DOUBLE DECKER! ダグ&キリルを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
ドゴンと肥大化した物語のスケールを勢いで押し流し、行くぜ最終決戦! キメるぜハメ手!! という塩梅の最終話。
SEVEN-0らしくキメるトコはキメ、緩いところは緩く、ダブデカらしい終わりに仕上げてくれました。Zが最後までカッコ良かったのがグッド。
ツー訳で最終回、アクションあり信念ありの大冒険で、非常に『らしく』終わった。大満足である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
タイバニからの導線引きには正直失敗気味だと思うけど、しかし12話のコンパクトな物語にしっかりバディアクションと小さなヒロイズム、沢山の笑いを詰めて、収まりはこっちのほうが絶対いい。
そう思えるのも、最終話が良かったからこそ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
二階の超特権野郎をあの手この手のハメ手で”ただのアンセム犯罪者”まで引きずり込む戦いは、超法規的法務ユニットであるSEVEN-0の面目躍如、という感じだった。
これまでも悪党相手にマインド・ゲームで優位に立ってきたダグが、最後まで特異を貫いた印象
キリルはそんなダグこそヒーロー、自分はサイドキックと謙遜するけども、バカで真っ直ぐな彼が”刑事”として成長し、ダグに相棒と認められるまでのお話は、すごくまっとうなヒーロー物語だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
その軸がしっかりしていたから、話がブレなかった感じはある。
SEVEN-0はあくまでアンセム犯罪専門の法務ユニットであり、二階の特権で守られている間は手が出せない。だから矮小なコンプレックスを刺激して、自分の手が届くところまで引きずり下ろす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
弱者ゆえの手筋で最後を詰めて、あくまで”治療と逮捕”で決着させようとする刑事たちの意地が、とても良かった。
これを見失っちゃうと、力しか見ていなかったBとおんなじ存在になっちゃうからね。そういう意味でも、Bは話を収める良いボスを担当してくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
Zとが相手だと、ちょっと収まりきらなかったかなと、典型的なマッチョ馬鹿ボスムーブをしてくれたBを見ていると思う。
Zとダグって”格差と貧困”に法と悪、両極からアプローチしている宿敵同士で。それぞれ同じものを見据えているからこそ譲れない正義を、バチバチぶつけ合っているとここまでスカッとは終わらなかったかなぁ、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
そっちでゴリゴリ真面目に掘るのも見たかったけど、キリル主役じゃなくなるのよね…。
”二階”というキリルの特別性を背負い、ショッボイサラリーマン根性と”力”へのコンプレックスに溺れるBは、『キリルの物語』の終着点としては、ちょうどいい身の丈だったのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
アンセムという地上の劣化技術を使って、バンブーマン時代より遅くなっている描写が結構好き。
お約束の基地爆破とかユリ帰還とか色々あって、第1話と同じように挟まっちまうダグ。自分の死を前にしても飄々とした態度を崩さないのが、やっぱ良いな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
必死にハメてる時に、見えないところで『ププッ!』ってしてんじゃないよ! ダグが真顔でお茶目だったのは、チャーミングでいいところ。
ここで爆風を背中に受けて、新しく巡り合った”相棒”の手を取るところ、その重たさをキリルが受け止められるようになったところは、1クールのピリオドとして凄く良い絵だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
ショボショボトンチキアホバカ小僧の素顔を、明るく楽しく嘘なく描いて、笑いをしっかり作ってきたからこそ。
ヒーローに憧れた少年は、銃の重さ、法の意味、ヒロイズムの答えをしっかり背負って、完璧に見えて結構抜けてるダグの”人間”を受け止められる”刑事”になったのだと、しっかり伝えられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
笑いの使い方の上手いアニメだったな、と思う。根っこが社会派なんで、空気抜かないと重すぎんだよね…。
ユリさんの機械仕掛けの魂とその複製、その死に関しても、とほほなオチが付いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
力ちゃんに『本当に済まなかったと思っている!』って言わせるの、玄田さんにターミネーター&戸愚呂兄ムーブさせるのと同じくらいズルいな…。
ユリが戻ってきたのはバカやSEVEN-0の仲間、そして僕ら視聴者に嬉しいことだが、なによりマックスに良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
青春期にコナーの未来を背負いきれず、一度失ってしまった彼女は、自分が愛する人を不幸にする宿命みたいのに、囚われてる感覚があったんじゃないかな。
だからこそそれを乗り越えるべく、法務執行者をキャリアに選ぶタフさが好きなんだが、彼女の中で強さと同居している優しさが、ユリが帰還したこと、それを抱擁できたことにしっかり詰まっている気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
まぁ死なないほうが良いよやっぱね!
