ちみも を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
この世を地獄に変えるべく、風涼やかな湘南に降り立った獄卒と魑魅魍魎。
個性的な三姉妹の家に曲がりしつつ、グルメに舌鼓打ったり、就職活動頑張ったり、優しく穏やかな日々を過ごす…というお話。
難しい所なんにもない、極ゆるな展開が顎に優しい。
前回で大体の紹介が終わって、個別のエピソードが回り始める第2話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
生真面目で苦労人な地獄さんを主役に、ゆったりまったりな現世ライフが展開していく。
パステルカラーの風景がモロに湘南・鎌倉あたりで、シャレオツで清潔感のある暮らしがいい塩梅。
生活感はあっても所帯じみてない雰囲気はメシのチョイスにも現れてて、スモアに釜揚げしらす丼に手作りウインナーと、どれも美味そうで垢抜けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
話の主な舞台である鬼神邸のデザインが凄く良くて、デフォルメされながらも衣食住を丁寧に彫り込んでいく筆に、気合が乗っている。
飯を食ったり家賃を捻出したり、地獄の鬼なりに”生きる”ということをやっていくと、キャラクターの個性もじんわり見えてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
三女・めいちゃんは不思議っ子だけど面倒見が良く優しいとか、次女・はづきの銭ゲバ力と風通しの良さとか。
あと、長女・むつみの微笑み強キャラっぷりな。さすが能登だぜ!
ふわりと柔らかなデザインと色彩が、クイックな動画と相まって、程よいテンポを生んでるのは前回と同じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
やっぱアニメとして、独特の動きが呼吸と実在感を生んで、戯画化されながらも手触りのあるヘンテコな生活感を作り出しているのは、独自の強みだと思う。
話の方はそらまーマッタリと進んで、地獄さんが食レポの才能を見せつけたり、中間管理職的悲哀を滲ませたり、存分に萌えキャラだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
苦労は鬼がやって、人間はスイスイ人生を楽しく謳歌してる逆転現象、結構好きだな。
地獄さんは虐られる程に輝くキャラなので、今後もひどい目にあえ!
…って思えるのも、奇妙な隣人を自然体で受け入れ、がめつい部分もありつつ楽しく暮らしてくれる、三姉妹の人徳あっての事で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
俺は異形存在を当たり前に受け止めて、楽しく一緒に暮らしていく話がいっとう好きなので、三姉妹と地獄さんの凸凹が噛み合ってる感じは、肌にシックリ来る。
これは三姉妹同士も同じで、じっくりあの可愛い家での生活を掘り下げる中、それぞれの個性が噛み合ってる仲良し感が良く出てた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
グルメ回なんで当然といえば当然なんだけど、食い物を皆で一緒に食べるが多く、楽しみに対し開けてる感じ、皆で笑うことに貪欲な善さが、色濃く出てたと思う。
この世を地獄にするなら、楽しみなんぞいらないのだが、地獄さんはごくごく当たり前に”人間”なので、うまいメシを食って喜ぶし、食わせてもらった恩には報いようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
獄卒向いてなさすぎる地獄さんの、トホホな人間界日記はどこかお仕事モノの味わいもあって、マッタリで終わらない良いスパイスだ
今後フォーカスが当たるキャラ、作品世界への画角が切り替わると、また新しい面白さが出てきそうだなと思える、良い地獄さん回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
次女のバイト先とか、段々とキャラクターの人生が見えてくる面白さもあって、肩の力を抜きつつしっかり作ってる感じが、手堅くて良い。
同時に自分たちのストロングポイントが何処にあるのか、ちゃんと把握してぶん回すエグさもあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
絵本の中のユートピア感というか…絵空事のはずなのに『良いな、食べてみたいな、一緒にいたいな』と思える手触りがあることが、多分この話の強みなんだな。
日常系として、雰囲気と体温がある。
これは湘南海岸暮らしのちょっと上質な雰囲気を、デフォルメされたリアリティの中丁寧に編み上げたからこそ、生まれるものだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
この不思議で魅力的な実在感を、鬼らしからぬ鬼が駆けていく様子は、やっぱり面白い。
まぁ、舞台が地元だってのもあるけど。見慣れてるわーあの景色…。
”青春ブタ野郎”とか着せ恋第8話とかでもそうだったけど、見慣れているはずの風景がアニメの色調と質感で切り取られていると、異邦としての魅力が立ち上がってくる面白さがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
慣れ親しんだはずの景色が全く別のものになる、驚きと楽しさ、故郷の異化体験は、何度味わっても良い。
それを、当たり前に過ごしてる”日常”なるものにもどのくらいの強さと深さで、向けられるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月15日
とにかくゆったりまったり、肩の力を抜いて柔らかに展開している物語が、グッと硬質な質感を見せる瞬間が、ちょっと楽しみにもなってきた。
そういう地力は、かなりある作品だと思う。
次回も楽しみ。