PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOLを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月26日
大破壊だの人格矯正だの、ぶっ飛んだネタが元気な二期であるが、今回はどっしり構えて一人のモルカーを追う人情派。
些細な事にも怯え、脱出を図るも抜け出せず、ダメダメな彼らの幸せは一体どこにあるのか!? というお話。
多彩な魅力を持つモルカー、こういう情に訴えかけるお話も大変強く、パニックに陥って暴走するモルちゃんの涙も表情も仕草も、大変可愛かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月26日
派手目なアクションではなかなかカメラが当たりにくい、感情表現の強さが表に立った回…と言えるか。
モルカーも生物である以上、”輸送”という任務への適正は様々で、そこからはじき出される者たちも当然いるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月26日
そういう連中の性根を叩き直し、公道に送り返すのがドライビングスクールの仕事ではあるのだが、そんな鋳型にハメられなくても居場所はある。
幸福な出会いが、支えてさえくれれば。
短い人生に豊かな出会いをみっしり詰め込んで、分厚い味わいで転がしていく展開には、今までの話数にはない落着きと滋味があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月26日
いや、状況自体はいつもどおり元気に可愛く暴れているのだが、その行く先が安定しているというか…結構特殊で、独自性のある回だったと思う。
ドライバーの存在感にクローズアップしてる二期らしく、遂に教官達にも人間の芝居が付いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月26日
僕は世界の支配者たる霊長が人形サイズに押し込められ、愛玩動物であるはずのモルカーがそれより巨大に、自在に世界を闊歩している転倒が好きなので、感覚として生身の人間は結構な変化球ではある。
実際のマテリアルを作り上げ動かす、ストップモーションアニメの特色が、世界の支配権が下剋上されている面白さと有機的に繋がって、表現を支える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月26日
そんな面白さを見出していたのは、根本的に人間嫌いだからかもしれない。
人間が主役になりえないモルカー世界が、結構好きだったのさ。
しかしまーコンテンツとしての浸透度も、産業としての規模も、スタッフワークも環境も何もかも変わっていく中で、世間一般にポピュラーなヒューマニズムを前に出していくのは必然でもあり、勝ち筋でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月26日
そういう意味でも、二期っぽい演出だなぁ…と思った。悪くない。
思い返せばシニカルな視線で人間世界を睨みつつ、心通わす大事な隣人としてモルカーを描き、それを鏡にヒトの価値を描いてきた話である以上、最近顕著な人間主義はある意味、作品に眠っているものを起こした、二期らしいアプローチなのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月26日
こういうのさじ加減、残り1/3でどう活かすか。
そんな事も気になりつつ、いつもと違った味わいの、でも確かにモルカー味なエピソードを堪能した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年11月26日
短い尺の中、手数の多い表現力で多彩に魅せる”らしさ”を感じれて、とても良かったです。
残りの話数で何を描いてくるか、次回も大変楽しみです。