ワッチャプリマジ! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
デュオプリマジに心躍るまつりの誘いを、頑なに拒むあうる。
研究もプリマジもただただ一人、孤独に歩んできた。
デュオで生まれる共鳴に怯えるあうるに、電子の心が優しく寄り添う。
魔法と科学の申し子が、高鳴る鼓動を捧げた時…新たな生命がステージに宿るッ!
そんな感じの祝プリマジ出産! 誰がここまでやれって言ったッ!! アクセル全開もう止まらないプリマジ第30話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
いやー…あうるの幼年期と魔法工学の可能性をガッと掘り込むイイ話であったが、その結晶としてマジカルベイビーが爆誕するとは…プリティーシリーズだと結構あるか。ジュネ様とか。
まつりとあうるのデュオ結成回なのだが、まつりからのアプローチはあんま芯を捉えず、むしろ身近にいた青い鳥に自分を教えてもらう展開に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
プリマジでのめが姉ぇがどういう存在か、気にはなっていたのでここで深く踏み込んでくれるのはありがたい。
無垢なる電脳聖母って属性は、創造主と同じね…。
本命二人に話を移す前に、周りの話を。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
まつりは『デュオやりたい!』つう気持ちが先走ってて、『なぜあうるなのか?』という部分が置き去りになってる感じもある。
ワチャワチャ高まる自分の気持ちに突き動かされつつ、他人の顔やら傷やらちゃんと見れる子ではあるのだが…。
ここら辺は次回以降、デュオっていう形を作ってから対面で煮込んでいくネタなのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
そんなまつりのアプローチを、かなり積極的に後押ししてるみゃむ先生。
ダチの”やりたい・楽しそう”って気持ちを後押しできる所まで、人格が育ってきたんだなぁ…と感慨深い。
まぁ、家帰りゃ寝れるしな…
あうるを間に挟むことで、唯一絶対の相手として密着気味だったみゃむ→まつりの感情が客観視され、より風通し良く豊かな距離感を掴んでいける予感もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
つーか陽比野家年少組として、英吉を間に挟んであうるを結構気にかけてる感じもあるんだよな…そこら辺に切り込んでくれると、俺好みで嬉しいね
あうるが彫られる関係上、御芽河家と祈瑠も描写が濃かったが…いやー、想定してたより最悪だったねッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
祈瑠くん、自分を顧みない父ではなく、その愛を奪う”才”の持ち主にドス黒い視線投げてるの、最高に歪んでて良い。
直接『愛してくれ!』と縋るには、血縁は巨大すぎ重すぎる枷なんよなぁ…。
妹がいい出会いをして御芽河の檻からドンドン身を乗り出す一方、コンプレックスに雁字搦めな祈瑠は出口が見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
ここに切り込むならボーイズのよしみで”TrutH”だと思うし、ひゅーいに噛みついてんのも甘えの裏返しだろうし。
根性ネジレてる様子を書いてるのは、救済への前フリ…かなぁ。
んで、今回の本命あうるちゃんとめが姉ぇ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
怒涛の展開で既に忘却気味だけど、初登場時は唯我独尊な俺様クソガキだったあうるちゃんが、どんな経緯で自我形成していったか、良く分かる回だった。
阿智彦…『使える/使えない』で家族まで判定するのマジ良くねーな…。
あうるはめが姉との共鳴を鏡にする形で、一人でいた時何を望んでいたかを客観視していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
これは父へのコンプレックスに縛られ、他人を羨む兄には(まだ)到達できていない領域だ。
自分は何を求めていたのか、何に恵まれていたのか。
実感を込めて思い出せるなら、子供の時代は終わりとも言える。
あるいはちょっとオーバーサイズな赤い眼鏡を、自身創造した機械のイヴに分け与えた時に、あうるの幼年期は強制的に終わった、とも言えるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
プリマジを通じて他人と触れ合い、共鳴する心を学んでいくあうるは、本来与えられるべきだった宝を、取り返している最中なのだろう。
あうるの偏った知性と成熟の、死角になっているものを保存するストレージとして機能してきたのが、魔法科学で駆動するめが姉ぇで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
物理で動くAIには現状出来ない、情の籠もった先回り(あるいは後戻り)の共感を機能として発揮して、彼女は創造主の願いを思い出させていく。
