イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 22/06/27 終末紀行『蜘蛛潜む山嶺』

昨日はSONEさんのオリジナルTRPG”終末紀行”(終末紀行RPG World's End Journey - DONKEY HEAD QUARTERS - BOOTH)の、新サプリテストプレイに参加させていただきました。

シナリオタイトル:蜘蛛潜む山嶺 システム:終末紀行RPG GM:SONEさん

よねちょくん:シルバーコレクター:ロボット 鋭いかぎ爪を武器とする戦闘用ロボットであり、記憶の殆どを失っている。空白にくすぶるように、”一番”になりそこねた無念が燃えていて、自分だけのゴールドメダルを探し彷徨っている。
コバヤシ:ニシカゼ:人間(10代男性) 全てが終わりきった世界を、希望もなく彷徨っている皮肉屋の青年。なにやら複雑な過去と思いを一人抱え込んでいるようだが、言葉にはせずただブルースハープを奏でる。

こんな二人が、地獄めいた山行を乗り切って、新しい景色へと旅立っていきました。
今回は新サプリで追加される”コンパニオンルール”を導入して、三人目の旅の仲間……バイオゴリラのサティスファクションとともに、終末紀行に挑むことに。
コンパニオンは言葉は通じないもののこちらの判定を助けてくれたり、旅の合間に心を通じあわせたり、少ない負荷でゲームの感触をしっかり変えてくれる、とても良い追加ルールでした。
デッドリーな世界観とルール運用に合わせ、運用してると自動的にデンジャラスなことになるルール設計になっていて、それがまた思い入れを深める……という、よいフィードバックループが生まれるのが、非常にグッド。
シビアな世界なので割り切って運用したいのですが、軽い処理の中半自動的に思い入れが生まれるようになっていて、それがエモを揺さぶってくる構造は、シンプルな基本ルールで体現されてるデザインとしっかり重なってて、システム特有の体験をちゃんと補強してくれます。

まー俺らは、アホみたいにダイス目に恵まれて史上稀に見る順調さで旅を踏破しちゃったんですけどね!
GMも驚いてたよ、レアケースだって。
まーダイス振るゲームな以上、ヤバい方向に荒れることもあれば、今回のように上ブレして危なげなく突破していくこともあるわけで……反動が怖いな、そうなると。

セッションはキャラ作成から本編進行まで、ランダムに頼って進めていったわけですが、しっかり終末世界の旅情が染み出す展開となり、システムがもってる堅牢な物語力を感じることが出来ました。
終末紀行はエモの生成が押し付けがましくなく、しかししっかりとした土台の上で自然と盛り上がっていく感じがあり、ここら辺はSONEさんの作家性だなー、と思った。
事前に『こういうキャラをやるぞ!』と力まず挑んだことが、目の前に立ち会わられてくるシチュエーション、そこから生成する感情に素直に向き合える感じがあって、ロールプレイ面でも軽妙かつ濃厚な体験ができました。

というわけで新ルールも近日追加される終末紀行RPG、大変楽しかったです。
とても良いセッションとなりました、同卓していただいた方ありがとうございました。