阿波連さんははかれない を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
今日も今日とて、ポケモンしたり掃除したり一緒に勉強したり、至近距離で過ごすライドウくんと阿波連さん。
思いの外お互いを図れていなかったり、図りたいと願っていることが描写される回となった。
ズレたまま突っ走る基本形から、少しズラした描写が嬉しい。
冒頭のポケモンバトルからして、ライドウくんが阿波連さんに”勝ちたい”と思っていることが解ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
表情が変わらない素っ頓狂ながら、メラリと燃える気持ちがある…てのと、またちょっと違った歯ざわりで。
ライドウくんは本当に、阿波連さんが好きだなぁ、と思った。
零距離で密着して常時相手のことを思って、助け助けられる関係の中で、そんな阿波連さんに自分が追いつけているのか、並ぶ資格があるのか、ライドウくんは結構考えているのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
その結果『どっかで勝ちたい』となっている。
全ては、より善く友達でいるために。
この純情は阿波連さんからも伸びていて、騒がしかった放課後を終えて、阿波連さんは『やっとお返しできた』と涙をにじませる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
助けられてばかりで、並べていない。
そんな気持ちはお互い同じで、全然図れていないけども、その奥には凄くピュアな”好き”がある。
心の枝葉の部分、表に出てくる部分はズレて間違いだらけだが、根っこの部分はどっしり善良さに食い込んでいる感じが、エピソードの最初と最後で、相手を変えて描かれるのは綺麗な構図だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
鉄面皮人間の可愛い奇行を楽しみつつ、いい話でしっかり収まるのは、そこを大事に書いてるからだ。
今回は定番からの変奏が、結構多かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
ライドウくんじゃなくて阿波連さんが図る側になるダイエットエピソードとか、ツンデレ小学生ふたばちゃんが恋敵の真心を図る側になるUFOキャッチャーとか。
キャラと作品の基本形が、視聴者に染み込んだタイミングだからこそだなー、と感じる。
一回距離計測ミスって人間関係壊してる阿波連さんが、ふたばちゃんには適正距離でプライドを守り、良いアシスト出せてる所に、ライドウくんとの奇妙な付き合いが何を生んでいるか、確認も出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
しかしふたばちゃんは恋するツンデレ児童なので、その優しさを見落とす。
そこのズレで一笑い作りつつ、『もしかしたら…』と今後の発展性を、2つ繋ぎの街灯に託して暖かく魅せる演出、大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
ライドウくんとの関係性といい、今回は光を使った演出がよく冴えてた。
(画像は”阿波連さんははかれない” 第4話から引用) pic.twitter.com/UR0KVLaxqd
角度を変えた変奏という意味では、フルアーマー阿波連さんがやる気十分で出動し、ライドウくんだけではなく学友とも協力する掃除の場面。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
阿波連さんはかなり適切に友達との関係を作って、受け取る側もフツーに感謝しながら、いい感じに掃除を終えている。
距離は、しっかり図れているのだ。
分かんないなりに全部受け止め、至近距離でなきゃ解らない阿波連さんの凄さに(『並びたい』と思うほど)感服するライドウくんの外側にも、阿波連さんの世界はゆっくり、広がりつつある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
それはライドウくんと1ON1の、ヘンテコで優しい時間が生んでくれたものだ。
そしてそういう、思いの故郷に深く分け入るほどに、解らないこと、図らないことも見えてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
この友情に報いるほど、自分はしっかりしていないなと、己を測りかねたとしても。
十分優しくなれてる自分を、目の前の人はちゃんと教えてくれる。
だから、心の底から好きなのだ。
そんな風に、二人の”あはれ”の奥深さ、広がる先を堪能できるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
変化球でストライク取るタイミングとしてもバッチリだし、少し横にブレることで、普段投げてる直球の強さを再確認も出来るしな…。
掃除エピの阿波連さんが見せた”弱さ”、それを受けとめるライドウくんは、凄く良かった。
何しろメイン語り部であるライドウくんが阿波連さん好きすぎなので、一少女としての悩みや脆さが、結構見えにくい話だからな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
そういう震えがあってこその、二人だけの特別な距離感だとも思うので、こういう”いい話”は時折供給して欲しい。
可愛さも面白さも、それと同時に安定供給。
そういう貪欲な強さもあって、大変いい作品だと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月30日
一回『この子はこういう子なんだね』って納得を自分に作ってから、気持ちよく『あ、そう考えてもいたんだ…』と崩されるのは、やっぱ楽しい体験だな。作品と会話してる感じがある。
そんな喜ばしい驚きを、来週も楽しみに待ちたい。