人間と関わる以上、否応なく技術というのはめが姉ぇ的側面を持ってしまうし、持つべきでもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
入力と計算の総和以上の、冷たい物理を超えた何かを、人は自分が作り出したものに託してしまう。
あうるが才能を発揮した魔法技術は、そんな祈りに応えるテクノロジーなのだと、めが姉ぇが証明している
それは阿智彦と魔法界が野望と業に塗れてぶん回している、『世の中こんなモン』という現状を越えていける希望だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
大きな力は薄汚い我欲を引き寄せ、夢は掠れて祈りは忘れられるものだが、しかし新たに見出されたものが、古い真実を蘇らせてくれる…こともある。
合理的な最新技術の申し子、冷徹な経済数理の権化なはずの御芽河あうるが、人と人、人と魔が触れ合う祝祭であったプリマジを通じて、その本領を受け取っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
しかもそれは、冷たい機械なはずのめが姉ぇにすら共鳴を呼び、より善い未来を生み出していける。
具体的には、精霊の赤ん坊とかね。
人間が気づけば忘れてしまうものを、技術の産物はずっと憶えていて、望めば手渡してくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
めが姉ぇがあうるの鏡として機能する様子には、機械特有の無垢が色濃く滲んでいて、テクノ・ロマンスを信奉する自分としてはかなり心に響く展開でもあった。
三重の意味で処女懐胎だよなー、今回の出産。
あうるは阿智彦に褒められたあの日、誰かと触れ合う温もりを求めた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
しかしそれは”利”を求める父に遠ざけられ、自分はそんな者求めていないのだと、阿智彦の願いを内面化した。
『お父さんは間違ってない、それが正しいんだ』と思い込む健気さは、兄妹同じだねぇ…。
しかし自分自身が命を与え、真実を知る赤眼鏡を預けた愛子に導かれて、あうるはずっと欲しかったものを思い出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
異質であるが故生まれる化学変化と、触れ合う喜び。
共鳴する心がそこにあるなら、デュオプリマジも悪くない。
そういう心境で、あうるは新たな舞台に進み出す。
サブキャラにクッションかける形で、第3クールのミッションにあうるを押し出すエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
幼年期が描かれたことで、その魂の色が全然濁っていないことと、御芽河家が彼女に必要な成長の種を全く手渡せていなかったことが、より鮮明になった。
全部外側から拾ってるもんな、学びの契機…。
チャンスさえあれば自分で気づき、学び、育める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
そういう意味で真に”頭がいい子”として、あうるを描けているのは僕凄く好きだし、良いことだと思うんですよね。
あんだけ近代合理科学、冷たい経済学に取り囲まれていながら、弾む心と開けた視界を失わずここまでこれたのは、一種の奇跡な気がする。
精霊ベビーをその腕に抱いたのも、子の求める温もりを手渡すことに失敗してる阿智彦の頭飛び越して、バランスの取れた”大人”になる布石かな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
ステージと子育てを通じて特大級に魂デカくしたあうるが、阿智彦を逆に救うルートもあるかな~…って感じだ。
”利”しか見ず手放した我が子に追い抜かれ、乾いた魂を抱かれて浄化される未来は流石にキツいので、阿智彦にも悪役なりの奮戦を期待したいが…さてどうなるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
その前に祈瑠のフラストレーションが、悪しき魔力を呼び込んで爆発しそうでもあるかなぁ。
御芽河はホント、悪縁の吹き溜まりだな…。
さてはてかくして動き出したまつりとあうるのデュオですが、どうやら波乱は満載のようで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
ここで一荒れあると、正直ツルンとキレイ過ぎる印象もあるまつりのキャラ性に、いい感じのヤスリがけも出来そうなんだよなー。
さてどんなお話が展開されるやら、次回も楽しみですね。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月15日
contactを眼鏡を預けて大人/孤独になった(された)あうるの”コンタクトレンズ”と、そこに置き去りになったままの願い、共鳴と触れ合いを求める思いとの”接触”にダブルミーニングしてて、センスと詩情のあるサブタイトル。
あの時捨てたはずの世界を見る道具は、ただ預けていただけなのだ