虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
ついに幕を開けた、五校合同の第二回SIF。
みんなの夢が眩しく弾ける影で、栞子の時は止まったままだった。
姉の涙が教えてくれた、世界の真実。
”適性”に呪われた少女の心を開ける鍵は、一体誰が持っているのか!?
そんな感じの栞子攻略完了ッ! 祝祭の光と影を描くアニガサキ二期第7話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
まさかまさかのtofubeatsに月までぶっ飛んだが、ぽけけーっとした表情の奥に隠していた憧れ、姉へのデカい思いがググっと伝わり、大変良いエピソードだった。
そっかtofuか…マジかスゲーなラブライブ…。
前回”A・ZU・NA”が華やかに幕開けを告げたお祭りは、規格外のスケールでガンガンブン回っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
数合わせで遅れて登場した形の紫苑が、今回のメインステージ、三船姉妹の思い出の棺として機能することで、一気に存在感を上げていくのは良かった。
学園に漂うゴシックなイメージを、巧く活かした印象
今回のエピソードは姉の涙が教えてしまった世界の真実を、同好会の後押しを受けて栞子自身が壊していくお話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
適性のないものは、どれだけ想いを込めても、むしろだからこそ夢に裏切られ、辛い思いをする。
ならば、いっそ…。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第7話から引用) pic.twitter.com/JyqIFsp0nj
今まで栞子に感じていた煮え切らない雰囲気、現実的…というには諦めが濃すぎる視線の理由が、姉への巨大LOVEの残骸だと分かって、出だしから大興奮である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
イヤ煮立ってんじゃん、遠い日に諦めた感情のマグマがさぁ!
自分の人生ネジ曲がるほど、誰かや何かが好きな人が俺は大好き。
姉の涙でぶん殴られて、『やりたい』より『出来る』を優先したほうが人間幸せになれると、栞子は己に定めたわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
せつ菜の正体バレへの柔らかな対応を思うと、その適正主義を強引に押し付けて、他人の夢をへし折るタイプではないんだなー、と感じた。
欲張りな夢を追うのも、叶えるだけの資質があるなら全然OK。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
ただ、自分はそうじゃない。
だって、あれだけ凄かったお姉ちゃんがそうじゃないんだから。
栞子のシビアな諦観は、心の奥底をずっと専有している姉への憧れを、追い抜かないためのストッパーでもあろう。
姉妹間の感情のデカさがガンガン露呈する中、”L”の幼馴染にしちゃあ温度低いな…と思ってた二人にも、デカ目の引力が匂う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
今回は栞子メインの話しながら、”みんな”に馴染んでいく友達を見つめるランジュも、よく切り取られていた。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第7話から引用) pic.twitter.com/aAZRLgRYLy
栞子が実行委員として参加者と触れ合う姿、ミアがハンバーガーにつられて一年組と仲良くしている表情。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
”みんな”の中にいる彼女たちを見てしまうと、踏み込もうとしたランジュの足は止まる。
そしてキリッと強いソロアイドルの顔を作って、何でもない顔を作る。
正直、見てて痛ましい。
踏み込みかけた止めた足が、どこにたどり着きたいのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
強い顔を作るのは、何を求めてか。
それが描かれるのは、今回の栞子のようにメインエピソードが回ってきてからになるんだろうけど、ランジュが押し出したい”強くて一人の鐘嵐珠”の仮面には、もう結構大きなヒビが入っているように思う。
同好会メンバーも自分の”好き”を押し留め、それを爆発させてここに至っているわけで、ランジュもまた未だ表に出ない”好き”に縛られ、動けないのだとは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
それが何に関わるか…先の楽しみとしつつ、”みんな”と”わたし”に関係してるんだろうな、という予感はある。
今回ランジュが足を止めたのは、全部”みんなのなかのわたし”を喜ばしくも獲得できた、友だちの前だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
そこに素直に混ざれない何か、背中を向けれない理由ってのは、”個”を尊重しつつ如何に孤独を産まないかを、ずっと描いてきたこのアニメにシンクロしてくと思う。
何が見れるか楽しみ…以上に。
『早くランジュちゃんに、EDみてぇな無防備笑顔してほしぃぃぃいッ!!!』って気持ちが強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
いやだってさー…今までと今回描かれたもの見ると、どう考えてもただのスクールアイドル大好き少女じゃん。
それが強がって孤独な無敵演じて、自分を友達から遠ざけてって…やっぱ良くないよ!
