キャロル&チューズデイを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
繋がる手、離れる手。様々な繋がりがキャロルとチューズデイの船出を寿ぐ。雪のように虚しく溶ける過去と、あまりに不確かな明日。
淡々と思いは繋がり、確かに乗り越えられないものがあり、それでもいつか、どこかで、また会おう。
さよなら、父さん。
という感じの、少女達の人生スケッチである。クールな遠景を多用し、ベタつかない関係性を丁寧に積み上げる終盤の映像詩が圧巻であるが、キャロルだけでなくチューズデイやアンジー、トビーやガスとの繋がりも静かに編まれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
明暗合い通じる朝焼けに刻まれた、あまりに静かな別れ。
それは永訣ではなく、またいつか出会うための旅立ちであり、父と娘は一度も抱擁しない。ただ静かに同じ方向を歩み、静かに己の全てを相手に預ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
強い少女、かっこいい女の子のプライドをとても大事ににした、キャロルに相応しい再開と離別であった。単話としての仕上がりもいいが、"後"で活きそう
ラストのキャロダンがあまりに良いので忘れそうになるが、今回は色んな人が手を繋ぐ話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
テキサス産のアルコール漬け人間は無言で共鳴し、スキップは男気を見せ、アンジーには謎のIT長者が忍び寄る。チューには諏訪部声の記者だ。
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色んな年齢、性別、人種、立場の人たちにそれぞれの人生があって、それが色んな角度から繋がっていく群像劇の面白さは、このアニメの強みである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
色んな関係性にカメラを寄せて、それが静かに繋がっている感じを上手く見せた今回は、そういう強さが非常に鮮明に活きたエピソードと言えるだろう。
例えば親子の関係を問うカイルとチューズデイの接触の後に、アンジーとママの不安定な関係、他音のバーチャルな繋がりを経て、チューの不実な母たるヴァレリーと、選挙屋ジェリーのAI選挙が繋がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
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タオが『不完全なシュミレーションでしかない』と消滅させる、演算された歌姫。その不確実さと、『AIが編み出した』地球貿易協定破棄の公約は、あやふやな曖昧さ、生身の人間を見ない危うさで繋がっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
お兄ちゃんとヴァレリーの冷たい関係は、アンジーとママ、疑似父性としてのタオとも響く。
その前景として配置されている、火星焼き屋でのカイルとの接触。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
自分の大事なノートを乱雑に扱われても起こる気になれないのは、カイルの踏み込みがあまりにクリティカルだからだ。
いつか向き合わなければ、新しい自分を踏み出せない巨大すぎる存在。父母の存在(あるいは不在)は少女達を縛る。
『そう言えば、主役三人全員片親なのだな…』などと今更に思うけども、これから深化していくだろう親子関係の描写が、トリを務めるキャロルの出会いと旅立ちにもしっかり繋がっていて、横幅の広さと奥行きの深さが、しっかり連動したエピソードであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
色んなモノが共鳴し、対置される人生の劇場。アンジーはバーチャル最先端な録音環境で、マスに取り囲まれて余裕を演じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
キャロチューはアナログ極まるスタジオで、52テイクを乗り越えてデビューする。テクノロジーVSナチュラルの対置。
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スキップがレコーディングに参加してくれたのは、口の悪いトビーが本物の音楽を作れるからこそ。アナログでホコリ臭い絆が、最高のバンドを連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
アンジーのプロデューサーは暗い部屋に籠もり、AIばかりを見ている。そこは孤独で冷たい場所だ。
ここで『ナチュラル最高! テッキー死すべし!』って結論じゃ本当に面白くもなんともないので、アンジーサイドは最先端ゆえの強さや面白さをズズッと出してきて欲しいところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
あるいは、キャロチュー側がアナログで時代遅れであるゆえの欠点に、足を取られる描写を入れるか。
とまれ、冷たい最先端にも人間の体温はある。タオが来ていると知った時の、アンジーの小さなスキップ。影から覗き込んだ、自分のシミュラクラ。完全なギズモが出来上がった時、かけがえないはずの自分が見捨てられる恐怖
