プロセカイベスト”青空の先、輝きを追いかけて”を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
ワンマンイベントの会場も決まり、意気上がる”More More Jump!!”
更なるレベルを目指し、愛莉が合宿を企画して…というお話。
プロセカ一の傑物、桃井の姐さんの人間力が存分に発揮され、チャーミングでハッピーなお話となった。
困難を克服して大成長! という話ではなく、辛いことを越えて掴んだ桃井愛莉の”今”がどういう色をしているか、合宿配信をあの世界のファンと一緒に見ているような手触りを交え、しっとり魅せるエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
大人の事情と心なさに巻き込まれ、傷つき落ち込んだ小さな女の子。
モモジャン結成前、ユニストでの愛莉(にかぎらずメンバー全員)は、そういう顔が強く出ていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
私人としての疵が、アイドルである余裕を奪っていた…とも言える。
が、熱い再起と着実な活動を経て、客に見せる顔をどう作り維持するか、考えた上で”向こう側”に届けるしなやかさを掴みつつある。
それは事務所の事情に翻弄され、なりたい自分をつかめなかった過去の愛莉よりも、もっと力強く、自分らしいあり方だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
そうさせてくれたのが誰か、桃井愛莉はよく分かっているので、観客を楽しませ仲間と強くなるために、トレーニングとショーが入り混じった合宿配信を、見事に企画し運営する。
愛莉は自分が見られること、見てほしいと思っていることに凄く自覚的だし、同時に無条件に見られる(例えば雫のような)輝きを持ってはいないことを受け入れてもいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
その上で、凡人なりの勝ち方、凡人だからこそ見えるものがあると、焦ることなく噛み締めている。
”ファンが見たいモモジャン”に応えつつ、ただのファンサービスで終わらせず、ワンマンをやりきるのに必要な実力を楽しい遊びの中、しっかり鍛える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
こういう企画力・実務力は遥の領分だったと思うが、愛莉もそういう力を備えていると描いたことで、モモジャン全体の強さが上がった感じがある。
ぽけぽけ超越的な部分がある(からこそ、圧倒的な存在として人の目を引き付ける)雫に憧れつつも、あくまで地べたをはいずり、八方手を尽くして自分に出来ることを探した、桃井愛莉。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
そのどっしりした歩みは、同じ目線から”アイドル”を見上げているファンの気持を、しっかり捕まえている。
今回の合宿はアイドルバラエティとして、あの世界のモモジャンマニアが何に血圧上げ期待を高めるか、良い説得力があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
これなら既存オタも新規ファンも、がっちり掴むだろうな…という眩い努力、キラキラの可愛さ、四人の結束が、配信番組という形にまとまっていた。
そういう魅力的な”外側”と、配信に映らない場所で努力を重ねる”内側”が、乖離なく繋がっていること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
見せたい自分と、誰かが求める自分が重なっていること。
ここが断絶した結果”アイドル”を一度諦めた三人にとって、パブリックイメージとセルフイメージの合致は、とても大事なことだ。
ここを重ね合わせるために、モモジャンはもしワンマンコケたら借金背負う、ハイリスクなセルフプロデュース集団として動いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
”アイドル”が稼ぐ金と名声を、大人に握らせて傷つくのならば、全部自分たちで背負って、信頼できる人たちとだけステージ…とその外側を作っていく。
モモジャンワンマンまでの歩みは、そんな社会経済戦でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
そこにおいて現実感覚が太い桃井愛莉はたいへん頼れる戦力で、ファンとアイドルが求める虚実両方を形にしつつ、自分と似た後輩に導きを与え、自分と真逆の憧れと思いを重ねることを可能にしている。
みのりにかつての自分を重ね、ジュースに背中向けて面倒見にいく桃井の姐さんは、あんまりに善良すぎて眩しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
指導も具体的で的確だし、みのりが自分で気づいて自分の力に出来るよう、答えを教えすぎないよう気をつけてもいる。
10代に出来る指導じゃねーよなー…人間太ぇ~。
みのりへの視線は自分が通ってきた道を上から見下ろすものだが、愛莉のアイドル道が始まったときから、ずっと見上げてきた太陽とも今回、濃いめの交流がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
雫にとっても愛莉は永遠の太陽で、そうして見つめう合う二人が夜の海岸、想いを重ね合う瞬間は…あまりにも…。
