れつつ、ファンの前では完璧な自分を演じ抜こうとする強がりが、愛おしくも痛ましい。
弱い自分を誰にも見せないのは、天まで上り詰めた彼女の矜持であるし、愛したプリマジへの敬意でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
世界で一番歌が好きで、だからこそ世界一のプリマジスタになってしまったジェニファーは、自力で地面に降りてくることが出来ない。
ひなのように、燃え盛る思いで追いすがり、引きずり落とすか
はたまた翼を広げて同じ高みまで登り、震える魂を抱きしめれる距離まで近づくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
まつりの才能が発露した時現れるマジが”翼”なのは、なかなか面白い示唆だなー、などと思いつつ、次回も楽しみです。
展開上完全に食われるエキシビジョンの真ん中を、みるきにしたの巧い配置だよなー…。
あの浅ましいキャラだからこそ、視線を奪われる悔しさ、奪ってしまうジェニファーの引力も濁りなく描けるし、やられっぱなしで終われない負けん気も、お話に宿る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
凡人の分を解りつつ欲しい物を取りに行くみるきのスタイルに、ここで計算を捨てたガムシャラが加わりそうなの、面白いんだよなぁ…。
ジェニファーっていう巨大な中心が描かれたからこそ、それを取り巻くプリマジスタの個性と現状が、よく見える話だったとも思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
土屋さんプリマジ初登板だったけど、やっぱ凄…と思いつつ、次回を楽しみに待つ。
ライトでポップな味付けながら、ショービズの残酷をたっぷり練り込んでるのは”味”ね