デリシャスパーティ♡プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月9日
ゆいは自分とそっくりな異国の王女、マイラとの入れ替わりを敢行し、彼女に久々の休日を与える。
おいしーなタウンの美味に歓待され、笑顔と勇気を取り戻していく王女。
迫る謀略を跳ね除け、未来に続くスピーチを響かせることは出来るのか!?
そんな感じの今日はNOブンドル団…でも変身はしまーす! な、デパプリ第31話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月9日
かなり変則的な構成であり、加速した展開で一気に入れ替わりが成立する流れとか、突如リムジンを取り囲む羊黒スーツとか、トンチキな部分もあるが。
しっかり芯を食った展開が、気持ちよく心に届くエピソードだった
フツーなら入れ替わるまでのドタバタに時間使ったり、王女を演じきれないゆいちゃんにクローズアップしたりすると思うのだが、デパプリはそこに時間使わない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月9日
あまねちゃんが頭を痛めつつもサクッと入れ替わり、王女とゆいちゃんは立場を変えたことでお互いの輝きを、結構真っ直ぐ見つけていく。
この『一見奇手だが、打たれてみると妙にハマる感覚』はデパの得意であり、強みでもあると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月9日
フツーなありきたりから半歩ズレた独自性を持ちつつ、伝えたいこと、伝えるべきことはちゃんと捉えて、いいトコまで飛ばす。
そういう良さが、強く出た回だったと思う。
今回はゆいちゃんサイドとマイラ王女サイドで、二分割されて話が進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月9日
王女側は”もてなし”のお話で、ダチの暴走気味な真心を引き受け、食事と観光で心をリフレッシュさせるべく、気合を入れて走り回る仲間たちが頼もしい。
美味しいこと、楽しいこと。
せっかくこの街を訪れたなら、思い出して欲しい
そんな気持ちをゆいと共有して、王女のために色々やってくれるみんなが、なんだか輝いて見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月9日
『みんなで同じものを食べる』行為の意味は、プリキュアチーム良く知ってて。
それを責務故の鬱屈に苦しむ王女と共有するべく、自分たちの手で席を設ける過程自体が、魅力的に書かれていた。
街に満ちてる色んな美味しさをテイクアウトし、一度に味わうもてなしは、プリキュアチームだけでなくおいしーなタウン、それ自体が王女を歓待する行為でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月9日
土っぽいローカルな味わいもデパの特徴だと思うが、街の外から来た客人をどれだけ楽しくもてなせるか、描く今回はそんな強みが活きる。
何をするべきか、選ぶべきか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月9日
全て立場が決めてしまう重苦しさに言葉を失っていた王女が、『自分の好きなものを選んで食べれる』という、最も小さく最も大事な自由を差し出されることで、笑顔を取り戻していく流れはとても良かった。
こういう所にエネルギーを与えてくれるのが、”食”の強みであろう。
美味しいご飯それ自体も王女の糧になったのだろうけど、何よりその苦労を慮り、一瞬の喜びを差し出し分け合いたいと心を尽くした気持ちが、彼女を蘇らせた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
そんな気持ちを伝える媒介として、”食”は最も基本的で、根本的で、便利で強い。
そういう、作品の根っこが描き直される回でもあった。
『スピーチが苦手な王族が、仲間の助けを得て心からの笑顔で責務に向き合える』つう流れには、英国王ジョージ六世の史実(を元にした映画”英国王のスピーチ”)の影響を感じたりもした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
”ローマの休日”と思わせておいて、こういうヒネリで楽しませてくれるのも、なかなか良い。
街の良さを当然と受け止め生活を続ける地元民ではなく、街に来て何かを得て去っていく客を描くことで、おいしーなタウン全体の値段が上がった感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
こういう横幅広い描写があると、長い物語が定形で落ち着かず、筆致が生き生きと蘇ってもくるので、凄く良かった。
さてゆいちゃんサイドだが、おバカに見えてあの子超人なので、結構サクサクこなしていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
素直な感情の発露は周囲の人々にも喜ばれ、責務に閉ざされていたゲンマさんの心眼を開けさせる光にもなる。
おまけに生身でロープを引きちぎる狂フィジカルと、監視カメラを即殺す地頭の合せ技…。
ユイ・ナゴミのポテンシャルが、大暴れする回と言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
ブンドル団との特別で閉ざされた戦いをずっと描いてきたお話が、めっちゃ普通に王位簒奪を狙う生身の悪党との活劇に踏み込んだことで、気持ちよく風穴が空いた感じもあったな。
プリキュアのヒロイズム…怪物だけに向くと思うなッ!
暴力や知略より、王女の影の努力をしっかり見据えて、人間に何が大事なのか見落とさない視力の良さが、やっぱりゆいちゃんの強さで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
この輝きが王女に届いたからこそ、スーパーパワーは得れなくても、”あつあつごはんで、みなぎるパワー!”は、自分を前に進めてくれる魔法の言葉になってくれる。
ブンドル団という超自然的存在が出てこない今回、だからこそプリキュアは変身できない僕らに何を与えてくれるか、鮮明に描いてくれた感じもあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
王女がこの休日で受け取り、育んだものはいつだって、プリキュアとその街が、大事に大事に護っているものだ。
そういう輝きが入れ替わった二人を行き来して、より前向きな明日にお腹いっぱい、進み出せるお話になってました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
王女が自分の言葉と笑顔を取り戻すので終わらず、ゲンマさんも本来守るべきものを思い出せる欲張りな造り、凄く良い。
気高い子供にしっかり膝を折れる大人、マジ最高。
あまね先輩がゆいちゃんの暴走に振り回されつつ、マリちゃんと一緒に締めるべき所締めて、入れ替わりリフレッシュを成立させてたの、良い描写でしたね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
こっちのスーパーパワーは、王女を未来に届けるための魔法の馬車として機能するの、ロマンティックで優しいわね…。
あとパムパムがドレスの話を聞いた瞬間、大好きなここねが着飾った姿を思い浮かべ、その”愛”受け取ったここねが大歓喜してるの、最強ラブリーで良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
”ここパム”も、相当太いよな…。
ちびっこメンメンを用心棒として預けたらんらんも含め、妖精描写も良い回だった。
というわけで、いつもの定番からちょっと外れたお客様を饗応することで、お話が何書いてるか良く見える回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月10日
こういうストライク取れる変化球が速いの、引き出しの多さを感じれて大変良い。
そして次回は再びフェス! 今度は麺類だかららんちゃん!!
デパの元気印がどう暴れるか、楽しみです!