風都探偵 第10話を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
アニメシリーズの末尾を飾る第4エピは、裏風都とときめにしっかりクローズアップしたお話に。
幹部クラスの強敵も大暴れし、作品の核に切り込むお話がラストに出てくるのは、まとまりが良くてグッドだ。
少女の涙を止めるべく挑むのも、ハードボイルドの基本に立ち返る感じ。
やっぱ翔太郎の明るくも悲哀を帯びた優しいキャラクター、彼の助手になることで自分を見つけていくときめの呼応が面白く、”風都探偵”の何に自分が惹かれたか、最後に思い出せる展開になってくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
ジョーカードーパントとして、白紙の思い出を悪事で汚していたかもしれない。
失われたオリジンに揺れるときめを、力強くも優しい言葉で支える翔太郎の真っ直ぐさが、やっぱり良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
焦って依頼をかっこむのではなく、主人公とヒロインがどういう関係で繋がっているのか、ちゃんと確認してから最終章が動き出すのが、こっちの気持ちが乗っかる足場を整えてくれる。
この最終章、ときめの記憶喪失というミステリ、そこに深く関わる裏風都に再度潜り直す、『生きて帰りし』構造になっているのは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
自暴自棄な魔女だったときめは3つのエピソードを経て探偵助手となり、怪物の中で生きる怖さを知った。
人に混じって生きる楽しさ、辛い自分を預ける安らぎ。
事務所の騒がしくも愉快な日々は、ときめを”人間”にしてしまったのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
第1エピソードでは心を麻痺させ、裏風都の異様さを飲み込めていた彼女が、今回ガタガタ震えて怯えている姿には、情けなさよりある種の安心を覚えた。
そういう当たり前の感性を、翔太郎たちはときめに蘇らせたのだ。
過去がどうあれ、裏風都の怪人がどれだけ『この魔都が、お前の故郷だ』と言っても、ときめの居場所は翔太郎の事務所だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
大事な助手を連れ戻すべく、少女の涙を止めるべく、バレバレな強がりを着込んで颯爽と、翔太郎は死地に赴く。
カッコ良すぎる…そして優しすぎる。
クールにキメたいと望みつつ、生来の真っ直ぐな優しさ、感動屋の熱さが漏れ出ちゃってキマりきれない翔太郎は、本当に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
ときめにしてもりつかちゃんにしても、怯え泣いてる人を前に黙ってられない所、それを言葉と態度に出して正義に全力疾走しちゃうわかり易さが、パワフルで最高よ。
翔太郎がそういう、熱くて優しいやつだから僕はこのアニメ好きになったし、一旦幕を閉じるにあたってそういう、一番好きな所前に出してくれるのはありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
悪徳の魔薬に汚され、欲望と哀しみに汚れてなお、街を信じ正そうとする正義漢。
彼の戦いは、当然厳しい。
鍛鋼の強靭と溶鉄なる灼熱を併せ持ったリアクタードーパントは、シンプルに『つ、強い…!』となれる殺陣の組み立てが印象的な、とても良い強敵。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
デザインもいいし、リアクターを唸らせ強烈な一撃を放つハッタリも、格好良くキマってた。
ここも直球勝負な強さで、原点に戻って終わる感じがして良い。
炎熱属性のヒートメタルを”熱”で圧倒し、正面勝負では分が悪いと描いた上で、どんな逆転劇を用意しているか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
バトルの組み立てが素直に熱くて、大変ワクワクしている。
照井ダーリンとの合体必殺技で打ち破れないの、”格”の魅せ方としていい感じだったな。
あれで幹部候補なんだから、謎の魔少年が変じる幹部ドーパントはどんだけ強いんだ! つう話にもなってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
ときめの過去に滑り込み、甘言を弄する怪しさ、イヤらしさ…。
直接勝負しなくてもなかなかいい感じで、最終回を前にVS裏風都、なかなか盛り上がっている。
ときめのヒロイン力が高いので、りつかちゃんからの依頼はあくまで側道って感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
だが町工場のハンディな手触りが、”街”と共に生きる物語、それを食い散らかす悪の顔をしっかり際立たせて、良い配置だと思う。
こっちも幸せな結末にたどり着いてほしいが、さてはてどうなるか…。
二階堂さんが悪党ながら卑劣ではなく、堂々と悪事してるところも、爽やかな最終章に風を添えてくれてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
実力も風格もあるいいキャラなんだが、あのサスペンダーパチンパチンは何なんだろうな…。
そういう細かいクスグリで、話の情報量上げて楽しませてくるのは、特撮由来って感じあるな。
ガイアメモリが巻き起こす超常犯罪に、探偵助手として幾度も挑んだ今のときめにとって、裏風都を故郷とし、悪党の一味だった…かもしれない過去は重たい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
しかし答えは既に翔太郎が手渡していて、どんな現実でもしっかり受け止め、仲間に支えられて前に進むしかない。
人には、その強さがある。
どんなに人間の弱さや醜さを見せられても、翔太郎はそれを諦めないし、仮面ライダーとして体を張ることで、それを証明し続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
その奮戦が、過去なき女に届くのか。
敵が裏風都を根城にしていることで、翔太郎が一番大事にしたい”街”を蔑してる構図、スゲー良いな今更ながら…。
『ドーパントって…Doping MutantでDop-Antってコト…!?』とか、今更思ったりもしつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
大事な助手であり、それにとどまらないほのかなトキメキのお相手でもあるときめを追い込むことで、主役のヒロイズムが輝くお話が最後にくるの、大変良いです。
次回も楽しみ!
しかし話がまとまるこのタイミングでも、揺れるのはときめであって、翔太郎ではないわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月11日
やっぱお話の最初からある程度以上完成した揺るがぬ外装に、熱く流動する魂を封じているハードボイルド造形が、しっかりした主人公だと思う。
スタイルというのは、まぁそういうモンだろう。