イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

マジック・キングダムで落ちぶれて

コリィ・ドクトロワ、早川書房。ローカス賞受賞作の日本初お目見え。老いも貧困も、死すら超越した遠未来世界。古典SFのユートピアのような世界で、主人公はディズニーワールドでホーンテッドマンションの管理人をし、権力闘争に敗れ、友人に妻を寝取られ、…

論理の哲学

飯田隆他、講談社選書メチエ。「知の教科書」シリーズの論理学担当。論理の哲学、と書いてありますが、中身はばっちり論理数学です。一番最初の飯田隆の分析哲学の部分は理解できましたが、他が厳しい。やっぱり数覚(人間の第七覚。これが無いと数学はわか…

エウレカセブン

もしくは「レイ、孤独の果て」 レイ&チャールズを引っ張るかと思いましたが、いや、退場もすばやいすばやい。そして久川綾は流石に老練だなぁ。レイの演技、肌がコールドターキーになっちった。戦闘も電脳戦とLFO戦闘を絡めた熱いもので。物語はおのおの…

Blood+

さって、盛り上がってまいりました。主人公の力の覚醒、加速する日常の崩壊、細かい伏線張り。いや、うまい。加えて今回は、バカ兄貴がどうなっちゃうのか結構本格的にドキドキしながら見ましたよ。楽しいアニメだなぁ。もぐもぐ。

世界の戦闘機・攻撃機カタログ

日本兵器研究会、アリアドネ企画。タイトルどおり、2002年次現役の戦闘機・攻撃機を集めたカタログ。まぁ味のないカタログでして、データと分析、兵器として設計された目的、実戦での活躍などがずらずらと並ぶ。胸を晴れるほどの軍事知識も無い僕だが、…

スワガーサーガ

スティーブン・ハンター。もちろん「極大射程」「ブラックライト」「狩りの時」の三部作である。おまけで「ダーティ・ホワイト・ボーイズ」ともあれ、やっぱりハンターはいい。ガンドックでスワガーごっこが出来るようになったが、銃撃戦の緊張感だけではな…

エキゾティカ

中島らも、双葉社。というわけでらものアジアを舞台にした短編集。短編が上手く書ける作家はとにかく少ない。着想の妙、手短に纏め上げる練達、短い枚数で盛り上げる手腕。とにかく「腕」が必要なのである。アジアのエキゾティック(もしくはオリエンタリズ…

その音楽の<作者>とは誰か

増田聡、みすず書房。ポピュラーミュージックをはじめとする音楽に関する美学・社会学の論文集。いや、良くかけている。論文集なのでさまざまな事象を論じるのだが、複数の視座から見つめているのは「音楽の現在」という一点であり、その徹底が強力なテーマ…

10/28

「さむいさむい」 またそんなに着膨れしておきながら。 「ストーブをだしましょうよ」 今日だけだから。 そもそも灯油が売ってないよ。 「じゃあほりますよ」 ああ、どっからそんなデカいシャベルもって来たんだか。 まぁ運動すればあったまるだろう。 「で…

たたかう書店

青田恵一、青田コーポレーション出版部。書店経営に関するビジネス本。いや、面白かった。徹頭徹尾実際に即した、無味乾燥な記事。冷静で的確な分析。ビジネス本は基本的に読まないのだが、書店がテーマということで手にとって見たら単純な技術論でも、デー…

ピルグリム・イェーガー

伊藤真美&沖方丁、少年画報社。僕の大好きな漫画の一つ、ピルグリムイエーガーの最新巻だー。結局、ウブチンとのファーストコンタクトってこの漫画だったのよね。それはさておき、足の遅いのが唯一の弱点のこの漫画もギリギリとネジが巻かれてきました。ザ…

るくるく 5

あさりよしとお、講談社。つうわけであさりよしとお漫画家25周年に出た五巻。あいも変わらず面白い。あさりよしとお特有の、毒をテンポのいいギャグとノスタルジーで来るんで、おいしく出してくる手法はやっぱり流石だ。しかし、漫画家20年も続けて、「…

シュバリエ 1

夢路キリ子&沖方丁。ようやく出ましたウブチンの「もう一冊」の漫画。いや、あいも変わらず時代を切り取ってくること、時代を切り取れる絵師を選択することが上手い。そして独特のセンスで選び取られる題材と、その飲み込みやすさはやっぱり凄い。かなりゴ…

紅い足跡

杉浦守&押井守、角川書店。ケルベロスサーガの最新作であり、多分最終作。杉浦守の、端整でいながらどこか雑味を残した絵筆がまずいい。中国各地の猥雑な描写。主人公紅一をはじめとする人々の、生き生きとした表情。日常の幻想的で静かな風景と、戦闘の時の…

ライブボックス

矢野俊作&FEAR、富士見書房。つうわけで秋葉原の祭りに行き、久々の秋葉原に何か猥雑な空気が抜け落ちたことを嘆きながら買った本。いや、2000円は安いぜ! 盛りだくさんの内容でしたよ。やっぱ左京と十也はいいなぁ。全記事はずれ無しの面白い内容で、…