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
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『誰かの代用品としての自分』は、ママの夢を代理で背負って子役をしてたアンジーにとっては強いトラウマだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
そこから抜け出すために歌手になったはずなのに、そこへ導いてくれた男は自分の代用品を演算する。無用になる恐怖をぶつけても否定せず、冷たい距離感を保ち続ける。
アンジーの物語はなかなか先が長そうだし、チューズデイの家族神話は火星の命運を決める選挙と合わせて、今後掘られるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
まずはキャロルとダンの、静かな交流と別れが一つの結末を迎える。抱擁も握手もない、生まれたときから出会えなかった親子に相応しい、冷たく儚く温かい物語だ。
"50"の隙間に身を隠す父と、柱の陰に身を置く娘。何かに遮られ、なかなか上手くいかない不器用さは、出会えなかった時間を飛び越えて共通だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
厚顔に"親=金銭管理者"を名乗る他人は、キャロルの痛みも考えずその手を引っ張る。
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真摯に出会えなかった時間の重たさ、娘の痛みを思えばこそ、どうしても近づけない。踏み込めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
二人の距離感は常に遠間で、簡単には埋まらない。
回るラウンダリーは"Army Of Two"になれず、己の内面と格闘する孤独を照らしている。
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ダンが合気道を収めているのは、凄くパーソナルとあっていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
彼は傷つけたくない優しさと、何が傷になるかを見れる賢さを持っている。
しかし運命は彼を殺人犯として、妻子を遠ざけ時間から切り離した。誰かを害する意味。それを生み出してしまう身勝手を、よく考えたからこその自衛技術。
それは娘との間合いにも現れていて、仮釈放の時間をわざわざ使って火星を訪れたのに、自分が父だとは言い出せない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
成功が仇となって、カネ目当ての"両親(人種すら無視するほどに無恥だ!)"に言い寄られた時、キャロルは今までと同じように傷ついていたと思う。だから、傷ついていないと言い続ける
私は大丈夫…"The Kids are Alright"だと言い聞かせることで、プライドのある強い自分を保つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
その生存戦略を、哀れな強がりだとか自己欺瞞だとかバカにすることは、僕には出来ない。寂しく辛い生活の中で、それでも背筋を伸ばし続けたのは立派だ。本当に立派だ。
でもその陰りから抜け出したかったから、一人でしかない自分を見つけて欲しかったから、キャロルは橋の上で叫び続けてきた。チューズデイはその声を聞いて、二人の音楽が始まった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月17日
ダンとの遠い距離は、チューとの近い(近すぎるほどに)間合いと背中合わせで、多分同じものを共有している。
キャロルは難物トビーを52回のトライで納得させ、デビュー曲を無事仕上げる。アーティストとしては一つのピークだが、今回の話はそこでは終わらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
"二人の軍隊"ではなく"一人の少女"として、家族の物語に一区切りをつけることで、今回の物語は終わっていく。
おずおずと近づきつつも触れ合うことのなかった、ダンの手首。そこにはキャロルの瞼に焼き付いた父親の証たる痣が刻まれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
娘もよく腰を下ろし、未来を見据えたベンチに父は沈み込む。言うべき言葉は胸に詰まっているが、音にならない
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ダンはキャロル&チューズデイの華々しいデビュー、約束された躍進を見守ることなく、故郷にして牢獄たる地球に帰ることになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
その道すがら、二人を切り取る遠目のカメラ。"誰か"の物語として無人称で紡がれる、父の後悔の物語
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雪のように、掌からすり抜けていった幸福。もう取り返しようがない過去を、それでも言葉にしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
"誰か"に透明化して語るしかない幸福な家庭を、あり得たかもしれない未来を、通りすがりの家族連れ、あるいは子供が一瞬背負う。
