ルミナスウィッチーズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
ガリア解放に世界は沸き立ち、魔女たちは忙しい日々を送る。
未だ続く戦火を、退けてなお残る廃墟。
故郷に立つエリーは二度と帰らぬものと、残骸から伸びるひこばえを想う。
そしてジニーは夕焼けの中、出会えた奇跡を故郷に戻す手立てを見つめていた。
そんな感じのパリよこれが灯の翼だ! 優しく誇り高い魔女たちが、それぞれの帰るべき場所を目指すルミナス第10話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
大変良い話であったし、凄い話でもあった。
使い魔にクローズアップしていたこと、戦わないウィッチが主役であること、エリーの掘り下げに踏み込まなかったこと。
ここまで積み上がった物語の要素が全部有機的に絡んで、魔法音楽隊の今後、廃墟となった故郷に芽吹く命、手渡されていく決意と約束が、ギュッと一話に圧縮された話となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
内容としては異様に濃いのだが、焦った感じ、詰め込んだ印象は一切ない。
大変ルミナスらしいアダージョで、お話は進む。
ジニーが格納庫で手渡した勇気と誠実がエリーの背中を押し、それが見えざる黒鳥の羽を持ち帰らせ、出会いの奇跡からずっと望んでいた巣立ちを可能にする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
真心が巡り巡って、今ジニーが果たさなければいけない決断を形にする話運びは、大変このアニメらしい。
第7話で、力強くエモーショナルな話に不可視の使い魔、その特殊性をしっかり盛り込み、エリーの覚醒とか、モフィの帰郷とかに活かしてきた構成も良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
常人には見えないからこそ、魔女の証である不思議な動物。
それが物語の主役として、こういう場所で活きるからこそ、ずっと描いてきた。
”癒やし”をくれるマスコットと、ある意味侮っていた物言わぬ命に横っ面を張り飛ばされたようで、ドバドバ泣いてしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
置き去りにしてしまったリボンの猫が、使い魔とはまた違う…しかし人間とも重なり合うような営みを廃墟に重ねて、とても立体感のある尊さを描いてもいた。
鳥も草木も流れる水ですら、ネウロイの去った大地で確かに生きていて、それは”使い魔”という、ウィッチの力を支える存在でも同じである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
戦争機械の一部として闘い続ける…あるいはルミナスウィッチーズの一員として、楽しく歌うために必要な、人間の都合に振り回される便利なパーツ。
我らが愛すべき隣人として”使い魔”を新たに切り取ったこの作品は、その尊厳ある旅立ちを躊躇わないジニーの決断を、心から寿ぐ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
魔法が使えなくなっても、特別な存在じゃなくなっても。
彼女はずっと、モフィを故郷に返してあげたかった。
たいへん偉く、強い想いである。
グレイス隊長を中心に、ガリア解放されども船運晴れぬ世界をしっかり見据えつつ、それでもあえて戦う力を、飛んで歌う資格を手放す決断を、主役に果たさせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
それが個人的な身勝手などではなく、とても普遍的な愛と勇気のお話なのだということを、エリーの帰郷と重ねて描き切る。
そういうエピソードであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
正直ジニーは掴みどころのない主役と感じてきて、心を引っ掛ける釘が見つからない状態だったのだけど、この一話だけでグッと、胸に迫るものがありすぎた。
世界と戦うための特別な資格を、手放せる勇気。
それがこのお話の、主役たる強さなのだ。
というわけで魔女たち故郷に帰る! 戻ってきては大忙し、ヘロヘロ可愛いルミナスウィッチーズである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
序盤のコミカルで浮かれた雰囲気から、段々とエリーの沈鬱にフォーカスが合いだして、格納庫の良すぎる夕景でズドンと、エモが溢れ出す。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第10話から引用) pic.twitter.com/Myk3RSZMaa
せわしなく華やかな日々の眩しさは、その影で蠢くエリーの思いを上手く照らしていって、パリの廃墟で対照関係が頂点に達する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
カンペに”言わされてる”セリフにはこもらない、郷愁と臆病と切なさの入り混じった、複雑な陰影。
それを可視化するのに、鉄の翼に守られた二人の姿は最適だ。
