ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
”LIP×LIP”はアイドルに、マネージャー見習いはただの学生に。
それぞれの道が別れ、訪れた平穏。
その裏で燃える、黒い嫉心が友情を壊す。
卑劣な盗撮犯が抑え込んできた思いが、今拳にやどり炸裂する!
という感じの超☆バイオレンス青春巨編、激動の第11話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
『やっぱ女子の喧嘩は取っ組み合いで収まるか~』とか、ナメた態度で見守ってたら、いい塩梅の”打”が飛び出して大変ビックリである。
あそこっから関係修復志せるあたり、ひよりちゃんはマジですげーな…。
『俺は勘違いしてたかもしれない…青少年の甘酸っぱい青春を導く守護天使じゃなく、番長漫画の文法で動くッ!』とか、アホ面で悟る回でもあったが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
キーヴィジュとかから喚起されるキラキラ感とは真逆の、暴力と侠気が荒れ狂う展開になったが、これはハニワの”正道”なのか、アニメ特有の暴走なのか。
それを確かめる術は今の僕にはない(少なくとも最終話見終わるまで、諸作品勉強するつもりがないので)わけだが、個人的にはぶっ飛びつつも、色んな意味で腑に落ちる回ではあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
それにしても、ホントの気持ちを教えてもらう手段が”拳”なのは、ちゃおっていうよりマガジンの文脈じゃねーかな…。
さておき千鶴ちゃんが、アイドルファンのどす黒い部分を濃縮し、早見沙織の声帯をひっつけた危険生物であることが、ドコドコバレる回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
『愛が高じてついウッカリ…』というには、投げつけた爆弾とブン回した暴力がデカすぎる気もするが、しかし”アイドル”描くなら必要な影だよなぁ、と思う。
モブ女子つう要素が主役と共通しつつ、運命に愛されて”LIP×LIP”の間近にいられた存在と、あくまで影から是に貢いでた存在。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
ひよりちゃんが流した汗水に対価を求めないのに対し、千鶴ちゃんは無私なる信者ッ面しつつ、ツッコんだ金に見合う報いを求め…叶えられない。
そも”アイドル”なるものが、充足幻想を売り飛ばしてファンの財布から金をかっぱぐ、大変業の深いビジネスである以上、千鶴ちゃんも犠牲者…つうか、最もティピカルな顧客であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
万人に愛を振りまいているように見えて、たった一人に選ばれたのだという錯覚で舞い上がらせ、狂わせるお商売。
そのカルマに飲み込まれれば、人間簡単にああなるよなぁ…という納得が、千鶴ちゃんのどす黒い顔からはよく臭った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
ひよりちゃんが見返り求めず元気をもらう”陽”のアイドルファンを体現し、千鶴ちゃんがエゴを捨てきれない”陰”のアイドルオタクを象徴する構図…か。
元マネジ見習いの心意気を受け取り、あえて距離を取って自分の夢だけに突き進む”LIP×LIP”であるが、もとは魂を通じ合わせた朋友、影に食われるのを見過ごすわけにもいかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
純真無垢な主人公に泥をはねさせないように、影から真実を暴くナイト役を、肩ドン突き倒しで買って出る。
『…やっぱ今回、特別暴力粒子濃くないッ!?』と思わずツッコむが、バックから飛び出した本音が友情を破壊し、いい具合にウヤムヤに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
ここで渦中に飛び込まず、一般人が解決するルートを整える形で介入したの、芸能人の立ち回りを身をもって学習した感じがあり、結構好き。
こっから主役がウジウジ悩む…ってこともなく、早めにmonaChangからの助け舟が出て、話の調子は上向きに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
とにかく爆走、真っ直ぐGO! が持ち味の主役なので、タメが最短で終わって暴力決着に行き着くのは、ストレス少なめでありがたい。
なんもかんもやり過ぎ感のある超絶バイオレンスであるけど、これまで喜怒哀楽の”怒”をぜーんぜん見せず綺麗すぎたひよりちゃんが、人間の生っぽい感情(と鼻血)を噴出させたのは、結構良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
こういう暗く正当な側面を引き出す意味でも、主役の影となる悪の存在は大事だなー。
憎悪の裏には妬みがあり、嫉妬の奥には愛がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
ここをねじり曲げてしまうのは”LIP×LIP”個人の資質というより、”アイドル”稼業が背負う不可避のカルマだと思う。
千鶴ちゃんは色濃く凝固した顔のある存在だが、彼女が体現する愛ゆえの怨念は、色んな場所に吹き溜まってるだろう。
これをぶっ飛ばして、『それでも”アイドル”は良いもんだ』というのが、次回最終回…となりそうだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
んーむ…正直、予測(あるいは期待)してたより恋愛方面には踏み込まないで一旦幕引き、って感じなんかな。
こっちが勝手に読み取ってた部分だから、裏切りとか手落ちって話では全然ないのだが。
渚くんを贄に証明したように、ひよりちゃんは恋愛方面にツッコむ情緒と必然性がぜーんぜん育っていないので、二人を”アイドル”として見てお話が収まるの、自分的には納得もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
眩い輝きで日々を頑張れる光のファン、その裏にあるどす黒い影として千鶴ちゃんを書いたのも、この着地点のためだろうし
アイドル相手に恋愛する危険性は、終盤戦でイヤってほど炸裂したしね…最終的には拳で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
ここの困難を乗り越えていくのは別のお話…って感じで、今回のエピソードでは恋のほのかな予感がお互いに灯るか、それ未満の”最良のファンとアイドル”として、話が収まる感じなんかな。
俺は12話のアニメでのみ、このサーガに触れるゲストでしかないから、その範囲内で物語の燃料を燃やし尽くし、ひよりちゃんの物語を語りきってほしいな、と感じちゃうけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
でけー物語構築物の真ん中に飛び込んで、じっくりお話に付き合っていくファンからすると、”続く物語”の方が嬉しい…のかな?