こういうモヤモヤを起爆剤に、真実暴露のカタルシスってのは炸裂するわけだが、何かと忙しいフェスが終わったら(あるいはその最中でも)、同好会メンバーの誰かが、ランジュちゃんの寂しい顔を拾ってあげて欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
そういう弱さを他人に預けるのは、強がりアイドルは望まないんだろうけどさ…。
あ、ミアちゃん攻略ルートが的確に進んでもいるわけですが、璃奈ちゃんが超積極的に周囲に働きかけ、ガツガツ食いに行ってるのは感慨深かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
ダンボールに隠れてたあの子が、周りを頼ってこういうアプローチを…。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第7話から引用) pic.twitter.com/IhsLmHhyEL
中須も唇尖らした面白顔を披露してくれたし、やっぱり一年組が仲いいと…嬉しいッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
ミアちゃん立ち位置は三年で先輩だけど、実年齢は最年少なので、フレンドリーな立ち位置は一年組が担当するのね。
『餌で釣ろうぜッ!』って作戦なあたり、ある意味はんぺんよりナメられてるな、ミアちゃん。
みんなの楽しいお祭が順調に進む中、展示室に封じられた思い出が過去の傷を暴く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
薫子の中では”いい思い出”になって堂々ガラスケースに飾られ、教職という新たな夢に踏み出してる場所に、栞子は縛られ動けない。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第7話から引用) pic.twitter.com/DVwqt8oCNz
突き出した掌、迫るせつ菜との間にある柱が、断絶を強調する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
それが世界の真理なのだと固く閉ざすことで、お姉ちゃんの涙に焼かれた心の傷も、叶わぬ夢に焦がれる辛さも、一緒に封じる。
自分はこれで良いのだと、た文幾度も言い聞かせながら諦めてきた、過去と未来。
それが法被と背中に宿って、どうにも寂しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
物分かりの良い現代っ子ぷりが、世知辛い世の中にこれ以上傷つけられないよう、姉への感情を殺し穏やかに生きていくための麻酔薬なのが、リアルで良いなと思う。
夢見てキラキラ生きるのは、結構辛いし大変なのだ。
話がここまで進んでみると、栞子の湿気てキラキラしてない感じは、一期で同好会が成し遂げたデカい夢の影なんだな、という納得がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
スクールアイドルという存在が届けてくれるキラキラの、眩しいだけで終わらない側面。
アイドルではない侑ちゃんが、今主役で深く掘り込んでいるポイント。
ここに今っぽい諦めを混ぜて、別キャラクター・別角度から踏み込んでくるのは、スゲー”二期”っぽいなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
一期メンバーで一番影が濃く感じた、璃奈の力強い変化が、ミアとの触れ合いの中で視えるエピソードだけに、色んな人が”大好き”に向き合う光と影が、立体的に見て取れる。
それでも”アイドル”は夢を与え諦めを踏破させ、”大好き”への一歩を踏み出させる存在なのだと描くのが、スクールアイドルの物語でもあるのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
さて三船栞子という少女は、かつて魅了されたアイドルの残骸、そこで燻る己の夢とどう向き合い、何を求めて手を伸ばすのか。
そういう話であろう。
栞子自身が『もういいです』と、全然良くないのに突き放してしまっているものを、お節介なアイドル達は再び手渡す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
ゴシックなフリルで飾られた、あの時と変わらない夢のステージは、夕闇の色が未だ濃い。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第7話から引用) pic.twitter.com/H7L1gwkklo
色んな色彩で賑やかな同好会メンバーが光の中にいるのに対し、リボン飾りを境界線にして、栞子は影の中にたち続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
しかし向けられる言葉が、憧れた女(ひと)から投げられる『泣いたけど悔いなし!』の言葉が、闇を切り裂く光を届けてくる。
三船栞子…シケた態度で姉が好きすぎッ!(歓喜)
実際、お姉ちゃん好きすぎの良く笑う子だった栞子が、お姉ちゃん好きすぎだからこそその涙がショックで、デカすぎる想いに人生捻じ曲げて体温低い生き方してたの、好みの描画過ぎて踊り狂うんだよな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
こういう重石を跳ね除けるからこそ、今後のアイドル活動が天まで爆裂んでしょ? 知ってんだゾ?
そんな重石を取り除く舳先に、主人公たる侑が立つのはまぁ当然として、生徒会長として助けてもらう時間が長く、二つに分かれた”大好き”を認めて、新たな道に踏み出すキッカケを貰えたせつ菜がいるのも、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
そらー、あんたが恩返ししなきゃ始まらんよね。
かくして生まれる決意のステージは、封じ込められた嬰児の想いを解き放ち、止まっていた時を動かしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
Kawaii Future Bassテイストの濃いDrum N' Bassに和テイストを混ぜるという、とんでもミクスチャーなのにアイドルソング…
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第7話から引用) pic.twitter.com/awB5J0z6qS
楽曲的なトガリ具合と、『三船栞子、決意のデビュー曲』っていうドラマ内部の要素が違和感なく混ざりあい、時計と図書館のモチーフを活かしたヴィジュアルもバッチリ決まって、素晴らしい仕上がりである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
少女を導く緑の蝶、ぜんまい仕掛けの終わった夢…全体的なモチーフも、ゴシックテイストでGood
(栞子が図書館住まいなのかはここまでの描写で定かではないが、『私の物語はここで終わり』という諦観と絡めて、やっぱ沼津の文学少女を思い出してしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
そうして閉じたページを開けるのは、あくまで未来を選ぶ自分の手なのだが、誰かが助けてくれなきゃ閉じたままだ)
栞子が自分の”好き”を封じたのは、あんなに頑張ってあんなに泣いたお姉ちゃんを、置き去りにして”アイドル”出来ないっていう気持ち、結構あったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
しかし奇縁により思い出の場所に導かれて、涙を過去に出来た姉の言葉をダイレクトに受け取って、”アイドル”で救われた経験者の後押しもあり…
栞子は他人を…自分の夢を遠ざけていた境界線を壊して、暖かな抱擁を受け入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
その屈託ない笑顔は、”適性”を理由に夢を遠ざけ、生き方を縛り付けていた時より遥かに眩しい。
これで、このお話はおしまい。
…なワケねーだろッ!