エリーはここでの会話を受けて、自分自身を故郷へと飛ばす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
ジニーはここで顕にした決意を、故郷から奇跡のかけらを持ち帰ったエリーに導かれる形で、空へと羽ばたかせていく。
ふたりとも向かい合い帰らなければいけない場所へと、今回震えながら巣立っていくわけだ。
そんな運命に飛び出す準備として、軍属の兵器でありながら銃を積んでいない輸送機が、翼を休める格納庫を選ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
クライマックスを前に、この作品の強みである象徴の詩学はそれを形にする強い絵は冴える。
光と影が錯綜する場所で、それでも顔を上げて
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第10話から引用) pic.twitter.com/RMpqyJmJm6
帰郷を前に伏せられていたエリーの眼が、後輩の秘めたる強さを受け取って空に上がり、勇気を振り絞る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
部隊のお姉さんとして、剽軽な態度の奥で優しく妹たちを見守ってきたエリーが、幼く見えていたジニーに思いを委ね、背中を支えられる逆転が、大変眩しい。
年上だからって常時強くなきゃいけないわけがないし、それでもエリーは内心の嵐を覆い隠して、”姉”をやってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
ガリア解放の一大事に、当然その仮面は揺れる。
揺れても良いのだと手を差し伸べるように、ジニーはモフィを手放し、魔女でなくなる未来に微笑む。
帰るべき場所へ、進むことを恐れない
真実は、恐れているのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
ジニーがモフィ大好きで、ずっと一緒にいる様子を僕らは10話見届けてきたし、彼ら不可視の妖精がどんだけ生き生きと活きて、可愛く力強い存在かも知っている。
離れたくないと思うのは当然で、でもその震えを微笑みで包んで、ジニーは姉の背中を押すのだ。
それはさぁ…相当に強く気高い生き様じゃないのよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
ルミナスウィッチーズは銃は握らねぇけども、人間に当たり前につきまとう辛い戦いに寄り添い、あるいは自分が主役として立ち向かって、小さく確かな歩みを進めてきた。
その主人公が、その真髄のような行き方できてると教えてくれるのはありがたいよ
グレイスもまた大人びた仮面にヒビを入れながら、終わりの気配に震えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
彼女もまた一人ではなく、複雑怪奇な”政治”は人間の柔らかく弱いものを護るためにあるのだと、穏やかに描いてくれるのは嬉しい。
ひっそりながら、生っぽい所触るよね…。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第10話から引用) pic.twitter.com/KVoqZaC1fZ
ジニーの転属は、このお話が遠くに離してきたウィッチの本分…終わらぬ闘争に囚われた戦争機械としての顔を、残酷に照らす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
それが世界の通奏低音だとしても、それ以外の音楽があると信じたから、グレイスは楽団を作った。
それは確かに、何事かを成し遂げ故郷に戻ったのだ。
形にならぬその手触りと、有無を言わせぬ廃墟の実在感は同じ場所にあって、なかなかに混じり合わない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
軍が求めるポートレートは灰色で、錯綜する思い出は未だに、総天然色。
誰かが求めるままに演じているものと、胸の中湧き上がり形にならないもの。
ここら辺の複雑な質感を、セリフではなく絵を重ねて見てる側に理解らせていくのは、ルミナスの映像詩学、正に真骨頂という感じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
エリーにとってパリは彼女のガリアでも故郷でもやはりなく、台本に書かれたアンニュイはあくまで灰色である。
そこに色を付けるのは、もっと不確かで強烈な歌だ。
いままで貼っつけていた気さくな仮面を、一気に掘削するように積み重なる、エリーの過去と現在。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
彼女の覚醒が『この子を守らなきゃと思って』で果たされるのが、その魂の色をよく教える。
癒やし手の象徴を授与されているのは、伊達ではないのだ。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第10話から引用) pic.twitter.com/kq4OCwIgNV
物言わぬ小さな家族を置き去りに、故郷を去らねばならなかった無力。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
ウィッチとして目覚め、しかし闘うには遅すぎた運命。
