かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
奉心祭直前!
皆が忙しく準備に勤しむ中、それぞれ決意を抱えて本番を待つ日々を描く回。
元々アバンギャルドな画作りで楽しませてくれる作品だが、今回は原作の漫画テイストを積極的に取り込んだ演出が、良く冴えていた。
お話としては次回以降の嵐の前に、メインキャラの周辺を彫り込み地固めし…という塩梅。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
忙しくなる前に圭ちゃんたくさん見れて、あの子が好きな自分としては大変ありがたい。
庶民的な家の中、ごくごくフツーに良い家族してる白銀家が見れると、肌が潤う。
親父の親父っぷりも良かったし。
激ヤバファッションセンスに高血圧で突っ込み、いい具合に前のめりな面白さを作った所で、”お兄ちゃん”がなんでお洒落しないかをしっとり聞かせる落差とか、しみじみと良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
そういう所が…僕が白銀くん好きなところだから…。
家は小さいが、その中にはみっしり家族の愛が満ちている白銀家。
これが告白する=負けることをずっと自分に封じてきた、四宮かぐやの冷たい”家”と対比になってんのが、また面白い構成だなと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
金のあるなしは幸せには関係しない…とは書かないけど、圭ちゃんや親父との間にあの小さな家の中手渡されているものを、かぐや様の家族は与えてくれない。
勝て、負けるな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
それだけ言われた結果、弱く揺らぐ気持ちが自分にも在るのだと証明する”恋”は、四宮かぐやにとってタブーになっていた。
しかし、負けてもいいと思える相手と出会えて、散々惨めに煩悶した結果、”恋”を真正面から言葉にできる場所まで、彼女はたどり着いたのだ。
それが虚しく闇に消えるのではなく、血縁はなくとも姉同然、早坂にまず聞いてもらえたのが、良かったなと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
お互いムカつく部分もありつつ、むしろそんな摩擦熱は家族だからこそ。
ここで三期序盤、人間・早坂愛の輪郭をふと目に彫り込んできたことが効いてくるのは、とても面白い。
いつもの小市民的でしょーもないコメディでたっぷり楽しませつつ、これから一世一代の告白戦闘に飛び込む青年二人が、どんな”家”で育まれたか…そこから受け取ったものが何かを、しっかり描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
そういう話でもあったなぁ、と思う。
人間を形作る、生来の環境と個人史。
ハイテンションな学園コメディでありながら、そういうキャラクターの土台にかなり深く踏み込んでくれるのが、このお話の好きな所である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
あの妹と親父がいたから、会長は今の会長になった。
あの広い家に早坂しかいないから、かぐや様は今のかぐや様になった。
その上で、勝ったの負けたので恋を測るしかなかったお馬鹿な青少年が、お互いに出会えたからこそ勝敗を乗り越え、ただただ己の中の真実を届けるべく、運命を待つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
人間の根っこと同時に、これまでの物語が生み出した変化も感じられるのが、総決算感を強めていて嬉しい。
というわけで小癪な計略なども交えつつ、石上くんがつばめ先輩に特攻仕掛ける進路を確認、次回決戦ッ! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
まさかのこばちちゃんでびっくらこいたけど、みこちゃんの幼さをフォローする関係上、結構大人びてるだろうしな…。
石上が『イケるッ!』と確信した瞬間の、心象表現が過剰で面白かった
『死なば諸共』とばかり、日和る石上の背中を押して自分と同じ土俵にあげようとする、四宮先輩の浅ましさと絆も、また楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
あとハートの風船配る藤原書記が超あざとくて、可愛すぎてムカついた。
あの女毎回そうだよなー…(本当に藤原千花が好きだと認めたくない男)
あと皆が楽しむ捧心祭のために、どんだけ会長に負荷がかかっているか、沢山準備してるかを丁寧に積み上げてるのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
恋が話の主題だけど、そこ以外にも楽しいこと、大変だからこそ面白いことは沢山あるのだと、ちゃんと書いてる幅広さは、やっぱ好きよ。
というわけで、色んな人の想いが燃える文化祭、遂に開幕であります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月27日
今回一拍落ち着いた筆で、運命の勝負に挑む青少年の肖像を切り取ったことで、クライマックスが高く跳ぶための足場がしっかりしたなー、と思いました。
こういう話数の使い方が出来るのは、贅沢であるし強いね。
次回も楽しみッ!