イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

俺物語!!:第19話『俺のかあちゃん』感想

スーパー高校生が恋に暮らしに、日々人生経験を積み上げていくアニメもはや19回。
今回は身内の出産という一大イベントを通して、まだまだ子供な部分と気づけば大人になっていた部分、両方が見えるお話でした。
主役と言えるかーちゃんの度量の大きさもよく見え、今回も安定していい話だった……。

猛男は超筋力と超人間力であらゆる問題を踏破していく、スーパー型主人公です。
しかし一切ダメージを追わず、繊細な部分がないとせっかくの超人っぷりも心に響かず、空回りする。
今回出産という大きなイベントを起こして、不安に表情を曇らせ、動揺から混乱した行動を取る猛男、『弱い』猛男が見えたのは、彼が好かれるキャラクターとして構築される上で、とても大事だと思います。
『言うても猛男クンも高1やしな、しゃーないしゃーない』という気分になるのは、まだまだ息子を子どもと捉えているお母さんと同じ視線に立つという意味合いもあるので、キャラだけではなくお話に共感させる上でも妙手ですね。

ただワタワタしてるだけだと不安になってくるので、手早くサポートを入れるのがこのアニメ。
相変わらずイケメン過ぎるスナと、彼氏の家族とも暖かな関係を築いている凛子が、状況が不安定になる度支えになっていました。
特にあらゆる状況で最速最適解を叩き出すスナのデキっぷりは尋常ではなく、ゼロ歳女児を褒める語彙が『美人』であることも引っ括めて、そらモテるわって感じ。
スナに関しては、第8・9話でお父さんが倒れた時、猛男に受けた恩義を返すって意味合いもあるのかなぁ。
あの時スナが崩れた時とは綺麗に逆の構図になっていて、こういうリフレイン巧いし良いなと思います。


今回掘り下げられていたサブキャラは猛男の両親ですが、猛男がこれまで歩んできた人生なんかも感じ取れる、暖かで穏やかで力強い描写でした。
何かと体を張って他人を助けてしまうあたり、お母さんの背中を見て猛男は猛男になったんだなぁと思わされる展開。
強いだけではなく優しいのも剛田家のいい所で、深く濃いコミュニケーションが親子の間にあるとことか、しみじみと良い家族だと思える。
両親の馴れ初めとか、人が生まれて育つ難しさとか、こっ恥ずかしいけど大事な話題をちゃんと伝えているのは、スゲー親力よな。

息子に負けないパワフルさと優しさを存分に発揮し、目立っていたお母さんだけではなく、ダンディなお父さんの描写も良かったです。
病室でお母さんと二人きりになると『キミ』呼びになる所とか、一瞬だったけどむっちゃキュンキュンした。
妻と息子は自己犠牲的な傾向があるのでお父さんはいつも不安だと思うけど、それを愛すべき個性として受け止めて自由にさせてるあたり、度量深いよね、猛男パッパ。

演出の話をすると、Aパートの日常描写がBGMを抑えめにした淡い感じになってて、穏やかな感じがよく伝わってきました。
猛男という超人が育まれた環境を見せる話なので、特に派手なところのない日常の空気をしっかり出すのは大事だと思いますが、綺麗に意図を組んだ演出ができていたと感じました。
油っこくやるべき所はそうして、淡白に味付けするポイントでは押さえられるメリハリの聞いた演出も、このアニメの強みやね。

そんなわけで、猛男の家族がどんな人なのか、しっかり伝わるお話でした。
サブキャラを掘るだけではなく、必ず主役へのキックバックにつなげていることが、満足度高い理由なんだろうなぁ。
原作でも好きなエピソードだったので、丁寧にまとめて頂いて大感謝ってかんじです。