後半をかき回した顔のない悪意に、千鶴ちゃんという濃い顔面が貼っ付いたことで、誰を倒せばお話が終わるか、明確にもなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
おそらく”そこ”が、今回のアニメで語られる物語の範疇なのだろう。
個としての”LIP×LIP”の確立とか、恋を通じての自己形成とかは、また別のお話なのだ。
まぁ可能ならそこまでアニメで見たかったから、ここでグチグチ言ってんだけどさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
ただ、幼く純真な時代を長く取って、ジワジワ関係性を煮込んでいく進め方は、結構好きだったりもする。
この独自なテンポも、結末を焦らないからこそ生まれてた部分、結構あるんだろうなぁ。
とまれ、アイドル産業の闇に食われた千鶴ちゃんを、こんだけ太い描線で切り取っちゃった以上、その呪いを越えていく輝きをラストステージ、”LIP×LIP”はしっかり証明しなきゃならん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
ここが描けるかどうかが、それに惹かれたひよりちゃんのお話を、収まり良く決着させる鍵になりそうだ。
昏倒から目覚め、自分の顎を打ち砕いた相手のデスノート(ラメ飾り)を見て、『気づいてあげられなかった…』と思えるひよりちゃんは、ホント人間出来てる…ともすれば出来すぎてるなぁ、などと思いつつ、次回を待つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
水瀬さんが「なんでぇ…」って言うと、どーしてもキマリ思い出すな…。
あ、本マネジが『なんか出来たと思うんだよね…』とか、物分かりの良い大人っ面でフイた時の『ど、どの口で~~~』感は凄いモノがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
所属アーティストの人格的成長のために、必要な予防策も十分講じず爆弾炸裂させておいて、『オッス、気にかけてくれる優しい先輩です』たぁ…面の皮鋼鉄製っ!
しかしまーこの分断と離別も、最終的に『やっぱり”アイドル”最高ッ!』となるための必要な凹みではあって、それを生み出すためには『責任ある大人』として振る舞うことが、世界律レベルで許されていない結果でもあろうよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
ここら辺の”お話の事情”がギチギチ透けるのは、アニメの筆かジャンルの癖か。
ここ確認(つうか納得)するためにも、別メディア、別作品のハニワを軽く食ったほうが良いのかなー、とは感じている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
典型的な欲望充足型メディアとして成立・成功している以上、ある程度以上結論ありきで物語が転がっていく不自然は、むしろジャンルに嘘ついてない結果だと思うし。
そのゴリッと質感を楽しみに見てた部分もあるし、それだけがこのアニメの楽しさでも、また無かったしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
最終話を前に『ぶっちゃけあんまいいファン、視聴者、消費者じゃあなかったなぁ…』つう感覚もありますが、同時に『だからなんぼのもんじゃい』つう開き直りも、俺の中にある。
斜に構えて俯瞰で見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
褒められたもんじゃなかろうが、俺はその位置からこのアニメ見るしかなかったし、それでもなお面白かったのだ。
結構、このアニメとそこに生きる子たちが好きなのだ。
その事実を噛み締めつつ、次回を待つ。
楽しみである。
追記 このヒネリの効いた(効きすぎた)展開を、アニメスタッフの暴走でやってんのかハニワはそういうもんなのか、天然か計算かサーッパリ読めない所が、(僕から見た)このアニメの面白いところである。
ヒロイン追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
今回怒涛の展開で、EDで友達三人仲良く歌ってた曲の”答え合わせ”が発生するのが、個人的には無茶苦茶面白かった。
ドキドキ高校生ライフを歌っているようで、我慢しなさすぎハラハラし過ぎやりたい事やり過ぎな本筋に、異様に合致しだしたのはある種の奇跡。
『♪秘密なしだかんね~』と可愛く歌ってた歌詞も、秘密のマネージャー見習いと思わせておいてバックの中の核弾頭、あるいは微笑みの裏に燃える黒い炎であるという”納得”が生まれちゃってて、良く出来たミステリ解答編を見ているような気分になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月16日
こんだけ本編にハマるEDもねーぞマジ…。