イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

六花の勇者:第4話『勇者集結』感想

勇者が集まり魔王を倒して世界を救おう! というアニメ、四話にして全員閉じ込められちゃいました。
ミステリ・ファンタジーのミステリ部分がようやく起動して、面白くなってきたぞ。
キャラも一気に三人増えて、疑心暗鬼が加速するなぁ……。

ようやくとは言ったものの、実はミステリ要素は既に出ていて、フレミーの六花候補連続殺害事件がそれ。
フレミーの動機も分からんし、その背景の見えないしで、現状結構な謎だと思う。
その謎が集団にギスギスを生んでいるわけで、多すぎる容疑者問題を解くと同時に、こっちも解決しないといけないんだろうな。

そのカギを握るのが主人公にして探偵役(になると思う)アドレットくんだけど、暴力直結型が多すぎる六花メンバーの中で、ほぼ唯一の対話優先型。
卑怯な戦闘方法とビッグマウスに隠れてるけど、孤立しがちなフレミーを擁護するし、初対面のゴルドフくんとも話そうとするし、なんとかいい方向に持ち直して、凶魔を倒したいんだろうね。
無論事態を良い方校に進めること自体が別の目的につながっていて、探偵役が一番信用ならないって構成もあると思うけど……そこら辺は現状の材料だと判断しきれないかな。
アドレットくん良い奴だけど、フレミーを過剰に心配しすぎ、信頼しすぎな気が済んだよなぁ……凶魔に記憶・精神操作能力があると、とたんに推理の前提条件が変わってくるなこれ。

ゴルドフ君は年相応に若くて未熟で、姫様が好きだというのは分かった。
これに加えて尊大なのに何かとパニクる姫様と、自分にかかった嫌疑を晴らそうとしないスパルタン女だもんなぁ……。
新キャラはまだ映っただけなのでよく分からんけども、一筋縄ではいかないのは何となく分かる。
やっぱ怪しげな館に見ず知らずの連中が閉じ込められたら、ギスギス意見を対立させ、見難いエゴをむき出しにぶつかり合わんとな!!(間違った認識)
不和と疑惑を伝えるべく画面をぐーるぐる回していましたが、速度が早すぎて、正直軽く酔った。


飛行能力を活かした空爆に、手弱女を装った誘導工作と、凶魔が思っていたよりも賢い。
これは凶魔という種族それ自体が知性的なのか、はたまた彼らの上に立って行動を指示している存在が賢いのか。
そこら辺は分からんものの、勇者は綺麗にハメられ、クローズドサークルの中に閉じ込められてしまったわけだ。

探偵が密室発生装置に足を踏み入れた時、それは既に起動していた(ように見える)。
焦ってゴチャゴチャやっているうちに本当に閉じてしまったが、事前の準備がしてあったということだ。
登場のタイミングからして新キャラ三人が怪しいが、露骨にパニクってモノ壊しまくってた姫様の嫌疑も深い。
逆に第一容疑者過ぎて、フレミーという線は薄い気がするなぁ……六花候補殺しの背景を説明してくれれば、そこら辺スッキリするんだろうけど。

ともあれ、『七人の勇者監禁事件』は状況と役者が整いまして、事態が転がり始めました。
新キャラの性格も分からんし、証拠集めもこれからではありますが、『いよいよ始まった!』という感じはあります。
各キャラが抱えている秘密と不和をどう見せ、どう崩していくのか。
楽しみですね。