イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

六花の勇者:第5話『七人目の勇者』感想

『世界最強ですが遺跡の空気が最悪です』アニメ、ようやく容疑者全員揃って事情聴取回。
一箇所にとどまって延々しゃべり続ける回なんだけど、回想を混ぜたり飛んだり跳ねたり回ったりさせて、退屈にならないよう工夫していました。
戦闘シーンとかもそうなんだけど、カメラの置き方が独特よね、このアニメ。
探偵役かと思ったアドレットくんが、あっという間にハンスくんに追い込まれていってさぁ大変だ。

証言の方は、チャモの言う『霧が出てきたので中に入った』が気になる。
切れ者二人で現場検証したように、今出ている霧は隙間のない密室を形成しているのに、チャモが経験した霧は出入り可能。
つまり当時の霧Aと現在の霧Bは別物で、霧Aと霧B発生の間に正式な儀式が完成して、現在の状況になったということではないか。
となれば、アドレットが部屋に侵入した後霧発生装置に介入した姫様が、現在の状況作った……となるんじゃないかなぁ。
魔法ありのミステリなので、色々ひっくり返される


その姫様は、露骨に童貞騎士を煽りまくっていた。
ゴルドフは姫以外の価値観がないので、姫様基準で状況を安定させないためには最高の道化だよなぁ。
チャモは拷問と殺人のことしか考えてないし、ホント癖の多いメンバーだ。

フレミーの過去に関してはある程度分かって、六花候補を殺害していたのも確定っぽい。
のだが、ならばなぜ今は勇者側に立って過去味方していた側に敵対しているのか。
ここのメソッドが分からんと、フレミーはいつまでたっても灰色なのだが、一度に完全に詰めることはしないようだ。
情報を小出しにする手際は結構イイな、このアニメ。
あとやっぱ、アドレットの過剰な執着が気になる……ミステリじゃなきゃ『実は俺……お前のこと……』ですむんだけどね。

そして今回の(もしかすると作品の)MVP猫さん。
鈴の軽妙な演技もあって、場の空気を時に抜き時に重くしつつ、丁寧に議事進行してくれる切れ者。
ニャーニャーうるさい猫キャラが緩衝材になって、切れ者過ぎてウザいってこともないし。
今後しばらくは猫さんが状況をまとめつつ突っ込みつつ、色んなロジックを検証していく感じになるのかな。
展開の軸になるキャラを好きになれるのは、なかなか有難い。