イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

新年のご挨拶

 あけましておめでとうございます。

 旧年中は大変にお世話になりまして、まこと感謝しております。
 沢山のご来訪とご購読……そしてそういう数字には現れない”何か”を、皆様から頂いてなんとか続いているブログでございます。
 10月期からTwitter投稿を繋げる形式から、ブログに直接文章を記載する形式メインに切り替え、自分的には結構な変化のある一年でございました。
 形式が切り替わったからと行って中身が何もかも一新されるわけではありませんが、しかしメディアは常に特有の強味と弱味を持ち、思い切って切り替えてみることで気付けば自分の中に溜まっていた閉塞感、倦怠感を切り替えて新たに続けていくための、大事な一歩になったのかな、とも感じております。
 Twitter感想も特有のグルーヴ感と強みがあるので続けていこうと思うのですが、今は訂正が容易で執筆も速いこの形式で、続けていこうかなという気持ちです。

 記述形式の変化が良かったのか、良作傑作ぞろいの”奇跡のクール”だったことが後押しになったのか、はたまたシンプルに更新頻度が上がったのが効いたのか。
 10月期は読んでいただける方も増え、僕の目に映る形でのリアクションも普段より遥かに多かったように感じます。
 そうすると他人の視線に押し流される自分の腰の弱さも顕になって、人の言葉に勝手に傷ついたり怒ったりもしていたわけですが、そもそもそうおいうのを受け取るのが苦手だからこうしてブログに閉じこもってる部分もあり、今後も洞窟の奥から独り言をつぶやくように、アニメの感想を書き続ける形になりそうです。
 それはこの動しようもない自分というものに、短くはない時間付き合ってきた結果選び取られ、ある意味最適化された一つのスタイルであって、良し悪しを横においてそういう形になるしかない、歪で間違いきった、そして少しだけ愛おしい自分のナリだと思っております。
 こういう開き直りにしがみついたまま、少しずつ自分に耐えれる形で変えるべきものを変えていければ、今年も良いかなと元旦に感じております。

 世の中が流れていく速度はどんどんと早くなり、新しいメディアが次々登場して、『ブログでアニメの感想を書く』という営みは時代遅れになりつつあります。
 しかしまぁ、自分にはこの形でしかやれないので、今後もこれを続けていきます。
 延々書き連ねていますと書く行為、それをネットに晒している意味に関して自分がどう受け取っているか、時折”答え”のようなものが感じられる瞬間があり……そしてそれがぬか喜びの大間違いでしかなかった幻滅も、幾度も味わってきました。
 そんな明滅を繰り返しながら、アーカイブ性が高く消費コストが重たい”ブログ”というメディアにしがみつきながら、今年も執筆を続けられたら良いなと思います。

 それはなによりも、多分他人より色んなモノが内側に溜まりやすく、それを吐き出さないと自我が窒息して死んでしまうタチな自分のための文章であるのですが、もしそうやって手前勝手に吐き出される言葉が誰かに届いて、何かを支えていたら何より嬉しいな、と思いながら、ずっと書いています。
 昨年も幾度か頂いた『あなたの言葉は楽しかった、助けになった』という反応は、結局僕の中で全てを覆い尽くす真実にはなり得ないのだけども、しかし同時に否応なく分断されている僕たちがほんの一瞬、繋がったと誤解できる微かな灯火として、在りえぬほどに有り難いものだと、常々感じています。
 そんな灯明をほのかに感じられるのは”アニメ”というものが世の中にあって、素晴らしい物語を生み出すべく数多の人間が、一個一個の魂を削って燃やして作り上げてくれているからこそで、そんな生成の現場への感謝を新年、改めて心に刻んでアニメを見ようと思いました。
 そんな風に心の窓を開けて、風を入れ替え大事なものを再確認するチャンスとして、”新年”という区切りはやはり有用で、なにより大事なものだなと思いつつ、長く自分語りをしたこの文章をもって、新年のご挨拶とさせていただきます。
 

 なにとぞ、本年もよろしくお願いいたします。