長きにわたる因縁、遂に決着! …とは、なかなか行かない腐れ縁
この世に生きてちゃいけないクズが奈落の底に落ちていく、おまごとアニメ第7話である。




いよいよデインさんが権力サイドのクズと手を組んで、底辺から幸せを求める女たちを磨り潰しに来る回。
赤髪ツインテのおもしれー女とか、クソ世界の犠牲者第三号とか色々出てきつつ、主人公と関係ない所でデインさん最悪になってた。
グロ肉モンスターに成り果てた後、どういう最悪を主役たちに叩きつけてくるか…デインの闘いはこれからだ!
地獄のクズ軍団 VS フラムパートは、舌なめずりしながら社会の最下層をいたぶって悦に入ろうとする男たちの醜悪さと、それに踏みにじられながらぶっ殺し返す元奴隷のせめぎあいが、かなりいい感じだった。
強化された身体能力を活かし、立体機動で追手を翻弄しかけた所で、射抜かれて青い炎に包まれながら地べたに落下する演出とか、ノワール色濃くて良かったなぁ…。
デインさんも急に立体機動装置起動して、油断できぬライバル感を出していたけども、ケジメ付けきれなくて部下には見限られ、逃げた先でグロ肉モンスターに取り込まれ、あっという間に死ぬよりヒドいことになっていって、スピード感があった。
あからさまに口淫を思わせる、最悪の毒飲ませエンタメ。
仲間の仇に男泣きなデインさん含め、フラムを追い込む男たちの最悪っぷりと、教会も王国もマトモな上澄みはみんな女性で、それがフラム周辺に集まってくる展開は表裏一体だと思う。
身内認定した「俺ら」以外をどんだけ踏みつけようが、毛筋一つも痛みを感じない共感性のなさ…というか、「俺ら」の外側にいる「奴ら」をいたぶることで連帯を高めていく、ホモソーシャルな醜悪さは基本、男の属性としてこのお話では描かれる。
そこから抜け出したマトモな男もいるので、全部が全部ミサンドリー一色ってわけではないが。
人目も憚らずイチャコラぶっこくGL天国の成立には、ミソジニーの地獄が隣り合っている必要があって、次から次へとゴミクズ男たちが出てくる…って話なのか。
ひらがな練習帳を地道に頑張って、ミルキットの生き直しが上手く行ってる様子とか、護衛含めて同じ釜の飯を食う仲間になったエターナさんが、フラム不在の隙を上手く補佐してくれてる様子とか。
今回インクとオティーリエを加えて、さらに女たちの連合は分厚さを増したが、クズ男が小さな幸せを踏みつけにしてくる世界を構築することで、そこに女しかいない狭さがギリギリ許されてる感じもある。
善きものは全て、女の側から芽生える世界律だ。(エンタメなんで、それはそれで一貫性があって良いとも思う)
舌なめずりして弱者をいたぶる、ゲスくて分かり易い最悪。
デインさんが背負ってた顔のある悪意の発露は今回最高潮に達した感じもあったが、フラムと仲間たちは見事にそれに耐えきって、クズはクズらしい末路を迎えた。
となると次なる敵は腐った教会と王国の深部…て話になってくると思うが、アイツら顔や欲望が見えないからこそ怖い感じがあって、また違った味がしそうだなぁ、と思う。
社会の制度設計が根本的に不公平なので、システム利用した詰め筋で追い込めてきそうではあり、社会的立場のない奴隷が単純な暴力で解決するには、厳しい局面になっていきそうだ。 作品世界や起こるイベントの過酷さを、フラムが”反転”することで彼女の強さ、血みどろ不屈の闘志が際立つ、物語の基本構造。
情け容赦のない最悪をドカドカブッ込みつつ、唐突に暗雲を切り裂いて全てを解決可能なオモシロ女が颯爽登場し、状況が好転していく起伏が、今後どう流れていくのか。
「どうやっても唐突になるんだから、せいぜい面白いキャラを投げ込んで視聴者に飲み込んでもらおう!」とばかり、オティーリエさんがとびきりオモロイ人間だったのは良かった。
記憶喪失と盲目と奴隷身分…弱者のトリプルパンチであるインクの今後と合わせて、分厚くなってく味方陣営を見守りたい。
今回デインさんが主役にスカッとぶった切られることもなく、全てを奪われ惨めなどん底でバケモンにされたことで、話の潮目は結構変わると思う。
彼が担当していた顔のある悪意から、世界の守護者であるはずの教会や王国の奥にある、得体のしれない害意へ。
試練の味わいが変化することで、それに包囲され強化されていく絆の色も変わっていく…のか?
社会のどん底で必死に生き延びてるフラムたちには、クズどもが大挙して人生メチャクチャにしてくる状況は変わりがないので、必死こいて闘うだけなんだけども。
そこに炸裂する輝きには必ず変化があると思うので、こっからの物語も楽しみです!