心は実験できるか

ローレン・スタイナー、紀伊国屋書店。実験心理学に関するライトサイエンス。いい本である。実験心理学という、どうにもグラフと数表が頻発し敷居が高い学問領域を、丁寧に調査、研究して、自分の見識を交えつつ描いている。 この本で紹介される十人の実験心…

昨日は

NOAでアルシャードでしたよ。いつもの猫面子で、GMは赤目君でした。無理行ってスマソ。実はffになってから一回もPLしてねーんだよう。アリガトアリガト。ウレシウレシ(ステーシー面)シナリオ名:幸福の価値/ドラゴンブレス システム:アルシャードff …

Anthology

Cymbalsの最後のアルバムにしてベスト。Cymcals、というか沖井礼二を知ったのが「ポップンミュージック12」だというのがなんともオタで自分的にはグッドです。Amazonで視聴して速購入を決定したわけですが、いいわ。この透明感、ポップさ、清潔感。どれを…

Blood+

いや、今回も面白い。展開が速いのがすごくいいし、無駄なシーンがなくて見るテンポが気持ちいい。父親の死ということで日常は崩壊の一歩を踏み出したのですが、この後彼女はどうするのか。とてもワクワクして、楽しみです。

マヤ・アステカの神々

土方美雄、新紀元社。Truth In Fantasyシリーズの一冊。いい本である。過不足ない知識と、読みやすい文体。何より、神話の詳解だけではなく、考古学的な解説やメソアメリカの歴史・文化・習俗について詳しく述べてくれているのがよい。しかも、それだけ横に…

両性具有の美

白州正子、新潮社。衆道をテーマにした美術エッセイ集。うつくしい本である。文字の一つ一つにまで気を配り、豊富で美しい図版。何よりも、驚異的な東洋智の深さを誇りながら、それに縛られることなく、あくまで軽やかで怜悧な文章。全てが綺麗だ。 軽妙、と…

beatmaniaⅡDX12 HAPPYSKY

つうわけでニデラ。もう一本の音ゲーの軸であるポップンが毎回綱渡りなのに対し、ⅡDXのアヴェレージの高さは凄いものがある。さて今作だが、前回の「RED」が「ん、いいね」て感じだったのに対し、まさにハッピーな楽曲が多く、清潔感がアルバムを統一してい…

ゲーセン

ニデラのHappySkyを買うために街に出るついでに、ゲーセンにもよる。とりあえずイグゼクスラッシュ。なんだかんだでギルギアは好きらしく、メインのメイだけで何戦かする。いい塩梅に頭がキリキリする。疲れたのでアクト:カデンツァに安らぎを求め…

空のオルゴール

中島らも、新潮社。らもの小説である。僕は中島らもがとても好きなのだが、この本はタイトルを知りもしないところをすっぱり図書館で見つけたので借りてきた。 話のベースラインは単純だ。フランス文学の助手が、伝説の奇術師「ローベル・ウーダン」の本を探…

ヤングガン・カルナバル バウンド・トゥ・バイオレンス

深見真、徳間書店。というわけで深見先生の新作。さて、驚いた。深見真のスタイルは「モッシュ」だ。沸きあがる才覚と激情に任せ、あふれ出すように書く。それはつまり過剰であり、アラはある。それをはるかに覆い隠すだけの利点−ガン・アクション描写の濃厚…

破壊魔定光

ありがとう。さようなら。

おじゃ魔女どれみ ないしょ!

というわけで二週間に一変のお楽しみ、おじゃ魔女。今回は僕の大好きなあいこっちのエピソードです。あいこっちはおじゃ魔女の中でもモストヘヴィな人生背負ってるど根性娘で大好きなんですけど、そのヘヴィと「アホで真っ直ぐな幼なじみが昔の結婚の約束を…

フロイト的身体

レオ・ベルサーニ、青土社。フロイトのテクスト論的読解。どうにも評価の難しい書物である。「セクシャリティの起源はマゾヒズムにある」と明白な結論を持って、フロイトのテクストを解体し分析するときの怜悧な理論。また、アッシリア美術を分析するときの…

ロード・ドッグズ

クワン、AOYAMA。頭が切れ、凶暴な刑務所帰りのギャングスタ、K・ドッグとその仲間達の栄光と死を描いた小説。いわゆるクライムノヴェルに分類される類の話だが、一般的な犯罪ものとはかなり違う。K・ドッグは凶悪なギャングだが、同時に誰よりも仲…

魔法先生 ネギま! 12

はい、ネギま! です。今回は全編バトルでござんした。いや堪能堪能。一巻の段階で、こんな展開になるとは予想もしてなかったです。戦闘描写は素晴らしいの一言で、各キャラの設定と深くかませて、戦うことが複線になり、次回以降に繋がるという連鎖が出来て…