INGRESS THE ANIMATIONを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
異能力と運命が衝突し、劇的に動き始めた翠川誠の物語。
太古より続く人類革新物質を巡る戦い、日常に秘められた真実の姿。KAWAIIエンジンをブン回してきたコッポラちゃんと一緒に、京都旅行に出発だ!
当然、ジャックおじさんも犯罪企業もついてくるぞ!
そんな感じの、Ingressアニメ第三話である。未だチュートリアルフェイズは続くものの、大体の世界観説明やらキャラの能力・状況解説やらが終わって、物語が暴れる隙間も少しは出来てきた状況。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
ここで作品の強み、キャラの地金でガンガン殴りつけてくれて、良いタイミング、良い面白さだった。
今週まず良かったのは、コッポラちゃんが可愛かった。誠(と視聴者)に、青と緑のワイヤフレームで切り取られたリアルワールドを見せるために、とにかくペタペタペタペタ気安く触ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
『そんなことされたら勘違いしちゃうじゃん…』とばかりに、ペタペタ体温を上げてくるのだ。
それは冒頭、解説混じりの新幹線追いかけっ子と同じように、シチュエーションの速度で誤解を生み、心拍数を上げさせるレトリックではある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
実際にコッポラちゃんが何らか感情を持っているわけではないし、新幹線内部のバトルが特別ハードコアというわけでもない。状況を活かし、錯覚を産んでるだけだ
しかしそういう錯覚こそが大事で、焼き付いた誤解は作品への印象に変わり、今後の感覚を支配する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
『なんかドキドキするな』『なんか盛り上がっているな』と思わせるセッティングを、誤解だろうとちゃんと埋め込み、狙った場所に視聴者を誘導する。そういうあざとさは、とても大事だ。
ご飯をモグモグして、表情がコロコロ変わり、足元はアミアミの可愛いソックス。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
悲劇のヒロインらしいしかめっ面を投げ捨て、生き生きしてきたコッポラちゃんの描写は、見ていてなんだか明るく楽しく、ちゃんと好きになれるものであった。
そんなコッポラちゃんが、俺が作品に入り込む足場たる主人公を、ペタペタ触る。世界の真実の姿、ゲームのルールを特別に教えてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
誠が見れない現実はコッポラちゃんと繋がることで、コッポラちゃんが確保できない過去の記憶は誠が補うことで、二人は孤独な戦いを乗り越えていく。
コッポラちゃんの熱量が、ペトペト接触してくる腕を通じて誠に宿り、主役に体温が宿る回だったと思う。異能力者の孤独と特別さを、主人公とヒロインがちゃんと共有するシーンがあったのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
お話の真ん中に座る奴らには体温と理由がほしい。足らんなぁ、と思っていた部分にズバッと来る回だ。
もう一つ良かったのは、アナログな田舎な風景と、ワイヤーフレームのサイバーな描写の共存。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
もともと原作ゲーム自体が、アナログに歩き回って、サイバーに現実を侵略する対比に魅力がある(と、外野なりに勝手に思っている)。都会を出て、緑の田舎を歩き回る今回、そういう味がよく出ていた。
企業の冷たい実利でブン回っていたお話が、実は人間の長い歴史にしっかり食い込んでいて、存外アナログなものでもあると判る今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
神社というオカルトなスポットをしっかり写して、XMとIngressが足場を置く二つの境界を、グッと引き寄せてきた。クソ田舎に謎フィールド。良い感じだ。
コッポラちゃんのチュートリアルは今回も継続で、キッチリ原作に導線引いてる感じが真面目である。"あかねさす少女"の『販促? 知らねぇなぁ!』とばかりに蹴っ飛ばすロックさを思い出すと、真面目過ぎる感じもあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
しかしその御蔭で、歴史的にも社会的にも、XMシャレになっていないとよく判る。
人類社会を支えてきた『もう一つの現実』への眼差しは、全てXM起因だった!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
それをめぐり、二つの勢力が日常の裏で暗躍し、地獄のサイバー陣取り合戦を人知れず繰り返している!
XMがもたらす人類の革新、その制御のためには、非道な人体実験も辞さない!
ヤバさとスケールが凄い勢いでインフレして、"成人向け遊戯王アニメ"という第一印象は間違ってなかったなぁ、と思い知る。こういうの好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
リアルIngressで走り回ってるユーザーは今後、世界の真実を背負うスーパーエージェントッ面でゲーム世界に没入できるのか…良いアナログハックだな、羨ましい。
んで、青のスーパーエージェントであるジャックおじさんは今回も大暴れ、メガカラテで全てを殲滅するターミネーターっぷり…と同時に、血を流す弱さを見せ、今後の展開の足場を作ってもいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
まぁ青陣営にも、味方になる存在がいないと不公平だよねそりゃ。
新幹線でのカラテがなかなかにキレてて、ネクタイを使って相手のナイフをいなし、以降ノータイの砕けたデザインでおじさんを描く演出とか、ビリビリと痺れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
最初冷たい感じを強く見せておいて、話が転がり接近したら、柔らかいムードを出す。
©「イングレス」製作委員会 pic.twitter.com/dxGBC5P0k2
ジャックおじさんが今後たどる物語、おじさんのキャラ性をちゃんとビジュアルで捉えて、アクションの中で変化させ描写してくる演出は、なかなかに良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
おじさんだって無敵のサイボーグではなく、撃たれれば血を流す。無敵に見えたからこそ、撃たれたショックはデカく、次回への良い引きになる。
そこら辺の運びを、エージェントカラテ無双伝の爽快感を殺さないまましっかり画面に乗せていて、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
ヒューロンの上級エージェントが結構強くて、互角のバトルで盛り上げてくれたのも良かったな。ドンドコ敵のレベルは上がり、状況のピンチっぷりも圧力を増してきた。
となれば呉越同舟、"暴力"が圧倒的に足りない主役&ヒロインにジャックおじさんが合流する流れも、素直に飲み込めてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
チュートリアルをサラサラ済ませつつ、キャラを掘ったり話の筋道を付けたり。物語を制御する足腰が、しっかり機能してきた感じだ。
まぁ本筋の方は、基本流されるまま追い込まれるまま、なわけだが。そこを逆転する足場が、誠のサイコメトリにあるってヒントも、丁寧に出されているけどね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
追いかけっ子の脱出港探しに、クラッキングのお供に。サイコメトリは本当に便利! みんなもXMで新しい世界へ!!
思わずそういう宣伝文句も口から垂れ流しにされる、良い感覚系異能力者っぷりだった。ジャックおじさんの暴力無双とはまた違う方向で、主人公が『強い』と判ってくると、見ていて手応えもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
暴力、感覚力、ヒロイン力。三者三様のパワーをどう集めて、全日本が敵に回った状況を打破するか。
そういう感じで、設定説明の枠を超え、お話がどういう風に転がっていくか、そこで主役たちがなにが出来、何を果たすかを見せるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
僕はこういう感じで、お話の顔が見えるエピソードがあると安心するし、作品が好きになれます。そういうのが三和で来てくれたのは、とてもありがたい。
ジャックおじさんの無敵サイボーグっぷり、ホント見ていて面白いので、必要なだけピンチ作ったら、あとは大暴れして欲しいもんだ。それ転がしているうちに、主役とヒロインの見せ場も来るだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月31日
大企業の長い腕が迫る京都、主役たちあh囲いをどう脱出するか。次回が楽しみですね。