ワッチャプリマジ! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
デュオ期待度ランキング、最下位。
過酷な現状を前に、れもんと仲良くなることを決意したみるき。
渡りに船のデートの誘いに、浮かれて飛び出し…全てを裏切られる。
蔑ろにされたプライドを、追って欲しくて逃げるフリ。
そんな難しいの…ゲー廃クソオタクに解るの!?
という感じの、『ぶっちゃけれもみる描写薄くね!?』というツッコミに応える、デート天国カップル地獄なプリマジ第37話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
前回自分の中で妙にハードルが上がった形となったが…大変良かったです!
オラは美少女二人がキャッキャしてると、無条件で興奮するブタだから!!
まぁそれは事実で、主役二人以外の出番を極限まで削ってフォーカス当てた作りは、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
甘瓜みるきの人格がどんだけ豊かで、心愛れもんの未熟にプリプリ怒りつつも、優しく受け止めているかが良くわかる回だった。
つーかれもん…お前このままじゃヤバいぞ…。
みるきは色んな意味で二面性のあるキャラで、可愛く整えたぶりっ子な外面と、どす黒い本音のギャップが面白いキャラである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
そういう表面的属性を越えた所で、計算高さの裏にあるプライド、わがまま放題に見えて常識的で面倒見が良く、強がるくせに夢見がちという複雑さも有する。
デートにときめくみるきを追いかけることで、そんな多面性を可愛く、面白く見つめられるエピソードになったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
れもんからデートを持ちかけられ、浮かれまくり夢見まくりのみるきは大変可愛く、『ふーん…お花畑を走ったり、お菓子一緒に食べたりしたいんだ…』ってなった。
いやだってさぁ…可愛いやる夫が全部の鎧を脱ぎ捨てて、友達と一緒に休日を過ごす時求めるものが、あのスーパーファンシーな夢だよ!?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
あまりの乙女力に卒倒しそうになったが、この土壇場で”それ”を求めるっつうことは、みるきが世界と戦うために選んだ”KAWAII”は嘘のない本物ってことで。
素直じゃなかったり嘘つきだったり、なかなか本心が見えにくい(そこが魅力でもある)みるきが、何を求め譲れないのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
そこにグイグイ踏み込んでいく手段として、今回のデートはとても良い。
ひねくれ者だから、『友達と楽しい時間過ごした~い』たぁ言えねぇ。
しかしイエナイイワナイだからこそ、心の奥底に溜め込んだマグマは分厚く、バッチリエスコートされる準備を整え、自分のためだけのスペシャルな体験をれもんが差し出してくれることを、期待し胸高鳴らせてたわけじゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
そんなお姫様の夢を…れもんお前…。
今回のエピソードはみるきの人間力の高さと、れもんのヤバっぷりを強く彫り込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
オタク早口とか幽体離脱とか、そういう派手なパフォーマンス部分ではなく、れもんのヤバさはその他人への興味の無さ…優しくなさにある。
発案は他人、プランは借り物、みるきの顔は全然見ない。
形だけになったデートで、結果だけを欲しがる空回りに、れもん自身が全く気づいていないまま、みるきは夢を裏切られ自分を蔑ろにされて、深く傷つく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
ここで『甘瓜みるきを安く見んじゃないよ!』と怒れるのが、プライドのある人で大変良かった。
そこは踏まれたままにしちゃいけない。
人間を見てないれもんのデート計画は、愛想つかしてもしょうがない危険行動だと思うが、それでもみるきは追いかけてくれるのを待つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
心愛れもんに、まだ期待するものがあるのだ。
あんだけ傷つけられてなお、その痛みをわかっていない相手が、なにか素敵なものを差し出してくれると信じるのだ。
今回のお話は徹底的に、みるきの度量の広さ、懐の深さで成り立っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
素直になれない拗れた欲望を抱えつつ、それを理想の形で満たしてくれない相棒を見捨てず、怒り、解ってもらおうと努力し続ける根気があって初めて、れもんの不器用な空回りは、致命的な結果を(ギリギリ)回避できる。
いやだって、あんだけ期待してときめいて、その真逆を突き出されたら、見限ってもおかしかぁないだろ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
適度に怒りを発散し、必要なだけワガママに振る舞いつつ、しかしみるきは自分の感情をれもんの存在と繋げる努力を、ずっと諦めない。
友達になりたいし、もっと仲良くなりたいのだ。
こういう柔らかなで靭やかな感情が、れもんの中にあるか…あるとして、適切な形で表現できているかというと、大変に怪しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
シチュエーションだけ整えて、他人の気持ちを考えず妄想のまま突っ走り、自分の気持ちよさだけ拾い上げる。
割と最悪な形で、ゲーム脳の中二病患者だ…。
プリマジは人間につきものの欠点を消去せず、ザラザラした手触りのまま、個性として活かす作劇だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
だかられもんのヤバさは”伸びしろ”…のはずで、しかしそれが開花するためには、ヤバさに傷つけられる他人の理解と忍耐を必要とする。
