2006-01-01から1年間の記事一覧
今年も終わりであります。この日記を読んでくださった方々には感謝を。 皆さん、良いお年を。
北康利、講談社。大掃除で本棚をひっくり返したら出てきたので読んだ。 白洲正子さんの旦那さん、としてのほうが有名かもしれない白洲次郎氏の半分伝記、半分小説。吉田茂の腹心として影に日向に戦後政治を導いてきた白洲次郎の生涯を書いている。なかなかに…
ウィリアム・アゴスタ、青土社。とりあえずこの日本語タイトルはどうかと思うが、サブタイトルのとおり「動植物の科学戦略」の本。 毒から始まって薬、フェロモン、誘引物質などなど、生物学界における化学反応を非常に幅広く扱っている。生物と生物、生物と…
ミチオ・カク、NHK出版。超ひも理論の第一人者による素粒子論・宇宙論の本。日本語サブタイトルは「11次元の宇宙から超空間へ」英語サブタイトルは「A journey through creation,high dimensions,and thefuture of the cosmos」 なんとも盛りだくさんな…
今野緒雪、集英社。大体予想どおりの時期に出たマリみて最新刊ですよ。なにぶん発売したばかり名ので、何を話してもバレでしょう。というわけで。
清水栄一&下口智裕、秋田書店。「アキタの赤い雑誌」で唯一一般層にアッピールできるロボット漫画の五巻目ですよ。今回もロボロボしていてとってもよろしいです。黒のラインバレルのはったりの利かせ方、ケレン味のつけ方とかは非常に気持ちがよろしい。ロ…
スティーヴン・ジェイ・グルード、早川書房。筆者がさまざまな場所で書いた(主に)科学者にまつわるエッセイをまとめたもの。日本語サブタイトルは「進化論の回廊をさまよう科学者達」となっているが、非常に雑多な内容。 本の大体七割を占めているのが、科…
藁のように震えながら病院へ。クスリの増減特になしであります。これで今年の通院は終わり。んーむ。
すばやく終えてすばやく準備。今度は久々のアルシャードffだよ。ミッドガルド付属二本目ですよ。 シナリオタイトル:鋼鉄の蜘蛛 システム:アルシャードff GM:オレ シェンツさん:"ハッピーライトニング"ジョオジィ:24歳男性:ファイター1、キャバル…
というわけでもなんでもなく、普通に日曜日はセッションでした。ろくでもないガンドック西部劇とろくでもないアルシャードffのろくでもない二本立てでお送りします。 シナリオタイトル:星の用心棒 システム:ガンドック スタンピード! GM:シェンツさん …
椎名高志、小学館。ベテラン椎名先生の面白ユカイ漫画七巻目。今回は葵と紫穂の個別エピソードの話でした。こういう小回りが必要なちまちました話もそつなくこなすあたり、椎名先生の練達が見えます。ぜっちるも七巻を数え、キャラの煮込みが進んで全体的に…
あずまきよひこ、メディアワークス。つうわけで五歳児がごろごろする漫画の六巻目。夏が終わって話も終わるか、とやきもきしましたが大丈夫、続くようです。相も変わらず、という感想も芸がありませんが、相も変わらずよつばと! で安心して読めます。独特っ…
ガレス・ロバーツ、東洋書林。オカルトでも、化学の前風景でもない、錬金術としての錬金術の本。序文における自己定義を囲繞すると「錬金術の初等読本」 正直文字数が少なく食い足りないが、オカルトでも科学史でもなく、12世紀から発展した一種の文化とし…
三枝博音、岩波書店。1951年に発行された技術史論の再発行版。 なにぶん50年以上前の本であるので、書き口が堅くとっつきにくい印象がある。が、中身は非常に堅牢かつ丁寧な技術史論であり、いったん飲み込んでしまえばするりと読める。ギリシャから産…
成田良悟、電撃文庫。上下巻だと思ったら三部作だったバッカーノ最新作ですよ。正直な感想としては、荒い。前巻も大概荒かったが、今回は話に中心軸がなく、どう読んでいいか最後まで悩み通しだった。新キャラの飲み込みまでも長かったし、プロローグもちょ…