飄々と世界を渡っているように思えた少女の背骨には、重たい影が突き刺さっている。
その地金が否応なく晒されるとき、不器用にグレイスが寄り添ってくれているのがありがたい
グレイス覚醒シーンは、やはり第7話が効いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
一種の叙述トリックとして機能していた”見えない猫”が再び顔を出して、魔女であること、使い魔という存在を見てる側に思い出させる。
これがジニーとモフィに戻って、更なる一撃を入れてくるのが、まー凄い回だよ…。
エリー不在のルミナス女学校で、アイラがグレイスの願いを背負って、年下メッチャ見守ってるのも刺さった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
何かと無器用な彼女が、もともと持ってたこういう美質を音楽隊の日々に開花させて、後輩を背負い育む姿を見る度、涙腺が緩む。
こうして誰かを思い、気にかけけれる自分を取り戻していく闘い。
それがアイラがここまでの物語で走ってきた、一つの戦争なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
エースとしての翼が折れて、生きることに絶望してなお終わらなかった闘いに、彼女は勝ちつつある。
あるいはこの優しい眼差しを取り戻した時点で、既に勝っているのだ。
仲間が勝たせたのだ。偉大な闘いである。
様々な人に支えられ、遂に訪れた故郷では、思い出の欠片が水に濡れている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
パリでは白黒に分断されていた歩みは、壊れてなお息づく思い出に色づき、終わったはずの故郷には命が息づいている。
その無言の、あまりに豊かな詩をエリーは聞く。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第10話から引用) pic.twitter.com/7PynAbssi0
そこにグレイスや彼女の使い魔や、縁が結んだ不思議な出会いがあってくれることが、なんとも嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
レトリックの話をすると、黒鳥が超常の存在であると築くためには、それをもう感知できないグレイスが隣りにいる必要があって、だから彼女がエリーの帰郷に隣り合うのだけども。
しかしそういう筋立てを力強く越えて、エリーが溢れかえる思いに見落としそうになっている、自然の力強さをグレイスが言葉にしてくれることには、大きな意味がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
前回ラスト、エリーの代わりに『ガリアが帰ってくるよ』と、言葉を授けてくれたアイラのように。
一人で抱え込むにはあまりに大きいものを、それでも解き放つべく訪れた故郷で、エリーは一人ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
ここまでずっと一緒だったものと、今新たに出会うもの、一度別れ二度巡り合うものが、彼女のかけがえない翼となっていく。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第10話から引用) pic.twitter.com/9ebjzcC6mj
あの格納庫で受け取った、ジニーの誇り高い決意を導く黒い羽。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
置き去りに捨て去ったはずの猫は、力強く廃墟に蘇る自然の中で、母となり己の故郷を守っていた。
言葉を使わずとも通じ合うものが、エリーの手のひらに優しく寄り添い、まばゆい光になっていく。
リオはモフィが好きだから散々ペーロペロしたわけで、そうして宿った残り香が、ずっと見えなかった故郷へと黒鳥を導いていく奇縁の描き方も、大変好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
旅立ちと別れは、切なく寂しい。
それが人間の当たり前であるが、それだけではけしてないことを、今回のお話は色濃く刻み込んでいく。
『言わないけど解る』はこの作品の特徴であり強さだと思ってるけど、猫と黒鳥が話の真ん中に座る今回、いつにも増して暴れてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
動物だけじゃなく生い茂る蒲の穂とか、崩れてなお美しい川辺とか、風景それ自体が豊かに、色んなことを語ってくれてた。ルミナスらしい回だ…。
エリーは美しい故郷から、”みんな”の元へ戻ることを選ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
魂の行き着くべき場所へ戻って手に入れたものを、そこへ押し出してくれた人へと手渡す。
その黒い羽は、出会いの奇跡を手放すための道標だ。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第10話から引用) pic.twitter.com/fw77h4sYUt
