ぼっち・ざ・ろっく! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
ライブを控え、結束バンド(-山田リョウ)は後藤家に集っていた。
踊る電飾暴れる垂れ幕、今日は後藤ひとりの友達記念日!
躍動する自意識と閉塞する自我…ゼロ距離で腐海の粒子を浴びるバンT製作委員会!
真夏の金沢八景は、熱く燃えていた。
そんな感じのドキュメンタリー・ザ・ぼっち、ぼざろ第7話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
楽しい仲間が後藤家を訪問し、振り回されたり振り回したり、良い感じの現在地をたっぷりと味あわせてくれた。
陰気にぶっ壊れた愛娘を、それでも優しく包む家族の肖像も楽しく描かれ、見たいものをたっぷり見れた感じ。
この話は後藤ひとりのぶっ壊れ方を楽しく描きつつも、彼女の社会性のなさ、内にこもりがちな割に多くを求める気質…平たく言えばヤバさに嘘をつかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
色んな表現とアイデアをブンブンぶん回して、この軟体生物がどんだけぶっ壊れているかを、常々良く描いている。
その上で、家族もダチもぶっ壊れたままの後藤ひとりをそのまま飲み込み、『ぼっちちゃん面白いね!』で楽しく過ごしてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
この得難い揺籃があればこそ、ぼっちは自意識の引力にギリギリ飲み込まず、人間の形を保っていられるのだ。
否、バンド活動を通じて引力を振り切り、浮上する気配すらある…
とにかく手数が多くハイテンポな笑いを全身で浴びつつ、そういう有り難さをしみじみ感じる瞬間が結構あって、とても良い話だと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
フツーのキラキラ青春モノではないけども、確かにここには優しさと笑顔…輪郭の崩れた自分を肯定するために絶対必要な処方薬が、確かにあるのだ。
というわけで燃え盛る真夏…金沢八景にパーリーピーポーモンスタ爆誕ッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
そわそわと待つ手、ワクワクと進む足を交互に描き、電飾メガネが大暴走する顔面まで”タメ”てるの、笑いの火力が強すぎる。
吹き上がりすぎだろ、後藤ひとり…人間ロケットか。
(画像は”ぼっち・ざ・ろっく!”第7話より引用) pic.twitter.com/5ylw69nHIk
アリに運ばれていくセミの死骸で季節と、完全に終わってる後藤の社会性…それでもなお笑って受け入れてくれるバンドの良心二人を、一気に流し込んでくるアバンタイトル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
毎回色んなテイストで楽しませてくれるアニメだが、今回はBPM早めの矢継ぎ早スタイルだ。
見ててメチャクチャ気持ちがいい…。
玄関で既に”終わって”んのに、さらにあのヤバルームを別方向にヤバくした浮かれロケット発射台で”終わりの先”魅せてくるの、最高に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
後藤…この惨状晒しなお、”ダチ”やってくれる二人に感謝しなよ?
あとアップオモシロすぎるからグラサン外せ。
(画像は”ぼっち・ざ・ろっく!”第7話より引用) pic.twitter.com/DdiDsjia5s
今回はバンT製作をダシに、ライブを前にした結束バンドが今どんな感じか、どっしり描く回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
ぼっちのダチは後藤家の人々とも快く打ち解け、色んな意味でヤバい自分を一切隠せないギターヒーローの素顔を、全面的に楽しんでいる。
それは心からのもので、上からの嘲笑ではない。
異様に跳ね上がった部屋の電飾を見ても、ぼっちが世界と自分に求める期待値は異様に高いことが判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
250点を求めて現実が30点だから、落差で全てが終わったようなショックにブン回されて人格も疲弊するわけだが、虹夏ちゃんと喜多ちゃんは”後藤ひとり”に、忖度なく100点つける。
ぼっちが認められない『ありのままの後藤ひとり』こそが良いんだと、ダチが生み出した異常状況をケラケラ笑いながら楽しみ、飲み込んでくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
それが得難い奇跡なのだと心の何処かで感じつつ、今日も後藤ひとりは暴走を続ける。
その先に多分、120点の自分があるのだろう。
一切ケミカル入れてないのに、思い出だけで深めのバッド入って現実から遊離する、クッソ面倒くさい青春ジャンキー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
その奇行も、奇行のまま飲み込んでくれるわけよ”結束バンド”は。
クレイアニメにエッチング風…ほんと表現の手数多いなこのアニメ…。
(画像は”ぼっち・ざ・ろっく!”第7話より引用) pic.twitter.com/KvIWicKwS6
つーか『幼稚園児の妹に土下座』という、相当リアルにヤバい醜態をむき出しにしておいて、なお『ぼっちちゃん面白いねー!』で済ませるあたり、喜多ちゃんはやっぱ修行が成ってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
喜多ちゃんは…ポジティブ方面に過剰に壊れてて、それがぼっちの凹みにハマってる感じだなッ!