ジェレミー・リフキン、NHK出版。近代の限界と「アメリカン・ドリーム」の失墜に対する回答として、「ヨーロピアン・ドリーム」なるEUを中心とした理念を提唱する本。 鋭い分析力と、大量の統計と資料を扱う能力と、わかりやすい文章を書く筆と、強烈に偏向…
アンドリュー・パーカー、草思社。「カンブリア紀大進化の謎を解く」のサブタイトルのとおり、バージェス生物群で有名なカンブリア気の生物大進化を視覚の発生とそれによる捕食淘汰圧の強化で説明する新説おわかりやすく書いたライトサイエンス。 一見まどろ…
森博嗣、中央公論新社。寒くて仕方がないので、小説が読みたくなって借りてきた。「いつものように」というのはシリーズものを評するときに便r過ぎて使いたくない言葉だが、あえて使おう。「いつものように」丁寧で、綺麗で、海辺で洗ったような透明感のある…
稲垣理一郎&村田雄介、集英社。ジャンプの看板スポーツ漫画、22巻目であります。ナーガ戦も追い込んだ展開になってきました。なんかナーガ戦には言葉に出来ない違和感が会ったんですが、単行本でまとめて読むとなんとなく解ったような気がします。 アイシ…
ハンス=ゲオルク・ガダマー、法政大学出版局。解釈学の泰斗、ガダマー最晩年の論文・講演をまとめたもの。サブタイトルは「人間存在の根源現象としての解釈学的考察」 主に科学、医学、生命といったテーマについての文章である。 一章一章は短くまとまって…
カール・ジンマー、早川書房。タイトルどおり、水中から陸上、陸上から海中への進化を扱った古生物学の本。主に魚類→両生類の進化と、古哺乳類→鯨の進化に焦点を当てている。 進化に主眼を置いた書物であるが、それを検証するためにさまざまな手段を使用して…
12/04 アイシールド21 22 12/10 バッカーノ1934 娑婆編 12/16 絶対可憐チルドレン 7 12/16 よつばと! 6 12/20 鉄のラインバレル0 12/20 鉄のラインバレル5
かわぐちかいじ、小学館。かわぐち先生の二国史もはや13巻目でございます。長々悪のトップとして居座ってきた薫藤が退場、北と南が煮えたぎる中、十三間かかって三国志三人目のアクター、孫権相当品が登場ですよ。掲げる正義は資本主義。今回勝呂をいいよ…
米澤穂信、東京創元社。ジュブナイルとミステリ、両方の武器を自在に操る稀有な作家、米澤穂信。なんでもない日常のなんでもない事件を輝かせる手腕においては当代有数の腕を持っている作家だが、今回はその両方を封じて勝負、という作品である。登場人物は…
殊能将之、講談社。ブックオフでうろうろしたら見かけたので買いましたよ。読んでいなかったので。小説内小説「天狗の斧」とおなじみ石動探偵の話の二本立て。正直ページ数は薄いし内容も可もなく不可もなく、丁寧な作りながらも強引に読ませる圧力も奇想天…
高殿円、MF文庫J。きっちり煮込まれたファンタジー世界でのろくでもない戦争のお話も大詰め、のまえの地ならしといった感じの八巻ですよ。流石に八巻かけて(ところどころ抜きのエピソードはありましたが)ろくでもない大国とろくでもない部族がろくでも…
すっすと三時間でデモンパが終わりガイアですよ。GMは僕ですよ。ガイアはGM初めてですよ。オリジナルですよ。 シナリオタイトル:さよなら、アドルフおじさん システム:アルシャードガイア GM:オレ 赤目くん:白洲健太郎:14歳男性:ホワイトメイ…
日曜日はセッションでしたよ。最近たくさん遊んでいますね。初めてのデモンパラサイトでありわくわくしております。 シナイオタイトル:ランニング・ハイ システム:デモンパラサイト GM:赤目くん 田中君:ナオト:十代中ごろ:ヴォージュ2 良くない組織…
冲方丁、ハヤカワ文庫JA。「ヴェロシティ」とのリンクに重点を置いて再読してみた。矛盾点(オクトーバ社の起源)や不明な点(プリンス)なども多々あったが、ボイルドとウフコックが袂をわかってからの一年で、いかにボイルドが空っぽになったかを再確認で…
冲方丁、ハヤカワ文庫JA。3週連続刊行をあえて追いかけず、まとめて一気に読んだ。なにぶん何を話してもネタバレになるので