だがそれは、ダンとキャロルの手からは遠い場所をすり抜けていく。
何故カメラは、遠景を多めに二人を切り取るのだろう。なぜ二人の距離は、他人行儀に開き続けているのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
僕はそれは、二人を隔てる時間の重さ、そこに詰め込まれた人生の質量を、プライドを持って大事にしたかったからだと思う。
刑務所で、あるいは孤独なキャンプとストリートで。
父と娘はお互い孤独に、必死に生きてきた。それはとても寂しいことだが、それでも生き延びた存在としての誇りと気高さが確かにある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
人生という戦場を、家族と切り離されて生きてきた二人の兵士。その距離は、"誰か"の物語に仮託することでしか繋がらず、簡単に埋まることもない。
二人は"Army Of Two"にはなかなかなれない。縁もゆかりもないキャロルとチューズデイが、あの黄金の出会いで強く結びついたようには、至近距離に入り込めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
しかしそれこそが、遠く離れ続けた父娘の嘘偽りのない現状であり、離れているとしても二人は歩き続ける。肩は並ばないとしても。
静かに、重く語られる"誰か"の喪失。差し出すのがためらわれるほどに静かに燃える、雪のような愛惜。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
それがキャロルに確かに届いて、その瞳が潤む。あれだけ強く、チューズデイお姫様を守り続けた少女の、涙の意味。その重さ。
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ダンはいまさら言えない言葉を、それでも言葉にした。チューズデイはその繋がりを、言葉にせず受け止めた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
日が昇り、世界は明るく照らされていく。隣りあえない二人の前に、確かに光が輝いていく。チューズデイと共有する、満ち足りた黄金とはまた違う、白く淡い雪のような光明。
そうして父は"誰か"の物語を語り終え、娘は自分の居場所…"ホーム"に戻ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
刑期に戻り、過去の精算を地球で果たすダンを気づけば、チューズデイは追い抜いている。その背中を見つめていた時間が終わり、真っ直ぐ向き合う時が来る。
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火星焼きの屋台で、カイルがチューズデイに語っていたあり得るべき未来。自分を育み、縛り、否定したくても繋がってしまっているものに向き合うことで、より強い輝きに踏み出せる瞬間。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
それを、キャロルは先取りする。背中を向け、長いお別れを何も言わずに終えようとしていた自分を振り千切る。
一人でプライドを持って、火星のストリートを生き抜いてきたキャロルは、涙を流さない女の子だったから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
溢れる感情を振り切って、少女は笑ってお別れする。離れていた時間の寂しさと痛みよりも、自分の歌がもう一度父に届く未来へと、敬礼を届ける。
そうやって向き合ってくれたことが、"誰か"の愛と悲しみを訥々と語るしか無かった男に、どれだけ救いになったのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
彼は小さな微笑みだけを浮かべて、牢獄に帰る。罪を背負ってなお、生き続ける意味を、ダンは火星で見つけられたのだろうか。Yes,と僕は思いたい。
真正面を向き、光の方へと顔を向けてしっかりお別れすることが、キャロルをどれだけ強くするのか。白い雪が降る聖なる夜に、どんな過去と思いを背負って生まれてきたと知ることが、いかな救済を呼ぶのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
解けてしまった雪は、もう二度と元には戻らない。それでも、祈りを込めてキャロルを詠う。
いつか、また、必ず、どこかで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
そんな不確かな約束を、今度は歌が繋ぐ。政治家が地球とのつながりを、空約束の選挙公約のために閉ざすとしても、それは力強く届く。
そんな新しい約束が出来たのは、ダンが(たとえ"誰か"に透明化されているとしても)己の思いを伝え、キャロルが向き合ったから。
それぞれ、家族に複雑な陰影を持つ少女達が、これからどんな未来を歩いていくのか。たとえ離れるとしても、そこには確かに共鳴と約束があり、長く静かに道が伸びていること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
キャロルをモデルケースに、作品が見据える未来の力強さを証明するエピソードでもありました。
