プロセカイベスト”絶体絶命!? アイランドパニック”を読む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
出張公演に赴いたワンダショと昌介は、嵐に巻き込まれ無人島に漂着。
絶望のサバイバルが始まるッ! …ってことはなく、”お悩み聞かせて! わくわくピクニック””Same Dream,Same Color”に続くノンキなキャンプネタと言えよう。
それで無人島に漂流しておサルと大捕物な所に、ワンダショらしいハチャメチャ感が出てもいるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
出来事的になんかでけー事件起きてでけー成長して…という感じではなく、むしろユニストでの悪役仕事が終わった昌介兄さんの可愛さを、たっぷり堪能させるお話ともいえよう。あざといなぁこの人…。
今回は寧々ちゃん一人称で進み、無人島で巻き起こるハプニングを内気な彼女がどう捕らえ、どう対応していくか…つうのを書いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
無人島なので人目がなく、本来秘すべきバチャシンがドンドンと登場して、一緒に冒険している感じがあるのも面白い。
つうか、そのために無人島にしたんだろうし。
MEIKO姉さんのアドバイスも受けつつ、想定外を楽しめる強さを掴みつつある寧々。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
楽しい意外性ってのも世の中にはあって、というかそれは、ショーで生きていくためには絶対乗りこなさなければいけないもので。
生き物である舞台は、絶対に想定通りにいかないし…
自分の中に眠っている意外性を引き出さないと、役柄も表現も広がっていかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
これは寧々ちゃんだけの問題ではなく、ワンダショ全体、形は違えど”ステージ”を自己表現に選んだ全キャラクターに、共通する課題でもある。
自分の知ってる自分と世界を超えて、どう楽しさを見出すか。
共通課題への向き合い方と、それを飲み込んだ後の顕れ方がしっかり個別で、そこにこそ個性が宿るのが、また面白いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
前回のイベスト(今回との温度差でキツめの風邪ひきそうだ…)で、まふゆは親の期待している良い子になれない、悪い子と触れ合って満たされる自分に出会い、戸惑った。
これが強めの体調不良として現れるナイーブさは、野放図エンタメ集団ワンダショにはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
嵐やおサルにビックリしつつ、ハプニングに堂々飛び込んでいく仲間に励まされる形で、寧々ちゃんは自分を変えていく。
それは物語が始まった時から、ずっと続いている歩みだ。
その先にはいつかの別れがあり、”終わり”を現時点で明確に見据えているのが、一番能天気に見えるワンダショだってのは、意外でもあり納得でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
社会的、経済的サクセスって意味だと、このお気楽ユニットが一番”大人”だからな。
階段を早めに登ってる分、終端も他より早く視界に入る。
これがレオニだと『プロのバンド目指して、一眼となってやってくぞ!』ていう集団的アイデンティティが確立し、客の方を向いて曲を作る意味、それで客を増やす意味を、歩くような速度でじっくり積み上げている最中である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
そこから”終わり”は、まだ見えない。
ビビバスは伝説超えに向けて、自分たちでイベントを主催する所まで足を進めているし、モモジャンは挫折から立ち上がり、事務所主導のビジネスモデルにカウンターを当てうる新たな”アイドル”として、手作りで環境を作っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
ニーゴは…まぁニーゴだ。
ユニットごと、成熟の速度は大きく違う。
それぞれ見据えている景色によって課題も違い、そこには優劣も善悪もない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
同じ夢を見れるから運命に惹かれて集って、違う存在だからこそ苦しさに手を差し伸べられる。
そういう人の営み、それぞれの色合いを一つのパレットに乗っけている話が、これまでも、これからも続いていくだろう。
それが自然な人の営為である以上、”終わり”を忌避するのではなく、笑って進んでいきたいと叫ぶ今回のエピソードは、自分的には結構大事だと思えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
まーソシャゲつう物語媒体ほど、”終わり”との相性が最悪なモノもねーけどな。
ここが最強に難しいところだと思う、プロセカくん。
”マーメイドにあこがれて”では、内心に秘めるだけだったミュージカル女優の夢を、今回寧々ちゃんは大きな声で吠える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
内側から外側へ、殻を突き破って思いを伝える行為が苦手な彼女にとって、大きな一歩だろう。
その後押しになってるのが、自分の夢を伝えることに怯えなくなった類くんなのはエモい。
天才ゆえに遠ざけられ、社会に居場所を見つけられなかった類くんであるが、ワンダショという自分の本気をぶつけられる場所で、自分が孤独ではないこと…そしてもっと他人と繋がっていたいことを、強く実感したのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
そして願いはしっかり報いられ、叶うものだという学びも。
捻くれた人生を真っ直ぐ叩き直してくれるような…あるいは捻くれたまま望みと噛み合うような方法を一緒に探してくれるような、強烈な出会い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
そんなパワフルさがあるから、ユニットはユニットになるのだと思うし、出会いで終わらず活動を続ける中、自分が書き換わっていく体験は幾度も湧き上がる。
あるいはユニットの外側にも、自分を変えてくれる出会いはたくさんあって、セカイの扉を閉じないのなら、諦めていたなりたい自分も叶えたい夢も、その手に届く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
今回類くんが、他人と自分への期待を顕に夢を語ったのは、シニカルで孤独な幼なじみを見つめ続けた寧々ちゃんに、結構な衝撃だったと思う
逆に言うと、色々ヤなことも想定しないハプニングも起こる人生において、他人が自己防衛の扉を閉じるハメにならないよう、手を伸ばしたくなるようなセカイを作っていこう!…つう話でもあるんだろうけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
プロセカのお話、キャラ一人だと何も動かない状況は、常時徹底されとるからね。
衝突も込みの出会いと触れ合いを通じて、他人がいてくれるからこそ変わっていける私と貴方…わたし達の世界。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
それを描くお話が、青春のアジールたるセカイと、そこに住まう優しき助言者を様々な色合い、様々なキャラクターで描く意味と決意は、やっぱデカい気がするな。
ボカロがその文化的衝撃力で世界を変え、人を救った後に生まれた物語だからこそ、苦しんでる子供を守り導いてくれる妖精として、一緒に笑ってくれる友達として、『VOCALOID…マジでいいよね…』つう視線でバーチャル・シンガーを扱っているのは、やっぱ僕好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
それはかつてボカロに助けられた人と、今プロセカとボカロに出会う人両方にとって、活きたキャラ造形なんじゃねーかな、と思うわけ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
昔は良かった…で終わらず、良かったからこそ今、青春のただ中にいる連中にどう良いものをぶっ刺すか考えて、今この描き方なんだと感じるのよ。
その『俺たちの物語でかつて躍動し、今脈動する青春を刺す! 哀しみを殺すッ!!』って、力みすぎな気合を(勝手に)感じ取れるところが、やっぱプロセカの好きなとこなんね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
そして多種多様な人のあり方に向き合うなら、答えは一つではない。あってはいけない。
無人島に流れ着いてドタバタ楽しんじゃう奴らもいれば、どシリアスな家庭と思春期に絡め取られて沈み込む連中もいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
”終わり”を見据えながら輝く今を走る人達もいれば、ただただ真っ直ぐ夢に向かって突っ走る子たちもいる。
それは皆、大いに意味のある物語だ。
そんな事を思わされる、お気楽番外編であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月22日
ここで類くんと寧々ちゃんが、自分の夢を言語化し共有したってのは、結構大事なステップだと思うんよな~…。
ヌキの味わいが強いイベストでも、どっかに硬い感触残して進むお話が、今後どうなっていくか。
楽しみですね。