カードキャプターさくら クリアカード編を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月20日
穏やかに日は過ぎて、読書は楽し。一話ほぼ丸々”手袋を買いに”を朗読して走り切る、かなりエッジなエピソード。
起伏に欠ける展開だが、お話会の雰囲気と、最後の不穏なスクリューが良いかみ合わせをして、なかなか面白い展開となった。
というわけで、アニメなのにあんまアニメしない、ほわほわしたCCさくらの中でもおそらく異端なエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月20日
もともとさくらのリッチな生活をどっしり追う作りではあるんだが、一話まるまる朗読会とは攻めたなぁ…好きだけどね、そういう姿勢。
これが許容できるのは、俺が童話好きだからもあるが
お話としては非常に静かな運びで、さくらちゃんが朗読会をやることになり、秋穂と小狼を巻き込む形に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月20日
通辞から伴奏、ピンチを乗りこなす演出家までこなす小狼のスパダリ力、マジで止まることを知らねぇな…暴力と恋愛だけでなく、芸術方面にまでセンスがあるところがマジで恐ろしい。
依頼を受け、子供たちが丁寧に事前の準備を重ねる様子は、彼らが人生を誠実に生きる姿勢が刻まれていて、好きなシーンだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月20日
経済的・社会的・対人的に恵まれてる環境ってのもあるが、余裕を持って人生を豊かに過ごそうと、ナチュラルに努力するよねあの子ら…。
朗読会自体は非常に穏やかに進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月20日
ここで”手袋を買いに”を持ってきたのは、何らか意味のあるモチーフなのかなぁと、少し裏を読みたくもなる。
秋穂がアリスをモチーフにして描かれ、白昼夢が作品の大事なイベントになってることを考えると、なんかあんのかなぁ？ と。
人間の世界と獣の世界。交わらない世界に伸ばされた手を、手袋屋は拒むことなく受け入れ、手袋を売った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月20日
強大すぎるさくらの魔力が、最後に明らかになる展開と重ねると、『狐』は秋穂というよりはさくらな気もする。クリアカード編は、魔術師としてのさくらがどう人間性を維持するかの物語なのか？
ケロちゃんが出会った、過去幻視可能な凄腕の魔術師達。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月20日
おそらくはクロウ・リードと壱原侑子、あと飛王だと思うんだが…軒並み人間社会に交わるのではなく、隠者として距離をおいて暮らすことを余儀なくされている。
巨大な力は、それ相応の軋みを伴う。魔術師特有の成長痛は、社会との間に生まれる。
小狼が覚悟を決め、なにかを捧げて勝ち取りたいのも、そんなさくらの平穏なのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月20日
姉とビデオ通話しなかったのは、見られたら一発でバレる『何か』が配置されてたからかなぁ…起伏少ない話のはずなのに、本筋に関わる情報はモリモリ出たな今回。
使い魔チームが状況に気づき、話しを転がす一手を進めたことで、物語はクライマックスに近づいていくだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月20日
クリアカード異変に込められた意味。男たちが伏せる札の中身。ゆったりとした日常の中で、準備はしっかり整えられている。それと並走する形で、穏やかで豊かな日常の描写も。
現代版エブリデイ・マジックとして、日常の静かな意味を丁寧に追ってきたクリアカード編は、稀代の魔術師であるさくらを超常へ切り離すのではなく、日常の中で活かす道へたどり着いて欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月20日
そう願っているわけだが、それは叶うか。終盤へ針を進めた物語が一体どうなるか、来週も楽しみです。