駆け出したジニーが、川辺≒黒鳥の領域に踏み込み水に濡れるのを、一切躊躇わないのが印象的だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
エリーはあくまで運命の代理人なので、故郷で川には踏み込まなかった。
水と大地の境目を越え、本来あるべき場所へと愛と運命を返す特権は、あくまでジニーにあるのだ。
モフィを仲間へと巣立たせる決断は、魔女能力の欠落、兵士としての終わりを意味している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
未だ続く戦火で、その決断は無責任で弱いと、糾弾されるかもしれない。
しかしジニーはずっとそうするべきだと考えていたし、彼女が送り出した少女が故郷から持ち帰った奇跡を前に、ためらうことはない。
それは人が為すべき正しき行いであり、ジニーがずっとしたかったことなのだから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
魔女の瞳を失ったジニーに、モフィの羽はもう見えない。
その意味を語らずとも判らせるために、これまでの物語は幾重にも描画を重ねてきたのだ。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第10話から引用) pic.twitter.com/nwDISnVkDl
エリーの帰郷においては猫や黒鳥がその手に寄り添い、ジニーの決断の意味を描くとき、その喪失こそが際立ってくるのも、大変良い対照だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
得ることと失うこと、戻ることと旅立つことは真逆に見えて、何かが繋がっているのだ。
喪失を恐れず水に飛び込むことこそが、何よりも偉大な宝となる。
水の中で輝いた、誇り高き決意と喪失。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
ここに踏み込む特権が、物語の最初を飾った三人だけにあるのがまたいい。
ここで水に濡れることを恐れず、ジニーに一番近い場所へと己を投げ込むいのりとミラーシャは、やはり彼女の特別な存在なのだろう。
それは、周りで慄く少女たちを無価値にはしない。
501の闘争を描く中でも、大きな主題となってきた”あがり”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
これまでは否応なく訪れる災難だった力の喪失が、願いと尊厳に満ちた自発的決断として描かれるのも、正しく”外伝”だなぁ、という感じがする。
ジニーは道を選んだ。
それが正しいのか否かは、この黄金の夕景を越えた先で判断されることだろう
しかし廃墟への帰郷を前に震える”姉”に翼を授け、それ故奇跡のかけらを手渡されて、運命の瞬間に躊躇いなく踏み込んだその決断は、何よりも力強く思える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
モフィを故郷に返す。
ずっとジニーが望んできた祈りが、彼女一人では叶わず、彼女が彼女だからこそ叶うのが好きだ。
あの格納庫でジニーが手渡したダイヤモンドが、エリーの翼になって故郷に戻って、そこで掴んだ黒い羽が、ジニーがずっと望んできた祈りを叶えるわけじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
それってこのお話がずっと大事に描いてきた、出会えたから生まれた奇跡の、一番眩しい形でしょう。
だからこの先、魔女でなくなったジニーがどんな未来に進むとしても、俺はその全てを肯定するし、仲間たちもその道へ羽ばたく翼に、必ず為ってくれると信じている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
もともと色んな人と風通し良く触れ合う物語だったが、遂に風月花鳥に満ちた自然全てと、物言わぬ対話と連帯を描いてきた。
こんだけのものを描いてなお話数が残ってるってのに、もう期待しかねぇけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
どんなものが見れるか、ルミナスウィッチーズ最終盤、大変楽しみです。
いやねぇ…本当に凄いアニメなんで、色んな人に見届けてほしいですよ俺は。
追記 隊の仲間が置いていかれる速度で疾走するとき、ジニーにはある意味神がかりな決断が宿っていたのだと思う。答えはこの輝きの中、この一瞬の中にしか無いという、理由なきが故に正しい決断。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
天より得たものを、迷わず天に帰す。
ジニーが今回果たした決断は無私の聖性に満ちていて、この透明感が今回、特別強く胸を打った原因なのかもしれない。
本来通じ合えぬはずの獣達が、魂を繋げて導きとなる展開と合わせて、今回のお話はマジで聖人譚っぽかった。
あとライトモチーフとして、この局面で”みにくいアヒルの子”を選んでくるのはメチャクチャ佐伯作品らしくて好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月13日
”放課後のプレアデス”(特に)第2話における宮沢賢治といい、文学青年の抑えきれない血潮がインクに混じって思わず飛び出す瞬間にこそ、作家性の萌芽を感じるのだ。