Zは『メインが死なねぇとか、ヌルいこと言ってんじゃねぇ』って怒ってたけども。Bが死なないと話の収まりとしてはスッキリしなくて、しかしSEVEN-0は殺す訳にはいかない。相手は法の檻が通じにくいエイリアンだし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
そこでZが全てを背負い、悪の悪たる裁きで幕を下ろした感じもあるな。
何度も言うけどZは本当にいいキャラで、プライドも知性もキャラ立ちも兼ね備えた理想的な悪役だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
だからこそ最後正面衝突とは行かなかった感じもあるけど、続くのであれば復活のエスペランサを率いるボスと、ダグが代表するSEVEN-0の正義を真っ向からぶつけてほしいものだ。
かくして戦いは終わり、物語は続く。この街から悪徳が消え去ることはなく、刑事の仕事はいくらでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
これまで物語に登場した人たちの”今”をスケッチするエピローグは、かなりいい感じだった。クインビーがちゃんと面会に来てるのが、救いを感じさせグッド。
自分をおとぼけサイドキックと任ずる若手刑事は、この後も頼れる相棒とともに法を遂行し、悪と戦っていくだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
そういう未来を明るく想像できる、爽やかな終わりだった。最後のアレはまぁ、このアニメらしい血ゃメッケというか、二期への色気というか。どーなるかなぁ…。
自分をおとぼけサイドキックと任ずる若手刑事は、この後も頼れる相棒とともに法を遂行し、悪と戦っていくだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
そういう未来を明るく想像できる、爽やかな終わりだった。最後のアレはまぁ、このアニメらしい茶目っ気というか、二期への色気というか。どーなるかなぁ…。
正直第一話はどうなることかって感じだったが、根っこにある社会派の目線がクリアになってきてからは、凄くしっくり来るアニメだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
ちょうどいい塩梅のおふざけと真面目さ、そのバランスを軽妙洒脱に取る話運びがちょっとアニメっぽくなくて、独自の魅力を強く主張していた。
不公平な労働、自己実現と偏見、ターミナル・ケアと麻薬、差別と貧困。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
刑事が扱うべきシリアスな社会問題も、おふざけで笑いは取りつつけして茶化してはいなくて、その”洒落にならなさ”を巧くシナリオに取り込んでいたと思う。
そらアンセムも使うわって街のクソっぷりが、明るい描写に透けて見える。
そういう重たさを扱いつつも、基本はポップでおバカ、毎回ガクーっと膝の力が抜けるダイナシ感で、しっかり楽しませてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
あんま他人を傷つけない形で笑いを作るのが、結構好きなスタイルだったな。バカはバカだったけども。
そのバカが地べたのどん底から憧れのヒーローになって、空回りして、でも必死で。その想いが飄々とした相棒にしっかり届いていて、そんなヒーローもまた人間的な傷を背負ってて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
メインバディであるダグ&キリルの書き方、変化のさせ方は、とても良かった。
他のキャラも魅力的で、ドタバタワチャワチャ楽しい職場の空気と、法への確かな信念が同居する良い刑事たちだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
リスヴァレッタの街も、スチームパンク・テイストを取り入れた美術が素晴らしく、存在感があった。ホントアイテムのデザインが良いアニメだったな。
立ち向かうべき事件と悪もいろいろバラエティ豊かだったが、やっぱZの存在感が特筆モノであり、作品全体の陰影を濃くする面白いキャラだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
面白すぎてメイン敵を貼れなかった皮肉もあるけども、やっぱ信念のある”悪”はヒーローの物語においては大事。作品の背骨を支えてくれた。
最後宇宙規模までスケールが肥大化した時はいろいろヒヤヒヤしたけども、ZをBで無力化したり、あくまで刑事の泥臭いスタイルに拘ったり、自分を見失わず最後まで走ってくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
スケール感とハンディさが同居する、良いクライマックスだったと思う。無茶苦茶なところは、いい具合にメッタだしな。
そんな感じで、コンパクトにまとまりつつ独自の魅力をしっかり備えた、楽しいアニメでした。作品のコアにあるヒロイズムへの信頼を、アホバカ少年が”刑事”になるまでの歩みとしっかりシンクロさせて描き、とても面白ロ買ったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月31日
ありがとう、お疲れ様でした。