つーか喜多ちゃん、顔の良い女なら何でもアガるタイプなのがだんだん見えてきて、ぼっち先生のギター授業頑張ってるのも、そのツラ至近距離で堪能できるから疑惑が出てきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
”リョ喜”だと思ってたけど、かなり”喜ぼ”に引力出てきてんだよなぁ…結構ビッチな喜多ちゃんが好きッ!!
さておき。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
家族も交え、ヤバT製作委員会の楽しい時間は加速していく。
疎外感にトビかけてた娘を、大好物の唐揚げで現実に引き起こすママンの微笑み…こういう描線に、後藤家の体温が宿ってて好きよあたしゃ。
(画像は”ぼっち・ざ・ろっく!”第7話より引用) pic.twitter.com/Yj4cthlgWZ
ギター珍獣のクソヤバ珍行動を楽しく観察しつつ、後藤ひとりと家族のスケッチは、ここまでもかなり好きな絵筆で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
ぶっ壊れつつも家族を大事にしてるぼっちと、ぶっ壊れたままのぼっちを優しく包んでる後藤家の人々が、今回どっしり書かれてるのは有り難い。
ひとりエクソシストぶっこむ娘の奇行は、悪霊っていうより膨れ上がった自意識のネジレが生み出している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
それは祈りでも呪いでも勝手に蒸発せず、普遍的な青春闘争に身を投げ、全身複雑骨折しながらもタチムカウことでしか、越えられない歪さだ。
”結束バンド”は、その戦線を一緒に走る。
そして戦うための補給基地は、この笑顔の食卓にこそあるのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
そういう手触りが早い展開の中、確かに匂っているのはとても良かった。
ハイテンションにぶっ飛ばしつつ、時折こういう”芯”に当ててくるのが、作品が高く飛びつつも空中浮遊せず、見てる側の心に届くコツかもしれない。
今回もややヒキ構図の客観的な描画が活用されて、油っぽい展開の一休みとして、上手く店舗を作っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
血管ブチギレハイテンションギャグが目立つが、こういう休符の使い方が上手い作品だと思っている。
Clover Worksっぽい画作りよね。
(画像は”ぼっち・ざ・ろっく!”第7話より引用) pic.twitter.com/CwDhDqVHXf
常時異様なテンションのボケでブン回すのではなく、時折スローダウンして、笑いの奥にあるモノが視聴者に”沁みる”余韻を忘れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
それが独自のリズムを作るし、疾走しっぱなしのお話に胃がモタれない秘訣かな、と思う。
スタッフの個性と才能が全面に出て、バリエーション豊かなのも効いてるか。
まぁ疾走る所は、全力で駆け抜けるんですけどね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
キラキラ映画に脳を焼かれつつ、ゲームも映画も堪能し、後藤ひとり着せ替え劇場で素材の良さも堪能。
『ぼっちちゃん可愛い~!』で終わらず、腐海に沈んで終わるのも最高。
(画像は”ぼっち・ざ・ろっく!”第7話より引用) pic.twitter.com/KS2VHnXs3Z
つーかナウシカパロは数あれど、巨神兵でも王蟲でも青い衣でもなく『キラキラに耐えきれず死んだぼっちの死体から、ばらまかれる胞子、生み出される腐海』つう方向に使ってきたのは初めてで、いい勝負仕掛けてきたな…と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
『ツラがいいんだから、髪上げて売れば?』つうツッコミ殺しでもあるか