出逢った瞬間から魂の奥に突き刺さった、日野森雫という圧倒的存在。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
それに追いつこうとあがいた日々は、かすり傷を魂に付けたけど、でも眩い太陽があったからこそ走り続けられた。
一回転んで泥に塗れた後も、ずっと側にいてくれたから、今ここにいられる。
ここまでの歩みは、無駄じゃない。
そう思いつつも白魚の如き指先に惹かれ、己の丸っこい指を憾んでしまう愛莉に、一番のガチファンがネガティブNGを出す!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
セカイに置かれてる”いちばん大事なもの”を思うと、雫から愛莉への感情が太いのは一目瞭然なんですが、それにしたって好き過ぎる、お互いに。
自分にない輝きは遠く、眩しく見えて、だからこそずっと追いかける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
その終わりのない歩み自体が楽しいもので、自分も他人も恨まないまま、夢を呪いにしないで進んでいくためには、そう思わせてくれる誰かが隣りにいて欲しい。
愛莉にとって、雫にとって、お互いがそういう導きの星なのだ。
モモジャンがなかったら、”アイドル”を諦めていたら、そんな存在としてお互いを見つめ直し、その輝きに照らされる、いつだって好きになれないけど悪くはない自分の姿を捕まえることも、出来なかったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
モモジャンがあってよかった。
ワンマンを前に、そう思えるエピソードが届いたのは嬉しい。
今回はモモミク達がセカイをはみ出し、愛莉プロデュース合宿バラエティのゲストとして、華やかで可愛い色合いを添えてくれていたのも嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
やっぱバチャシンが”領域”超えて、リアルをワイワイ楽しんでる姿を見るのが好きなんだよなぁ…男女混交アイドルグループとして、瑞々しい輝きがあった。
桃井先輩の熱血指導を受けて、体幹を鍛え直したり、観客席へのアピール力を高めたり、”モモジャンの末っ子”花里みのりのポテンシャルが更に高まっているのも、良い運びだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
一回てっぺん見えた上でやり直してる三人と、みのりも背負う物語って根本的に違うからねぇ…。
白紙だからこそ描ける物語、生まれる爆発力はみのりの特性であり、ワンマンという大勝負を前に彼女が成長していくことは、”なにか”への期待を高めてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
そんな新人を導くことで、愛莉が迷って掴み直せたものも、色濃く描けるしね。
ずっと傷でしかなかった、バラドルとしての桃井愛莉。
”ハッピーラブリーエブリデイ!”を経て、そんな自分の過去も、それを大事な思い出としてくれるファンも肯定して、求められる自分を楽しんで演じられるようになった姿には、道化師のプライドが滲む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
凄くかっこいんだけど、それより先に桃井愛莉という少女が、自分の全部を肯定できてる安堵が強い。
嵐の只中にいたときは、苦しみでしかなかった思い出。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
それこそが今の自分と輝く未来につながっているのだと思い返せた時、人は子供から大人になるのかもしれない。
そういう高みから、客観で企画や後輩を見れることが、どんだけ強いかも今回よく書かれたしね。
一見ゲテモノな、ファンの声を取り込んだスムージー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
それを愛莉が観客と対話しながら、一つのバラエティとして一緒に作り上げ、仲間と一緒に飲み干す行為は、多分彼女の物語全体の暗喩だ。
道化役を押し付けられ、なりたい自分と求められる自分のギャップに引き裂かれ、アイドルも観客も憎んだ日々。
そんなドロドロの混沌こそが、今未来を見据える自分を支えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
それを”飲めるもの”にするには、けして表には出さないクレバーな操作、落ち着いた述懐が必要で、この冷静さを観客に見せないからこそ、アイドルは”アイドル”たりうる…とも言える。
売り物になる嘘は精妙に巧妙に、本気で編むものだ。
同時にただ賢いだけじゃ、ファンの願いも傷ついた自分も飲み込めはしなかったわけで、仲間との絆、出逢ったときから特別すぎた”あなた”への思いがあって、栄養満点スムージーは愛莉の腹に落ちていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
そういうところまで、桃井愛莉はたどり着いているわけだ。つえーな…。
モモジャン全体を力強く鍛える合宿から、どんな活力を得てワンマンに望むか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月10日
一つの契機となるだろう一大イベントに向けて、我らが桃井愛莉がどんな人間なのか、どんな人になれたかを、しっかり描くイベントでした。
とても良かった。
やっぱ好きだなぁ…桃井愛莉。次回も楽しみ!