具体的には、みるきは滅茶苦茶耐えなきゃいけない。
”計算高いワガママ姫”つうキャラなのに、一番他人の欠点を根気強く受容し、隣り合って変化を待てる存在として、甘瓜みるきの人格が際立ってきたのは大変面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
そしてそうなるほどに、隣に並ぶためにれもんが鍛えなきゃいけない部分、至らない部分も目立ってくる。
いやホント、ツンデレ手玉に取ってる顔で『解ってるでござるよ~』とか言ってる場合じゃねぇから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
楽しい時間を維持するために、心と体の傷を必死に隠す強がり。
その奥にある痛みと震えを、ちゃんと見れる人間にならねーと、プリマジによる自己実現なんて不可能じゃん。
ここら辺、他人にもプリマジにも興味なかったあまねが、サイコダイブで壁を直接爆破された結果、去ろうとするひなの手を泥臭く掴めるキャラになったのと、面白い対比である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
ステージを通じて形にしたい自分は、自分だけ見ていても掴めるわけがなくて、他人に興味は持った方が、良い結果が舞い込む。
みるきは現実に失望したエゴイストなフリして、れもんちゃんに滅茶苦茶期待している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
友達になって、楽しい時間が過ごせるのだと思い続ける。
そんなお姫様に何かを差し出しているように見えて、現状のれもんは基本、自分しか見ていない。自分の妄想しか、か。
こういう現状が掘り下げられたことで、前回の情けねぇ体たらくが結構素直な展開だったと、逆算で思えるようにもなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
つまり、れもんちゃんまだまだ全然ダメなのだ。
クローゼットを出て他人と交わって、なおまだ”ここ”なのだ。
なるほどなー…想定してたのの、三倍ヤバいわ。
ただ…心の根っこにあるものはピュアかつ真っ直ぐで、そこは期待が持てる部分である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
邪心や冷たさは全く無くて、色んな意味で幼く無邪気。
そんな心の中のワンダーランドから抜け出して、みるきが”KAWAII”構えて必死に戦ってる現実で、自分を育てることができるか。
今後お話が、この泥臭い人間絵巻に、心愛れもんを突っ込ませていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
判別の難しいところである。
個人的にはそういうの見たくてしょうがねぇが、これやるとれもんつうキャラが、クソオタクの記号から”人間”になっちゃからな。
物語的利便性は落ちる気がする。
そういう都合の良さを削り落として、キャラを”人間”にする大手術を、あまねとひなにしたからこそ僕は、あの四部作が好きでもあるんだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
次回早速ステージな、”れもみる”にそういう掘り下げの刃は用意されているのか。
引き続き、注目しどころであろう。
まぁみるきの人間力が凄まじく高く、色んな矛盾が渦を巻く場所でそれでも、歯を食いしばって自分を夢見、他人を信じれる女(ひと)だってことは、今回きっちり書かれたからな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
恋の甘さが漂うデートエピでそういう掘り下げをやったことで、”イワナイ”の歌詞とパフォーマンスが刺さる構成でもあった。
ズルくて可愛く、臆病で強い女の子であること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
甘瓜みるきがステージで表現していることは、ふわふわな外装でファンに向き合ってない、泥臭く荒々しい素顔と、真っすぐに繋がっている。
表現者として、甘瓜みるきは自分が選んだ曲と衣装に、一切嘘をついていない、ということだ。
ここでもパートナーと大きく差が開いちゃった感じがあるが、さて心愛れもん、どう己を高め追いついていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
あうる&まつりとも、ひな&あまねとも、また違った距離感が見えてきて、大変楽しい。
地金は真っ直ぐで力強いので、そこを活かす手段を掴めればワンチャン…か?
『なーんでこんなにみるきはれもんを許すの、好きなの!?』とも思うが、嘘で固めた鎧で一人、世界に己を吠えると決めた強い女でも、寂しいもんはやっぱ寂しいし、守ってもらえるお姫様にはずっとなりたいんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
そこで隣りにいてくれると、差し出された掌はあまりに暖かかった…つうことか。
この健気に公平に報いるには、『本当は解ってるでござるよ!』と最後だけキメて関係性逆転した風にまとめるのではなく、もっと泥臭く力強く…みるきがいつも戦ってるレイヤーに足つけて、ガッツリ己を変えていく必要があると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
現状、みるきの人格収支が合わねーだろコレ。
まぁみるきが与えてれもんが受け取る”現状”を続けていってもいいけど、それってわざわざ話数使ってぶち壊しにした、あまねと翠子の関係再演するだけじゃんねぇ…とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
せっかくデュオなんだから、追いつき追い越し与え奪い、バチバチ前に進んでいく公平な関係でいてほしいの俺はッ!
『お残しはないよッ!』と、食料品店で育った”血”を見せてるところとか、随所でみるきの格が上がるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月3日
そこに全く追いつけず、しかし食らいついてはいるみるきが、次回のステージでどういう輝きを見せるか。
なかなか楽しみになってきました。頼むぜ逆転ホームラン!