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第7話から引用) pic.twitter.com/rBJNJCGLvZ
眩い光は影を生む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
薫子の涙が栞子の夢を封じたように、友の笑顔を背後に眺め、闇の中消えていく鐘嵐珠のため息を誰が聞くのか。
そらー、”スクールアイドル”が聞かなきゃ話にならんでしょッ! という所で、次回に続く。
頼む…早くランジュちゃんを満点笑顔に…。
ここまでの焦点合わないぽけけーっぷりを強調してきた分、凍っていた時を動かした栞子満面の笑みは眩しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
その輝きを、ランジュの抱える翳りを彫り込む刃として使ってくるの、エグい話運びだなぁと思います。
小憎らしいライバルから、救うべきヒロインへ。
キャラの遷移が巧い。
まぁ俺は八重歯無防備に晒してる栞子ちゃんのぽけけーっぷりが大変好きなので、今後も怪獣の赤ちゃんっぽさを全面アピールしながら、無事フェスを終えアイドル活動に励んで欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月16日
湿気った火薬が肉親巨大感情で大爆裂し、大満足な栞子覚醒回でした。
次回も楽しみです。頼むランジュを…(断末魔)
追記 楽曲の強さに後押しされ、キャラとドラマを良く練り込んだ表現を、イマジナリーなカットでアプリ由来の分厚い”文脈”をボムらせながら毎回刺す。つえーわな。
虹追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
栞子の”EMOTION”を延々聞いているが、決意のデビュー曲ということで『客に見せるステージ』というより『1分30秒に圧縮された心理的変遷の物語』という色合いが強い気がする。
歌詞と映像、演者のパフォーマンスが噛み合って描かれる、三船栞子の物語。https://t.co/MBwK0UZKot
モノクロームだった世界では時計が止まり、糸で操られる傀儡のように無表情に踊り、艶のない歌声。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
図書館で見つけた青い羽(”L”の文脈においては最上位のアイドル・アイコン)を鍵にして時計を回し檻から緑の蝶を解き放ち、世界に色が満ちる。
顔も歌もダンスも、別段に表情豊かになる。
舞い踊る緑の蝶はステージ衣装の栞子そのものであり、ここを基点にもっと感情豊かに、「貴方に届け」と観客席に向き合って”アイドル”をやっていく未来が、時間を止め心を閉ざしていた過去との対比でより輝く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
1分30秒の総合芸術として、MVの全領域を噛み合わせて”三船栞子”を描く。
そのドラマ性とまとまりが特に強い表現で、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
事前のドラマを見事に圧縮し、アイドル・三船栞子の可能性を教えてくれもする。
MV自体過去と未来を混ぜ合わせているわけだが、もう少し上の次元でもここまでのドラマとここからの物語を繋ぐ表現として機能してた。
そういうの強いと思う。
すぐ泣いてた過去の自分を歌って終わるのではなく、青い鳥の羽を鍵に取り戻した”EMOTION”が『貴方に届け』と観客席側に広がっていくのが、まさに”スクールアイドル”の曲であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
私を見つけて、貴方に繋ぐ。
栞子が踏みしめた感慨を、ランジュはいつ抱きしめれるのかな…(何かとランジュ心配マン)
追記 自分でも制御できない感情に苦しむ姿は見たくないが、しかしその葛藤を描けばこそ思いが顕に通じるカタルシスは最大化される。感情のクソオタク特有のジレンマである。素直になぁれランジュちゃん!
あと薫子の『ランジュが引っ越して最近寂しそう』という言葉が特大級の”爆弾”で、つまり…ある、ということですよね”しおラン”が…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
6話分タメた湿気た無感情がこうして爆発した今、ランジュが”お友達”に寄せてる想いもまた、強くあらんとする仮面を弾き飛ばして全てを更地に変える未来を…僕は…。
やっぱ『”L”の幼馴染にしちゃヌルいな…』って第一印象自体が、巧妙な予断だよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
今後ジワジワと爆裂していく感情のネトつきに絡め取られながら『やっぱつえーわ…』と納得したい。
しかしそうなると、グチャグチャに乱れた感情に苦しむランジュちゃんが分厚く描写される…ヤメロッ! ヤレっ!