ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
「DISC」を受け渡すべく、SW財団と接触した徐倫。
エンポリオの”屋敷幽霊”で出逢った謎の男、ウェザー・リポートとともに中庭に急ぐが、強敵ラング・ラングラーが立ち塞がる。
常識が通用しない無重力の檻の中で、二人に勝機はあるのか!?
そんな感じのサヴェージ・ガーデン作戦開始ッ! な、六部アニメ第10話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
財団との接触、中庭ミッションの発生、エンポリオの介入と助力、ラング・ラングラーとのバトル…と、矢継ぎ早に状況が転がってテンポが良いお話。
新キャラの見せ方も不気味でワクワクするし、無重力バトルの見せ方も良い
出だし、刑務所のやり口にすっかり慣れた徐倫が、第3話ではあんなに振り回されていた”公衆電話”で財団と接触するのが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
オヤジの魂を奪われて以来人が変わったように…あるいは眠れる”血”を目覚めさせたように、タフでクレバーな戦士として覚醒した徐倫。
刑務所の過酷な日常をなんでもない顔で乗りこなす姿から、その”凄み”が良く伝わる回だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
建前と本音の潤滑油として賄賂を使いこなし、為すべきことへの最短距離へ迷わず突っ走る勇姿は、刑務所入りたてのヘナチョコ徐倫を知っているだけに頼もしい。
そんなわけで中庭到達ミッションが発生するわけだが、ここでエンポリオが接触してくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
第6部がアニメになって一番良かったなー、と感じてるのは、エンポリオくんが好きな自分を発見できたことだ。
初読時は煮え切らない卑怯者だとか考えていたけど、今は『僕はここまでだ…』と引いてくれて安心する
物体の幽霊を操る力で、神父の邪悪な目から逃れ、刑務所(他の場所を知らない彼のホーム)を支配する空気が変わる瞬間を、ずっと待っていた少年。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
彼にはオレンジジュースとマーズバーを好む子供っぽさと、それが”幽霊”でしかない異様さ、悲しさが同居している。
幽霊を操り幽霊に包まれ幽霊でしか無いエンポリオの手を取り、その体温を信じて危機に飛び込んだ徐倫は、自分では変えようがなかった運命に挑める主人公であり、戦闘向きではないスタンド能力で裏からサポートするに足りる、彼の英雄だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
そんな彼の奇妙な日常が、今回垣間見える。
エンポリオを隠蔽し保護する”幽霊”の力は物質だけではなく、失われた母の加護、奪った神父への怒りにも繋がっているんだろうな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
ドス汚れた悪に大事な人が溶かされ、自分の存在が”幽霊”にされ、けして正されることがない状況に、エンポリオは怒っている。
それを変え得ない自身の無力にも。
誰にも聞かれることのなかった”幽霊”の怒りを受け取ってくれたから、エンポリオは隠れ潜むだけだった日々を止めて、肉親の尊厳を汚された怒りで突き進む徐倫に、助力することにしたのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
そのちっぽけで健気な助けが、アニメで見返すと大変愛しい。種崎さんの声もいいよね…。
そんなエンポリオが引き合わせた、ピアノで寝ちゃう謎の男。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
得体のしれない”凄み”が登場シーンから匂い立ち、スタンド発現時の作画も大変良い感じ。
ノリと勢いだけの奇行かと思えた雨だれピアノ演奏も、影に潜む敵をあぶり出すための秘策だったりする。
JOJOのバトルはお互いの知恵と魂を競わせる側面が強いので、アタマが切れて度胸があるのは、主人公チームの必須条件と言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
ここまで数話かけてエルメェスが証明してきた強みを、ウェザーはギュッと圧縮して叩きつけてきた感じがある。
顔はちけーし声とツラは良いし、存在感が凄いよね初登場から…
全く奇妙な男なのだが、エンポリオくんがその鼻息の暖かさまで知っててくれるおかげで、なんか信頼もしたくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
襲撃に気づいた瞬間、エンポリオくんを小脇に抱えて猛ダッシュする所、ホント好き。
奇妙な場所で培われた縁だが、彼らを繋ぐものは本物なんだろうなと思える。
何しろタイトルからして”奇妙な冒険”なわけで、出てくる連中も癖が強く、立ち向かうべき危機も尋常ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
でも不思議な画材で描かれる友情や信頼は凄く普遍的で、異様な状況に試されるからこそ、そこに偽りがないことがよく分かる。
そういう”JOJO”の良さが、ウェザーとエンポリオにはある。
そしてそんな奇妙な繋がりは、徐倫とウェザーの間にも芽生えていくことになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
薄汚れた刑務所が宇宙ステーションへと変貌する、”ジャンピング・ジャック・フラッシュ”のスタンド能力。
文字どおり物理法則が書き換わる異様なバトルには、非日常のワクワクがある。
JJFの力が判明するシーンのモダンホラーな魅せ方も良かったし、当惑しつつも高速で状況を把握し、対応しようとする徐倫の知恵者っぷりも際立った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
”ストーン・フリー”でいつものように束縛しようとして、息一つでそらされるシーン…そこから柔軟に、”糸”を通信メディアとして使い直すの、やっぱ良い。
ウェザーは自分を語らぬ寡黙な戦士だが、血を流すことを厭わない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
ラング・ラングラーとの最初の接触で、いきなり血みどろになっているのはむっつりした彼に赤い血が流れていることを、僕らと徐倫に教えるための負傷だ。
そういう存在を、果たして信じきれるか。
無重力の激闘は、徐倫の心を試す試練でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
”ストーン・フリー”では巧く対応できない無重力を、ジェット気流で自在に泳ぐウェザーは頼もしい。
何もかも分からないことだらけだが、自分を運命の場所へと運ぶこの男の温もりは、信じられるかもしれない。
徐倫は、そんな事を考えてるのだろうか?
奇妙な場所で奇妙に出逢った男の魂が、どんな色合いで輝くかは、(これまでそうだったように)闘いの激しさに比例するだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
無重力下では身体の自由は効かず、摩擦熱で唐突に炎が巻き起こる。
尋常ではない物理法則が荒れ狂い、バトルが面白くなる要素は既に元気だ。
ラング・ラングラーの奇妙な歩法、異様な手足の吸盤が、自身のスタンド能力を最大限活かす”備え”だと解ってくるのが、驚きがあって好きなんだよな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
一切の油断を許さぬ強敵を相手に、即席コンビはどんな戦いを見せるのか。
次回、サヴェージ・ガーデン作戦後半。
とても楽しみです。
あ、”作戦”の名に恥じず、『中庭に行く』ってだけのミッションに難所が凄く沢山あって、マップでそれが図示されてるのも、ワクワクが高まって凄く好きです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月13日
このエピソード、第6部の中でも特に”冒険”感が強くて面白い。
秘境めいた異常な法則で日常を塗りつぶす、シュールリアルな良さもあるよね。