あんだけ自意識肥大した承認欲求モンスターなのに、自分が顔面に恵まれたきらら兵器である自覚がなく、めちゃくちゃ捻くれた方法で”後藤ひとり”を立てようとしているのは、結構好きである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
ギターじゃなきゃ、ロックじゃなきゃ、”結束バンド”じゃなきゃ、満たされない穴がぼっちの胸には開いている。
その歪さこそが、キラキラ青春に激ヤバ暴走生物をぶっこみ、それと”ダチ”やってくれるかけがえない仲間と、ドタバタ珍道中で大暴れさせている理由なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
テーマに選んだものの唯一性、このお話とこのキャラである理由がちゃんとあるのは、俺はやっぱり好きだな。
つーか、前髪上げた後藤の顔面に対する喜多の眼光が尋常ではなく、『やっぱこの女、ツラ良ければ何でも良いんじゃねぇの…?』疑惑は深まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
俺は後藤がチヤホヤされてる絵面大好きなので、今後も時折周囲を取り囲み、写真バシャバシャ取って地獄まで追い込んで欲しい。
ぼっちのネガ粒子砲打ち込まれた後、『可愛すぎてゴメンなさい…』が出てくるあたり、相当いい人格してるよなぁやっぱ…などと思いつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
楽しいお家訪問を終え、Tシャツも完成して”結束バンド”の結束はより深まった!
ぼっちちゃんの事がもっと解った!
(画像は”ぼっち・ざ・ろっく!”第7話より引用) pic.twitter.com/dMooR1CHXc
そしてLIVE当日台風直撃、どうするどうなる後藤ひとりの青春ッ!!!!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
結局強権発動して、自信満々な自分のデザインでTシャツ仕上げちゃう虹夏が、あの騒動を『友達のことがもっと解った』で笑って飲み込んでるのも、ぼっちが小さな勇気絞り出して雨備え提案する時、Tシャツ握りしめてるのも好きだ
世間一般に流通する”友情”や”青春”より、元気に歪み大きく弾んでいるお話だけど、そこに宿る一個一個の結晶は確かに、彼らじゃなきゃ生まれ得ない瑞々しさを宿している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
その嘘の中に、ロックンロールがいつも突き刺さっているのが好きだ。
彼女たちのトンチキな青春は、バンドだからこそ転がる。
その背景と足元をしっかり確認する、真夏の友情劇場でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
大きな見せ場になるだろうLIVEを前に、家族と友達…ギターヒーローを人間の形にしている大事な特別が、凄く当たり前の空気感を何処かに宿しつつ、異様なテンションで駆け抜ける。
すげー、このアニメらしい話だった。
欲張りに色んな要素と表現を盛り込み、テーマとキャラクターに嘘なく大暴走し、しかし彼らの物語がこちらに届くため必要な重たさと体温を忘れず、ちゃんと描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
それが出来てるのって、相当凄くて良いアニメだな…と思いつつ、豪雨のライブを待つ。
成層圏まで突き抜けろ、後藤ひとりと仲間たちッ!
…今回リョウを画面の外に飛ばしたの、家族との絡みも込で後藤ひとりのヤバさと友情がブン回る中、独自のペースで暴れるリョウがいると話が濁る…ていう判断だったかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月19日
確かにリョウがいると、ピントがズレてた感じはある。
喜多ちゃん大発情 with 後藤ひとりの顔面兵器も見れなかっただろうし。