淡い雪を思い出のフェティッシュとして使うことで、二人が喪失したものの儚さ、今まさに降り注ぐものの暖かさ、雪降る季節に鳴り響く"キャロル"という名前に込められた祈りが鮮明になるのも、非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
父は去った。でも、私はここにいると伝えられた。また何度でも、歌が届くだろう。
まっすぐ感情と真実をぶつけ合い、抱擁と涙を混ざらせる至近距離で父娘の再開を展開することも、出来たと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
しかし静かなプライドに満ちた(その誇り高さがホントそっくり)二人は、あくまで"誰か"の物語、強くてカッコいい少女の殻を壊さない。クールに離れ、向き合い、別れていく。
それは『ダンの娘』であることが、キャロル(を主人公とするこの物語)のゴールではないからでもあります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
彼女には歌がある。ともに歌う"二人の軍隊"がいる。デビューして伝説の夜にたどり着く宿命がある。捨てられた子供であることが、キャロル最大のアイデンティティではけしてない。
だから登場から二話という短い期間で、キャロルと家族の物語は一つの決着を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
しかし、それはキャロルに深く刻まれた大事な自己証明でもあり、孤独と寂しさに背筋を張り続けたプライドを壊すことなく、彼女は過去を、父母との繋がりを肯定的に(再)獲得できた。
このシャープでクールで、巨大な変化がアーティストとしてのキャロルにどのような変化をもたらすのか。冷たく、しかし美しく暖かい雪はどんな風に、少女に降り積もるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
多分、クリスマスプレゼントのように良いものが、今後飛び出してくる。そう確信出来る、良い別れでした。相当に泣いちゃった…
昔 ↓ みたいなことを書いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
アンジーを取り巻く陰りと、そこから覗く光の混ざり合いがあまりに魅力的だったから、チャーミングな主役たちにもしっかり己の影と向き合い、そこから光に踏み出してほしいなと願っていたからだ。
それは、しっかり叶ったと思う。https://t.co/BfqnvRM9FL
過剰に辛さをがなりたてるでなく。強すぎる輝きで覆い尽くすのではなく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
寡黙な、だからこそ饒舌な映像詩学で離れていた時間の重さ、それを飛び越えておずおずと伸ばされる手の震え、別れつつも繋がる想いの熱さを、見事なコントロールでしっかり伝えてくる、今回のクライマックス。
それは眩しすぎる光の中で、幼い万能感に(あるいは不当に)守られていたキャロルが、一体何に思い悩み、どんな過去を引きずっていたかを、効率的に見せる。圧倒的に効率的に、だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
あの子も辛かった。でも頑張って、涙を流さなかった。いつだって涙を拭い、前を向いて光の方へと歩んできた。
だから今回のダンとの別れは、キャロルが今まで続けてきた生き方を今回も選び取ったということだ。プライドを込めて選び取った今までの在り方を、揺れながらもう一度選び直すために、彼女は号泣する代わりに敬礼したのだ。抱擁する代わりに歌うことにしたのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
それは痛みに満ちて、力強い決断だろう
多分彼女は、これから先もまた幾度も、同じように背筋を伸ばして光の方へ向く。憐憫や苦痛や孤独が長い手を伸ばしてきても、必死に立ち上がって前を向き、真っ直ぐに進んでいけるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
過去と向き合うことで、真実未来の自分を照らし直せる。カイルの言葉は、懐に滑り込むためだけの空言ではないか
"二人の軍隊"の片割れが、力強く過去との絆を、今までの自分を、未来の輝きを抱きしめた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
大統領選に向けて加速する嵐の中で、チューズデイはどう家族と、自分の過去と、どういう形であれ生き延びてきた自分自身と、向き合っていくのか。それを妨げる陰りは、どんな色合いなのか。
そんな"先"も穏やかに照らし、物語の種を力強くすき込むお話でもありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
相変わらず暗夜行路を征くアンジーも、別の形で"父(にして母なる存在、あるいはその不在を仮託される存在)"へと向き合うことでしょう。
そこにはそれぞれの言葉と表現、別々でありながら不思議に繋がった魂があるでしょう
それをしっかりと追いかけてくれることを、キャラクターに相応しいトーンをしっかり選び取って描ききってくれる、良いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月18日
"Better leave her behind with the kids"とばかりにダンは、火星に娘を預けていった。でも大丈夫、"The kids are alright "、奴らはいいヤツだから。