イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 22/04/17 ストリテラ『餓狼の宴』

今日は古馴染みとともに、オリジナルのストリテラで遊ぼう! という事になった。

シナリオタイトル:餓狼の宴 システム:ストリテラ

ソエジマさん:”県警のツキノワグマ”40才男性 柔道エリートとして機動隊に入り、暴漢を投げ殺して閑職に飛ばされた燻る武人。制圧技術と自分のしくじりを後輩に伝える日々の中で、己の中に眠る暴力的衝動との向き合い方に悩んでいる。

シェンツさん:”蛇”久我山羚児:38才男性 東南アジア系犯罪組織の幹部として、街に暴力とドラッグを撒き散らす凶獣。元警察官であり、司法の限界に絶望し闇へと沈んだ過去を持つ。シラットの達人であり、カランビットナイフを自在に操る人形の大蛇。

コバヤシ:”ファウルコレクター”五十嵐キョウ:18才男性 優等生の仮面をかぶり、地下闘技場のチャンプとして君臨する若き狂犬。各種武道から切り捨てられた反則技を、拾い集めて牙に変えた、彷徨えるフランケンシュタインの怪物。

という感じの、プレイヤーの好みが全力で反映された柿渋色の修羅が集い、暴力と正義の意味を傷だらけで探る物語が展開されました。
大変楽しかったです。

今回はエチュード形式で遊んでみたわけですが、PL3人だと管理担当の負荷が結構大きく、人数に左右される形式だな、と感じました。
ウチらはアンコントローラブルだからこその面白さみたいのがあんま刺さらない好みでもあり、制御されてる中でどう遊ぶかを詰めていったほうが、環境の好みには合うかなー、みたいな印象。
題材とメンツのチョイスはしっかり噛み合い、お互い納得ずくの塩辛い描写が山盛り堪能できて、波長の合う仲間は何よりありがたいものだなぁ……などと思いながらしみじみと遊んだ。
二時間とストリテラにしてはやや長めのプレイになったけども、完成形が見えない不確かな面白さとか、最後の最後の部分をランダマイザにあえて頼る意味の確認とか、色々と新しい発見もあり、やりたいことを存分に遊べた面白さもあり、大変楽しいセッションとなった。

やっぱGMレス(あるいは汎GM)でデータレスなシステムの軽妙さ、極端にリソースを寄せたエッジさが、物語体験それ自体に深く食い込みつつ処理を軽くする、良いところに届いてるシステムだなと思う。
打てば響く反応速度と、思いがけぬ面白さを差し出してくれるアイデア力を持ってるメンツと遊べたので、自分が想像していなかったところまでお話とキャラが伸びていく気持ちよさを感じ取りやすくて、このノビノビとしたプレイ感覚は得難いものだと確認した。
同時に源TRPG的な味わいをガツガツ食べすぎてもいるので、そろそろ面倒くせーデータに縛られた遊びもやってみたい気持ちになっており、こういうモチベーションの発火も意外な副産物だな、と思う。

どちらにしてもストリテラはとても良いシステムで、今後ももりもりと遊んでいきたい。
システムとの相性は良く、シナリオは机に座って30分位で形になりがちなので、気負いすぎずドンドンやってきたい気持ちだ。
そんな気持ちで遊ばせてくれて、同卓してくれた方々には大変にありがたい気持ちである。楽しいセッションであった。